令和元年6月18日  知事の記者発表

公開日 2019年07月09日

令和元年度6月補正予算追加提案の概要
施設整備に向けた取り組みについて
地域振興策の内容について
佐川町の承諾から予算の追加提出までが短期間であったことについて
空白期間に発生しうる問題への対応について
追加提出予算の内容について
施設整備専門委員会(仮称)の構成人員(有識者)について
調査のスケジュールについて
事業全体にかかる費用の規模感等について
住民の不安解消の取り組みについて
予算の追加提出のタイミングについて
新産業廃棄物最終処分場の市町村負担について
新産業廃棄物最終処分場の市町村負担について(高知市)

配布資料
令和元年度6月補正予算(案)追加提案の概要[PDF:1MB]

 

令和元年度6月補正予算追加提案の概要
(知事)
 それでは、明日6月補正予算案として追加提出をさせていただく案件につきまして、説明をさせていただきます。
 表題にもありましたように、管理型産業廃棄物最終処分場について、佐川町で整備をお願いしてきました。この案件についての関連の補正予算案ということになります。総額につきましては1億9,876万1,000円ということですが、これにさらに債務負担行為も盛り込んでいます。
 まず、これまでの経緯です。佐川町加茂への絞り込みの取り組みについてということですが、これまで住民の皆さま方に、昨年12月以来、さまざまな形での説明会、話し合いの場など、概ね3巡、さまざまな形での説明をさせていただいてまいりました。そして、5月28日に県といたしまして、佐川町加茂を建設予定地として決定させていただいて、佐川町町長さん、そして町議会議長さんに申し入れをさせていただきました。これが5月31日になります。
 そして、昨日6月17日に佐川町長、そして佐川町議会議長さんからそれぞれ佐川町及び佐川町議会として、条件付きで施設整備の受け入れについて受諾をするという旨のご回答をいただいたところです。受託するというご回答につきましても、こちらにございますような、それぞれ大変重たい条件を付けていただいておりまして、私どもといたしまして、これを重く受け止めているところです。
 この新たな管理型最終処分場の整備に向けた今後の取り組みについて、まず基本的な考え方ですが、加茂地区の皆さまの中には、引き続き河川の増水や地下の空洞の有無などについて、ご不安の声が多く残っているということを重く受け止めて、真摯に対応させていただきたいと考えています。これらへの対処策を詳細に検討し、またこういうご不安をしっかりと解消していくためにも、こちらにございますように施設整備に向けた取り組みに加え、住民の皆さまの不安解消のための取り組みなどにつきまして、関連する予算案を県議会に追加提案をさせていただこうと考えているものです。大きくいいますと二つ、もっと細かく分けますと三つに分かれる内容となっています。
 一つ目が、この施設整備に向けた取り組みですが、こちらについて、予算を通らせていただければ、基本設計や地質調査、そして測量等に今後速やかに着手をさせていただきたいと考えています。この調査結果等につきましては、情報を丁寧に公開させていただいて、住民の皆さま方にもご説明をし、またご意見をいただく場も設けさせていただきたいと考えていますが、特に住民の皆さま方から、現地に大きな空洞があるのではないかというご不安の声もあるわけでありまして、ボーリング調査の結果などを踏まえて、こういう空洞があるかないか、そしてその空洞は克服できるものかどうかなどについてご説明をさせていただきたいと考えています。仮に、今回の調査の結果で、施設整備が不可能と判断されるような致命的な事態が明らかになった場合には、佐川町加茂での施設整備を中止するということも想定しています。
 さらに加えて、周辺対策及び地域振興策についてです。この周辺対策とは、すなわち、地域住民の皆さまの不安解消のための取り組みになります。こちらについては、これまでも説明会の中で、長竹川がこの新たな施設整備によって増水がひどくなってしまうのではないか。洪水がひどくなるのではないか。そういうご不安の声をたくさんいただきました。また併せまして、建設予定地の周辺地域において、地下水を使うことが不安であるというご意見もいただいたところで、上水道の整備への支援も行わさせていただきたいと考えています。
 また、国道33号の交通量が増えるのではないか。そのことについて、交通安全対策を講ずるべきだというお話もいただきました。こちらは国道ですので、国への要望活動を全力で行わさせていただきたいと考えています。併せて、昨日、町長さんからいただいた受諾にあたる文書の中でいただいております大きな条件として、この進入道路のルートの再検討を行うべしというお話もいただいていまして、この点についても検証していかなくてはなりません。
