平成28年度 あき総合病院 病院指標の公表

公開日 2017年10月02日

平成28年度 高知県立あき総合病院病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数qi01_age_series[TSV:34Bytes]

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 81 30 28 48 97 167 463 735 878 306
 当院は、東部二次医療圏の県立病院として、地域密着型の総合病院を目指しています。入院患者さんの年齢層は、60歳以上が全体の84%を占めており、特に、80歳代の後期高齢者が全体の31%と多く入院しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)qi02_clinical_departments_top5[TSV:6KB]

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 44 27.14 21.25 18.18 85.11  
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア2 34 25.50 15.29 11.76 87.50  
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 30 20.10 12.43 16.67 78.10  
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 20 16.75 12.84 10.0 78.35  
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 16 6.69 5.50 0.00 61.19  
 内科では、呼吸器系疾患が上位を占めており、平均年齢は82.7歳で後期高齢者で、誤嚥性肺炎等の肺炎による入院が多くなっています。誤嚥性肺炎とは、食べ物や飲み物、口腔内の菌が混ざった唾液などが気管や肺に誤って入ってしまい、この原因で起こる肺炎をいいます。高齢になると、体力や免疫力が低下し、のどの筋力や嚥下反射が鈍り、誤嚥しやすい状態になり、繰り返す場合もあります。嚥下リハビリテーション治療を行う時は、言語聴覚士が中心となり、多職種が連携して治療に当たっています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx99x6xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 11 2.00 6.41 0.00 69.18  
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 10.33 - -  
060210xx99000x 処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 9.08 - -  
060300xx99x00x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 13.50 - -  
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし - - 9.82 - -  
 消化器内科は、胃癌、食道癌に対して、化学療法目的での入院が多く占めています。肝細胞癌での、緩和治療や他医療機関での治療後のリハビリ目的での入院が多く、当院は、緩和ケアチームを始め、多職種で協力して患者さんの療養サポートを行っています。患者さんの多くは、安芸医療圏内の80歳以上の後期高齢者であり、在宅での診療が必要な場合には、地域の医療機関や施設とも連携して対応しています。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 166 3.35 3.06 2.41 75.32  
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 82 5.27 4.71 4.88 72.45  
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 45 19.33 17.95 17.78 78.31  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 20 15.35 11.38 20.00 80.70  
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 12.33 13.02 0.00 70.33  
 循環器内科では、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心不全での入院が多く、狭心症は当院全体で最も多い疾患となります。安芸医療圏には、対応できる医療機関が少ないことから、24時間救急対応ができる体制をとっています。また、手術では、経皮的冠動脈形成術、経皮的冠動脈ステント留置術、心臓カテーテルでの虚血性心疾患に対して施行する件数も年々多くなっています。患者さんへの負担が少ないことから3日間程度で退院となっています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 38 7.71 6.18 2.63 0.00  
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 6.18 - -  
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし - - 11.55 - -  
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし - - 5.50 - -  
070590xx99x0xx 血管腫、リンパ管腫 手術なし 手術・処置等2なし - - 5.82 - -  
 小児科では、新生児疾患(新生児敗血症、帝切児症候群、B群溶連菌感染母体より出生した新生児)での入院が多くを占めています。新生児疾患の次に多いのは、喘息、ウイルス性腸炎での緊急入院になります。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 27 2.04 3.34 0.00 72.44  
060210xx9910xx ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 23 17.17 13.77 13.04 75.09  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 20 8.75 9.08 5.00 70.25  
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 8.76 7.61 0.00 65.65  
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 17 12.24 11.97 0.00 76.94  
 外科で最も多い疾患は、イレウス(腸閉塞)での入院です。イレウス(腸閉塞)とは、消化液の通りが悪くなって腸が腫れる病気で、当院に入院する患者さんは、平均年齢が72.0歳で、救急搬送による入院が多くを占めています。緊急手術が必要となる場合もありますが、平均14.8日で退院しています。次に多い疾患は、下肢静脈瘤、胆のう炎、胆石症となっています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 86 29.21 27.63 80.23 85.31  
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 40 21.80 20.57 65.00 79.98  
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 19 39.89 20.87 10.53 67.68  
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 16 10.63 5.49 0.00 63.06  
160800xx97xxxx 股関節大腿近位骨折 その他の手術あり 13 23.31 20.64 53.85 78.46  
 整形外科は、股関節大腿近位骨折症例が最も多く、約9割は救急であり、平均年齢は、85.4歳と後期高齢者となっています。高齢者の多くは転倒による骨折が多く、ほとんどが手術になります。加齢により、骨は密度や強度が低下し容易に骨折を生じてしまいます。胸椎、腰椎圧迫骨折での患者さんも多く入院しています。当院では、急性期医療を行い、手術により骨折部の整復や接合を行うことで全身状態の改善を図り、早期リハビリテーションも行いながら生活復帰できるよう取り組んでいます。また、香南市以東の他医療機関、施設への転院率が高く、東部地域で完結できるよう地域の医療機関や施設との連携をとりながら転院調整を行っています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 13 16.00 16.54 30.77 76.15  
010060x0990201 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 10 14.50 16.70 30.00 72.80  
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 18.76 - -  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 7.52 - -  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 9.87 - -  
 脳神経外科では、救急搬送の受け入れが増加傾向にあり、高知大学医学部附属病院をはじめとする中央医療圏の高次医療機関との連携のもとで診療に当たっています。脳梗塞での対応では、脳卒中発症後早期の治療にあたっています。脳梗塞の次に多いのが、頭蓋内損傷になります。安芸医療圏からの紹介も増えており、当院での急性期、慢性期治療が行えるようサポートしています。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし - - 20.79 - -  
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし - - 6.05 - -  
12002xxx03x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮内膜掻爬術 手術・処置等2なし - - 2.61 - -  
120180xx02xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 骨盤位娩出術等 - - 8.49 - -  
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし - - 11.97 - -  
 当院は、東部地域で唯一の分娩施設であり、産婦人科では、切迫早産、妊娠中の糖尿病合併での患者さんが多く入院しています。また、高知大学医学部附属病院とも連携し、ハイリスク妊娠の早期発見につとめています。また、近年は県外からの里帰り出産も増加傾向にあります。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020180xx97x0x1 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし両眼 - - 15.87 - -  
 