 そのため、後でもご説明いたしますが、これら一連の予算につきまして、今回の6月補正予算案に計上させていただいています。ですので、今回の6月補正予算を通じて、例えば地下に空洞があるのではないかとか、さらに、長竹川の増水対策をどのように行っていくのかとか、進入道路についてよりよいルートはないのかとか、そういうことについて具体的な検証が可能になり、これによって地形の状態に応じたより具体的なご回答をして、安心していただくことができるように取り組みを進めていくことができるだろうと考えています。
 併せまして、地域振興策についても今後取り組みを進めていくということになります。この地域振興策によって、せめてもその分は地域が良くなったなと思っていただけるように、しっかりと取り組みを進めさせていただきたいと考えています。この地域振興策については、地元の要望を踏まえた形で、町として要望内容を取りまとめていただいて、県と町による協議の場において決定をさせていただくということになろうかと考えています。
 以上、このような予算計上とともに、地域振興策についての関連の取り組みなども進めていくわけですが、この進め方として、これらの予算を議決いただくことができれば、概ね三つの手順で取り組みを進めさせていただきたいと考えています。
 一つ、まずはこの町と県との間で、(資料の3ページ「今後の取り組み」を指しながら)上記の1、2に関連する確認書を締結させていただくということになります。なお、この締結については、現在佐川町において、住民の皆さまから意見聴取をしておられる段階で、そのご意見を踏まえた形で確認書を締結させていただくことになります。
 2点目ですが、調査を進めていく過程において、確認書を締結、その後も調査結果等を情報公開して、住民の皆さまに丁寧にご説明をさせていただくことになります。さらに、施設の整備、周辺対策、地域振興策を円滑に推進するためにも、佐川町から要請がありましたとおり職員派遣または職員駐在などの人的支援の実施をしたいと考えています。
 具体的な予算につきましては(資料の4ページを指しながら)こちらのとおりでございまして、まず施設整備に関連しては、測量調査を行います。併せまして、地下の空洞の有無などを調べるために、また地下水の流れをより詳細に把握をしていくために、地質調査、地下水調査なども行うための予算を計上しています。さらに、その上に施設の構造について基本設計を行っていくための予算を計上していますが、これに関連しては、この施設ができることで長竹川の洪水がよりひどくなるのではないかというご指摘に対し、調整池を設けて外部に流出する水量を調整しますという話もさせていただいており、この調整池についても施設の基本設計の中で併せて実施をさせていただくことになります。
 進入道路の概略・予備設計についてですが、進入道路について、地形図等からルート案を複数作成して、住民の皆さまのご意見も踏まえて最適なルートを決定させていただくため、その関連予算も計上させていただいています。併せまして、施設の整備については、専門家の皆さま方の知見を得て実施をしていくことになりますので、そのための有識者委員会の設置のための関連予算も計上させていただいています。
 周辺の安全対策ですが、長竹川の増水対策として、河川の測量や計画の概略検討を行うための予算を計上しています。ちなみに、河床に溜まった土砂の掘削ということについては、速やかに対応できることですので、すぐさま実施をいたします。これは既存の予算によって実施をすることとなっています。併せて、建設予定地の周辺地域における上水道の整備の支援を行う約束をさせていただいています。加茂地区の各地区でご利用されている井戸の状況調査、水質検査などを実施させていただきまして、併せて上水道への切り替えの希望について確認させていただく予定です。
 国道33号の交通安全対策は、国への要望事項ということになりますので、しっかりと要望活動を行っていきたいと考えています。
 進入道路ルートの再検討ということですが、こちらにつきまして、再掲になりますが、進入道路の概略・予備設計についての予算を計上させていただいています。
 以上が、建設予定地の決定までの経緯、さらには、これまでご説明をさせていただいてきた経緯です。


施設整備に向けた取り組みについて
(大野・高知新聞記者)
 基本設計のところにあるこの調整池についてですが、これは建設予定地から長竹川に流れ込む、雨が降ったときなんかに流れ込む水の量をプールするためのものですか。

(知事)
 はい。

(大野・高知新聞記者)
 これは、地下水とかそういうものの調査が、詳細が分からなくても効果があるというか、対応できるものでしょうか。

(知事)
 要するに、今、自然地形になっているところ、いわゆる通常の地面になっているところにコンクリートを貼るわけです。すると、雨水などが下流に流出しやすくなるのではないかというご指摘を受けたわけです。長竹川はそもそも大雨が降ると氾濫しやすい川なのに、この処分場ができると、さらにそういう点が助長されるのではないかというご意見を受けましたので、そこに一種のダムのようなものを設けて、外部への流出量をコントロールができるようにしますというお話をさせていただいてきました。その調整池も含めた施設設計の予算です。