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 11 4.64 5.50 0.00 47.09  
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし - - 9.60 - -  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 5.24 - -  
030428xxxxxxxx 突発性難聴 - - 9.37 - -  
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 - - 7.28 - -  
 耳鼻咽喉科では、扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎での入院が多くを占めています。救急搬送が多く、平均年齢は49.1歳と比較的若年者となっています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100100xx99x0xx 糖尿病足病変 手術なし 手術・処置等2なし - - 23.37 - -  
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし - - 11.97 - -  
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし - - 11.28 - -  
 皮膚科は、皮膚潰瘍での入院であり、ほとんどの患者さんが他施設からの紹介入院となっています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 12.84 - -  
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 手術なし - - 8.83 - -  
11012xxx99xx1x 上部尿路疾患 手術なし 副傷病あり - - 14.09 - -  
11013xxx97xxxx 下部尿路疾患 その他の手術あり - - 9.10 - -  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 8.87 - -  
 泌尿器科では、前立腺癌疑いでの検査目的での入院が多くあります。慢性腎不全も多く、ほとんどの患者さんが入院中に透析を行います。透析では、看護師が一人一人にあった食事指導や生活指導、フットケアを行い、必要時には管理栄養士による個別栄養指導も行っています。また、日常生活動作低下予防のため、理学療法士による運動療法も行っており、多職種でのサポートを行っています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 19 12.53 12.35 0.00 74.95  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 21.25 - -  
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 14.83 - -  
040170xxxxxx0x 抗酸菌関連疾患(肺結核以外) 副傷病なし - - 10.61 - -  
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア1 - - 13.60 - -  
 呼吸器科では、肺がんでの入院が最も多くなっています。肺がんは小細胞肺癌、非小細胞肺癌、扁平上皮肺癌、大細胞肺癌に分けられますが、当院では、小細胞肺癌が最も多くなっています。小細胞肺癌は、手術より、抗がん剤や放射線治療が効果的で、当院では、化学療法を積極的に実施しています。次に多い疾患は、誤嚥性肺炎、非結核性抗酸菌症での気管支ファイバースコピー検査目的の入院となっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数qi03_uicc_type[TSV:117Bytes]

  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 4 0 2 0 6 32 1 7
大腸癌 0 5 4 5 3 28 1 7
乳癌 2 0 0 0 5 22 1 7
肺癌 1 0 0 2 4 35 1 7
肝癌 0 0 0 0 2 11 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

胃癌
 主な診療科は、消化器内科、外科です。早期癌では内視鏡的手術、StageⅢ、Ⅳや再発に対しては化学療法を行います。外科的手術も行います。
大腸癌
 主な診療科は消化器内科、外科です。治療は、外科的手術、StageⅢ、Ⅳや再発に対しては化学療法を行います。上皮内癌に対しては内視鏡的治療も実施しています。
乳癌
 主な診療科は外科です。化学療法、外科的手術及び術後の内分泌療法を行っています。
肺癌
 主な診療科は、呼吸器内科・外科です。検査では入院での気管支鏡検査を行っています。治療は胸腔鏡下手術、StageⅢ、Ⅳや再発に対しては化学療法を行います。
肝癌
 主な診療科は、消化器内科です。治療は主に術後の経過観察などを行っています。
 