(大野・高知新聞記者)
 もう1点、進入道路の概略・予備設計について、最も有力である案は、進入道路を新設する案だったんですが、それも含めて別のルートを設定した場合ということでしょうか。

(知事)
 例えば、今、新設道路をという案もありますが、それを一部変更していくことでより安全な、より安心していただけるルートがつくれるかもしれません。もしくは、今の進入道路を生かして、それを改良していくということで、良いルートができるかもしれません。さらにいえば、第3のルートということを考えることになるかもしれません。いずれにしても、この予算を使って、ルート案を複数選択して、その中でメリット、デメリットを検討するということになると思います。

(大野・高知新聞記者)
 そこは、いわゆる条件付きと昨日おっしゃっていましたが、条件設定とか要望を受けて柔軟に対応をすべきということでしょうか。

(知事)
 今回、住民の皆さまから大変強いお話をいただきましたので、そのご意見を踏まえて、私どもの方でしっかりと新たな再検討をさせていただこうというものです。

(大野・高知新聞記者)
 施設整備については分かりました。不安解消のための取り組みのところで、この上水道整備の支援というのは、現状、加茂地区の皆さんというのは、井戸を基本的に使ってらっしゃるんですか。

(知事)
 井戸水を使っておられる方が多いんだそうです。
 この管理型の産業廃棄物最終処分場、例えば今のエコサイクルセンターにおいても、1日で使っている水の量というのは、あれだけ大きい施設でも、大体風呂桶4杯分ぐらいに過ぎないんです。かつ、埃をあまり出さないようにするために散水する、そういう水があります。結果として、散水した後の水の成分そのものも、そんなに汚いものではなくて、水質基準からいけばそのまま外部に出しても問題のない水なのですが、あえて遮水シートを張って外に出さないようにし、しかもそれを集めて浄化してリサイクルして再度使う形での取り組みを続けてきているところです。極めて少量できれいです。しかもそれであっても外に漏らさないという仕組みをエコサイクルセンターは取っています。
 新しいこの最終処分場でもそういう仕組みを設けさせていただくということを、お約束させていただいていますし、しかもそのこと自体は技術的に十分可能なことです。だとしても、やはり気持ちとして不安が残るとか、そういうご意見があるということを踏まえて、そこで上水道への転換を希望される方については、しっかり対応をさせていただかなければならないと考えています。
 今現状でどれだけ井戸を使われていて、その水質がそれぞれどうなのかとかいうことについて、まずは調べておきませんと、今後対応していくための対応策というのも講じられないということで、まずはその検討の第1歩となる一連の調査をさせていただいて、またそれぞれのご意向などもお伺いをさせていただきたいということで、その予算ということです。
 

地域振興策の内容について
(大野・高知新聞記者)
 地域振興策に関連してお伺いしたいんですが、今後、町の方に要望をまとめていただいて、それを受けて協議の場というものを設けていく運びだと思うんですが、現時点で規模とかはまだ決まってないんでしょうが、例えばハード整備に限るとか、そういう縛りというか、キャップといいましょうか、そういう想定はありますか。

(知事)
 それは地域振興策として、住民の皆さま方のご意見をよく踏まえた形で、町と我々として協議をして決めさせていただきたいと思います。今の段階で、あらかじめ予見を持っているものではありません。ただ、規模については、例えば日高村においても一定規模、地域振興策を取らせていただいたわけでありまして、概ねその規模というのが目安になるのではないかと思っていますが、内容については、今の段階で予見を持っている、予断を持って我々に何か考えがあるということではありません。これからの話し合いの中で決めさせていただきたいと思います。

(大野・高知新聞記者)
 環境行政にまつわるものでなくても全然。

(知事)
 そういうこととは関係ないと思います。というのは、今、さまざまな形でこういう不安の解消のための取り組みを徹底して進めています。こういう形で、どんなに施設が安心だと、安全なものだというふうにご理解をいただいたとしても、なお、こういう施設を受け入れるということについては、不安が残るとか、不満があるとか、やはりそういうお声というのはどうしても残ると思います。そういう大変なご負担をおかけするということについて、しっかりと私どもとして、少しでもこういう形で地域振興策ということで対応させていただくということが非常に大事なことだと思っています。
 そういう意味において、非常に安全安心だということが分かったとしても、なお残るご不安とか不満とか、そういうことに少しでもお応えするために、この地域振興策というものを講じさせていただこうとするわけで、やはり住民の皆さま方のご意見を踏まえた地域振興策というのをつくらせていただくということが大事だと思います。地域振興策があっても、それでもやはり嫌だよねと、そういうご意見は残ることと思いますが、せめてこの地域振興策があった分については、地域が良くなって良かったねと思っていただけるようなものとさせていただければと思っています。


佐川町の承諾から予算の追加提出までが短期間であったことについて
(清野・朝日新聞記者)
 住民説明会で「なるべく拙速に進めないでほしい」というような意見もあったかと記憶しているんですが、昨日こちらに町長が受け入れを報告しに来て、今日にはこれだけ詳細な予算案を発表するというのは、ものすごく用意が良すぎるというか周到すぎるというか、手際が良すぎる気がするんですけど、この辺はどういうことなんでしょう。

(知事)
 何事につけ準備ということはしておくものです。町長さんが来られて初めてこういう準備を今からスタートするんじゃなくて、あらかじめさまざまな事態を想定して準備をしていて、町長さんが昨日来られて、駄目と言われたら出さないでしょう。オッケーと言っていただいたら出す、そういう形であらかじめ準備をしておくということだと思います。御社もあらかじめ予定稿を準備したりすると思いますが、それと一緒です。
 ただし、本件については、正直この6月議会で何とか予算を通していただきたいという気持ちがあるのは、確かなところです。エコサイクルセンターの現施設が満杯になるまでに、3年10カ月しかもう期間が残ってないという状況、これからすぐさま着手しても4年掛かるという状況の中で、既にある意味デッドラインを2カ月超えてしまっているという状況です。管理型の産業廃棄物最終処分場がなければ県民の皆さまの生活への影響というのは極めて甚大で、そういう意味においては、機能していませんという期間、空白期間をつくらないように努力しないといけない。
 そういう中において、既にもう2カ月相当の空白期間というのが想定をされている。さらに今後オリンピックがある、さらに言えば大阪万博もあると、ただでさえ最近は工事が遅れがちという状況ですから、そのことも考えるとリスクは大きいと思っています。仮に、今回の6月議会ではなくて9月議会でまたこの予算をお諮りするということになると、3カ月から4カ月執行が遅れるわけです。だから、今既に2カ月空白期間が想定をされているのに、これに3カ月、4カ月加わって5カ月、半年ということになってしまうと、これはやはり大変なことになってしまうのではないか。
 もし可能ならばこの6月議会の中でこの予算を通させていただきたいということは、我々として想定していました。そうできるのであればということで準備はさせていただいていましたが、しかしながら、もしそれで「受け入れない」と、「まだもっと検討の時間が必要である」ということであれば、そのときは仕方がない。9月まで待つしかなかったと思います。
 ただ、例えばこういう問題(進入道路のルート案の再検討)について、今回新たにいろいろとお話をいただいたことでもありますから、大急ぎでいろいろ検討もさせていただいた内容も当然入っています。いずれにしても先ほど申し上げたように、もしご了解いただけるのなら速やかに対応できるようにということで、我々としても取り組みをさせていただいています。

(清野・朝日新聞記者)
 今の議会でこれがもし認められたら、これは完成時期というのはいつ頃を目指す予定なんですか。

(知事)
 今のままで行って一番早くても、今から4年掛かるということです。

(清野・朝日新聞記者)
 何年何月頃というまではまだ言い切れない。

(知事)
 現在の状況だと推計では、令和5年の3月末にはエコサイクルセンター(の埋め立て)は終了します。今、令和元年の6月末ですから、そういう意味においては今から4年ですので最速でも令和5年の6月末になります。だからもう2カ月じゃなく3カ月空いている。そういう状況です。だから工事は急がないといけないし、こっち(エコサイクルセンターの埋め立て終了時期)はできるだけリサイクルして延ばさないといけない。ただ、随分近年リサイクルが進んだ上でこれぐらい時間が掛かるだろうということなので、我々としてはちょっと焦りを覚えているということです。


空白期間に発生しうる問題への対応について
(竹村・KUTV記者)
 早ければ2023年の3月に空白期間が入ってくるかと思うんですが、その空白期間が延びてしまうのか、あるいは短くなるのかという、今の段階では分からないんですが、少なくとも今の段階で、その空白期間に発生する県内の廃棄物をどうするかということについて何か考えはあるんでしょうか。