 再発の症例が多い癌(胃癌、大腸癌、肺癌)に関しては化学療法で複数回入院されている症例を重複して集計している影響があります。

成人市中肺炎の重症度別患者数等qi04_com_acquired[TSV:97Bytes]

  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 7.62 57.77
中等症 117 19.65 83.22
重症 32 28.28 85.44
超重症 15 20.67 91.00
不明 0 0 0
 市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を言い、一般的な肺炎は、肺実質における急性、感染性の炎症で、細菌やウイルスが肺に感染することでおこります。年齢があがると、重症化しやすく、入院期間も長くなってしまいます。当院では、狭心症、慢性虚血性心疾患に続いて肺炎での入院が多くあります。重症度では、当院は中等症が多く、胸水貯留、心不全合併するケースも少なくありません。他施設から紹介されるケースも多く、早い段階で紹介元の施設等に転院調整を行っています。

脳梗塞のICD10別患者数等qi05_ci_icd10[TSV:785Bytes]

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 0 0 0 0
その他 0 0 0 0
I63$ 脳梗塞 3日以内 48 21.69 78.54 27.03
その他 26 23.31 75.46 14.86
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 0 0 0 0
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 0 0 0 0
その他 0 0 0 0
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 0 0 0 0
その他 0 0 0 0
 当院で治療を行った脳梗塞のうち、65%が発症日から3日以内となっています。高齢者が多く、治療後は早期にリハビリテーションを行い、合併症の発症を防いでいます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)qi06_ope_days_top5[TSV:3KB]

内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -  
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) - - - - -  
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -  
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -  
 高齢で経口摂取が困難な患者さんが多く、内科では胃瘻造設手術が多くなっています。胃瘻造設手術とは、胃内視鏡を使って行う手術で、お腹に小さな穴を開けて、栄養補給を行うチューブを胃に固定するものです。高齢の患者さんが多く、入院中に合併症を発症しやすくなりますが、経過に注意し早期回復に向け診療にあったています。次に多い、経尿道的尿管ステント留置術では、腎盂腎炎、尿管結石症で、他医療機関で、手術をされ当院で交換目的で紹介される患者さんが多く、また、高齢者で合併症疾患も多くなります。他医療機関と今後の治療方針についての検討、本人、家族の希望も伺いながら、最適な治療を目指しています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - - - - -  
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -  
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -  
 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術手術に対して、日帰り手術を施行する症例が多く、患者さんに負担のない治療をしています。胸水・腹水濾過濃縮再静注法とは、胸水・腹水、肝硬変患者さんに対して、腹水を一度抜いて濃縮し経静脈的に返還する手術になります。肝硬変、肝細胞癌での腹水コントロール困難症例、緩和ケア目的での紹介が多く、安芸医療圏の患者さんを積極的に受け入れています。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 62 1.52 3.10 3.23 73.02  
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 15 7.13 19.13 26.67 80.33  
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 12 2.42 17.58 16.67 77.17  
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 12 2.58 2.17 0.00 73.33  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) - - - - -  
 狭心症、心筋梗塞に対する経皮的冠動脈ステント留置術、経皮的冠動脈形成術、心臓カテーテル件数が増加しています。安芸医療圏の医療機関と連携を取りながら、救急対応も行っています。カテーテル治療は、患者さんへの負担が少なく、短期間で退院が可能となっています。ペースメーカー移植術での患者さんは、房室ブロック、不整脈による後期高齢者が多く、当院では負担がかからないよう、7日間程度で退院となります。