(知事)
 ひと言で言うと、リサイクルを徹底していくことをより呼び掛けていくということになるだろうと思いますが、場合によっては、その他の手順というのを考えないといけなくなるかもしれません。それも同時並行的に内部的に検討していきます。ただ、リサイクルはぜひ、より徹底していただきたいということをお願いしたいです。
 ただ、単にリサイクルを進めるといっても費用が掛かるわけです。だから、管理型の産業廃棄物最終処分場の整備が遅れた結果として、多大なる負担が掛かった。これは民間負担なのか血税負担なのかということも、また、必ずしもよろしからずということかと思います。やはり管理型産業廃棄物最終処分場、新たな施設の整備ということについて我々として急がなければならない要素はあるだろうと考えています。
 とは言いながらも、大変なご負担を引き受けていただくことになるわけですから、安全対策を徹底して、さらには周辺地域の振興策などもしっかり講じていきながら、地元住民の皆さまに納得していただけるように丁寧なプロセスを踏んでいくということも合わせて極めて重要なことだと思っています。
 

追加提出予算の内容について
(石井・NHK記者)
 施設整備の関係の予算ですが、やり方として、今の時点で計上できるものというのを基本的にはもう全て計上できているということですか。

(知事)
 そうだと思います。ですが、場合によっては、9月で追加ということも出てくるかもしれません。もっと言うと、例えば地下の空洞の様子とかというのは、大体概略で調べているので概ね大きいのはないだろうと思っていますが、やはりこういうものは詳細に調べなければなりませんし、また、専門家の先生方に本格的に検証もしていただくということも大事なことだと思ってます。すると、何か新たな事態が発生する、見えるかもしれない。そうしたら、その新たな事態に合わせて、また追加的にいろいろと措置を講じていくということも大事になってこようかと思います。今の段階では、これでとりあえず今のプロセスとしては大丈夫じゃないかと思ってるんですが、追加も必要になるかもしれません。

(石井・NHK記者)
 専門家の方に聞いていくのは、その(資料の4ページ)⑤番の。

(知事)
 そうです。施設整備専門委員会(仮称)です。廃棄物処理とか地質とか防災の専門家の先生方に入っていただいて検証していただくことになります。今までもそうだったんですよ。コンサルさんなんかに集めていただいたデータをもとに施設(候補地)の絞り込みをしていく過程というのは、専門家の先生方に見ていただいて絞り込みをさせていただいてきたわけですが、今度は現地において、建設の過程においてこういう専門家の方々にもう一段詳細に見ていただくような過程も設けさせていただくということです。

(石井・NHK記者)
 それは(資料の4ページ)①から④、主に①とか②とかだと思うんですが、そこを調査しながら、委員会を設置しておいて、その方たちが現地で実際に調査を進めながら、というのを同時平行でやっていく。

(知事)
 そういうことです。
 

施設整備専門委員会(仮称)の構成人員(有識者)について
(和田・RKC記者)
 この施設整備専門委員会の件なんですが、このメンバーは候補地の選定委員会のメンバーとは全く別の人たちが入るという認識でよろしいんですか。

(川村・林業振興・環境部長)
 そこは、またこれからの検討です。

(知事)
 まだ分かりません。これから検討します。

(川村・林業振興・環境部長)
 施設の設計なども入ってきますので、これまでの候補地の選定とはまた違った観点の先生も入っていただく必要があります。
 

調査のスケジュールについて
(和田・RKC記者)
 6月議会で議決した場合なんですが、調査にはいつぐらいから入って、調査期間というのはどれぐらい見込んでいらっしゃいますか。

(知事)
 (資料の4ページ左下を指しながら)下に帯、ここにスケジュールを書いてあります。ざっくりこんな感じだと思っていただければ。6月ぐらいからスタートして、1年ちょっとは掛かると思います。それから実施設計に入っていくことになります。最短でも、大体調査系、設計系が2年、建設工事が2年と思っていただければ。
 

事業全体にかかる費用の規模感等について
(中田・高知民報記者)
 結構予算が膨らんできていると思うんですが、ボリューム感として大体事業費は幾らというふうに把握したらいいのかということと、ごみの種類が、今は確かに石膏ボードであったり鋳鉄みたいな物で、危なくないもので基本的にやられてるということなんですが、今後それがそのままいくということでもないですよね。まだいろんなものを入れれるわけですから。例えば震災のあったときに震災ごみとか、今まで全然違うものがどんと来るとか、ごみの種類が何十年のうちに変わってくるということはあるんですか。