小児科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) - - - - -  
 

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 29 1.76 5.66 0.00 66.66  
K617-2 大伏在静脈抜去術 27 0.04 1.00 0.00 72.44  
K6335 鼠径ヘルニア手術 26 0.54 4.50 0.00 72.88  
K672 胆嚢摘出術 18 2.83 17.72 16.67 71.00  
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 13 7.31 25.38 0.00 69.92  
 胆のう炎、胆石症での腹腔鏡下胆囊摘出術、胆嚢摘出術での手術件数が最も多く、中でも、腹腔鏡による腹腔鏡下胆嚢摘出術は、腹壁をほとんど損傷せずに行われ、患者さんへの負担が少なく、入院期間を短縮できる手術になります。大伏在静脈抜去術は下肢静脈瘤で女性に多い疾患になります。ほとんどの患者さんが1泊2日の入院です。鼠径ヘルニア手術は、鼠径ヘルニアで、お腹の中にある腹膜や腸の一部が、鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる状態で、脱腸とも言われます。約8割の患者さんは65歳以上の高齢者になりますが、術後約5日で軽快退院しています。結腸切除術では、大腸癌に対しての手術も多くおこなっています。平均年齢が69.9歳と高齢なため、合併症や術後の経過観察で入院が長期化する場合がありますが、多職種で連携して、患者さんの早期回復ができるよう診療にあたっています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 78 2.59 27.04 69.23 83.85  
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 34 2.82 18.47 2.94 67.62  
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 26 5.85 25.35 84.62 82.19  
K0731 関節内骨折観血的手術(肩,股,膝,肘) 21 5.29 33.00 47.62 78.14  
K080-31 肩腱板断裂手術(簡単) 19 1.42 38.53 10.53 69.05  
 大腿骨、前腕骨折による骨折観血的手術、人工骨頭挿入術、関節内骨折観血的手術を多く行っています。香南市以東からの高齢患者さんが非常に多く、特に80歳代の転倒による骨折での緊急入院が増加しています。また、男性より骨粗鬆症になりやすい女性の入院が多くなっています。ほとんどの治療が手術であり、術後は、早期にリハビリテーションを行い、回復に努めています。肩腱板断裂手術では、肩腱板断裂で、医圏外からの紹介も多く受け入れています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -  
K6181 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) - - - - -  
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) - - - - -  
K386 気管切開術 - - - - -  
 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は、頭蓋内損傷患者であり、転倒や事故による外傷性硬膜下血腫での緊急入院になります。胃瘻造設術は、脳梗塞、急性硬膜下血腫、筋萎縮性側索硬化症での患者さんに対して施行しています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K861 子宮内膜掻爬術 - - - - -  
K664 子宮頸管縫縮術(シロッカー法又はラッシュ法) - - - - -  
K907 胎児外回転術 - - - - -  
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) - - - - -  
K871 子宮息肉様筋腫摘出術(腟式) - - - - -  
 子宮体癌の疑い、子宮内膜増殖症に対して子宮内膜掻爬術、子宮頚管無力症のための母体管理に対して子宮頸管縫縮術、骨盤位に対して、胎児外回転術、卵巣癌に対して、子宮附属器悪性腫瘍手術、筋腫分娩に対して子宮息肉様筋腫摘出術を行っています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 65 0.98 5.49 0.00 76.69  
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -  
K2762 網膜光凝固術(その他特殊なもの(一連につき)) - - - - -  
 白内障での水晶体再建術は昨年度より増加しています。外来手術でも、虹彩光凝固術、網膜光凝固術に対して増加傾向であり、緑内障、網膜症疾患での患者さんも多く診療しています。

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 - - - - -  
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -  
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) - - - - -  
K347 鼻中隔矯正術 - - - - -  
K3892 喉頭・声帯ポリープ切除術(直接喉頭鏡又はファイバースコープによるもの) - - - - -  
 扁桃周囲膿瘍、扁桃周囲炎に対して扁桃周囲膿瘍切開術を行っています。口蓋扁桃炎から感染、炎症が起こり扁桃周囲に炎症や膿瘍の影響で、開口障害や嚥下障害が生じる疾患です。比較的に若年者が多く、術後は合併症が少なく早期に退院されています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K797 膀胱内凝血除去術 - - - - -  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -  
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -  
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 - - - - -  
 出血性膀胱炎に対して膀胱内凝固除去術を行っています。高齢の患者さんが多く、手術後の入院期間が長期化するケースもありますが、他施設とも連携して早期退院、転院調整をおこなっています。

呼吸器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 - - - - -  
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) - - - - -  
K517 肺縫縮術 - - - - -  
K386 気管切開術 - - - - -  
 食道炎に対しての内視鏡的食道及び胃内異物摘出術が多く行われています。他診療科との連携が円滑に行われており、他疾患での手術施行にも対応しています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)qi07_dic_rate[TSV:311Bytes]

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 11 0.39
180010 敗血症 同一 17 0.60
異なる 12 0.42
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
 播種性血管内凝固症候群は、平均年齢が80.4歳と高齢者に多く発生しています。特に、肺炎、敗血症が原因で入院3~5日以内に細菌性感染を発症しています。敗血症での入院の多くは他医療機関や施設からの救急受入れが多く、尿路感染症、肺炎合併からの重症者も多く受け入れています。また、胆のう炎、癌性腹膜炎といった予期されやすい入院も増加しています。
 その他の真菌感染症も高齢者が多く、肺炎、呼吸不全での入院中に感染症を発症するケースや、他の疾患での合併症を併発するなど入院が長期化する傾向にあります。
 手術・処置等の合併症は、主に手術後の感染症、透析シャント閉塞での入院になります。

 

更新履歴
 H29.10.2 その他解説修正