(知事)
 前者の金額は後からお答えしますけども、ごみの種類が変わることはありません。それはこの管理型の産業廃棄物最終処分場というのは、このタイプのごみを入れると決めたらもうそれしか入れません。そういうことで安全を担保してるわけですから、そこははっきりとそうしたいと思いますし、エコサイクルセンターでもそういう対応をさせていただいたということです。

(川村・林業振興・環境部長)
 金額の総額については、まだこれから施設の概略設計をやって、対策工事なんかもこれから固まっていきますので、その基本設計が終わった時点で全体の概略の規模感が出てくると考えています。

(知事)
 エコサイクルセンターより大きいですからね、施設が。

(川村・林業振興・環境部長)
 そもそも施設の規模が倍程度と見込んでいますので、その程度の規模には必ずなると思っております。

(中田・高知民報記者)
 150億円とか。

(川村・林業振興・環境部長)
 すいません、軽々にちょっとどれぐらいというのは、言えないので。
 

住民の不安解消の取り組みについて
(大山・高知新聞記者)
 予算から離れますが、不安解消のための取り組みがいろいろ盛り込まれて、これからやっていかれるんだと思うんですが、その不安解消の策の一つとして、例えば知事がご自身で住民に対して説明をされる、というような機会をお持ちになる考えはあるんでしょうか。

(知事)
 今の段階で、我々として説明をさせていただく取り組みというのをずっと続けさせていただいてきました。例えばどういう理由でこの地を選ばせていただいたかとかいうのは、私の名前でお手紙も送らせていただいてるところでありまして、今の段階の対応としては、そういう形でやらせていただいています。今後、住民説明会とか、基本的に今までの形で対応させていただきたいと思いますが、要することがあれば(地元に)お伺いすることもあろうかと思います。

(大山・高知新聞記者)
 最終決定して、書類も交わされる。組織同士でということを昨日もおっしゃってましたが、今どのような。

(知事)
 どういうやり方をするかは、それはこちらの考えでやらせていただきたいと思いますが、いずれにせよ最終責任者は私です、それは間違いない。
 

予算の追加提出のタイミングについて
(澤・KSS記者)
 明日から県議会一般質問が始まりますが、この予算案は質問が始まる前にすぐ提案するという認識でよろしいですか。

(知事)
 もちろんです。なぜ今日皆さんにご説明させていただいて、明日冒頭で提案するかというと、それは明日の質問戦で質問していただけるようにするためです。代表質問での質問というのは極めて大事ですから、そうさせていただくためだと思っています。もうこれでオープンになりましたので、これで質問いただくということになろうかと思います。
 

新産業廃棄物最終処分場の市町村負担について
(大野・高知新聞記者)
 検討自体は県関与による処分場という形でスタートしてると思うんですが、建設主体は県ということでよろしいですよね。県が建設する。

(川村・林業振興・環境部長)
 県が最終的に責任は負いますが、主体のところはこれから。
 エコサイクルセンター形式になるかもしれません。

(大野・高知新聞記者)
 運営のほうはということですね。

(知事)
 運営のほう、ただ、いずれにせよ、いわゆる設置者というのは県です。
 いずれにしても県が全面責任を負うのは間違いありません。

(大野・高知新聞記者)
 建設にかかってその市町村に負担を求めるとか、そういうことはあり得るんでしょうか。

(知事)
 基本的には市町村に負担を求めることは十分あり得ます。今のエコサイクルセンターもそうですし。だから、基本的に最終的な、例えば安全とかそういうことについては県が設置者として全面的に責任を持ちます。それがまず第一。
 運営の形態については、例えばエコサイクルセンターのような対応というのを、我々として選択肢に入れて検討させていただく案が多分有力だろうということは言えます。それが2番目。決定しきってませんけどね。
 3番目に、市町村負担を求めるかということについて言えば、市町村負担は求めます。それはなぜかと言うと、各市町村においてもそれぞれ受益者だからということになろうかと思います。今のエコサイクルセンターもそうです。

(大野・高知新聞記者)
 建設にあたってもということですか。

(知事)
 もちろん。
 

新産業廃棄物最終処分場の市町村負担について(高知市)
(中田・高知民報記者)
 今の話でいうと、エコ(現施設)のときは高知市との調整に結構県が苦労したんですが、そういう下話は今からですよね。

(知事)
 これからです。

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