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平成22年仕事始め式での知事あいさつ

公開日 2010年01月05日

平成22年仕事始め式での知事あいさつ

平成22年1月4日(月曜日) 正庁ホール

 皆さん、明けましておめでとうございます。2010年の年明けにあたりまして、この仕事始め式を始めさせていただくにあたり、私から一言皆様方にご挨拶を申し上げたいと、そのように思います。

 2010年がいよいよ明けました。昨年は「実行元年」ということでいろいろな新しい取組を始めた年でございました。今年1年、この1年は去年1年実行元年として、いろいろと新しい取組を始めてきた、そのことを土台としながら、さらには大河ドラマ「龍馬伝」これによって吹いている追い風、これを縦横に生かしきって高知県をさらにもう一段上のステップに上げていくために果敢に挑戦をしていく年、「挑戦の年」とそのように位置づけていきたいと思っているところであります。追い風が確かに吹いております。いろいろな形で、例えばテレビでもいろんな形、コマーシャルが高知県を取り上げてくれたりとか、かつてない追い風が吹いている年であります。

 しかしながら単に追い風に身を委ねるというだけでは、この追い風を生かしきるということにはならないのだろうと、そのように思います。この追い風を生かし切っていく。そのために果敢に挑戦していくと、そのような姿勢がぜひとも必要ではないのかなと、そのように思っているところです。

 去年、実行元年ということで産業振興計画をはじめ、さまざまなことについて新しい物事に挑戦をしてきました。やり始めた当初は半信半疑だったことも年末になって振り返って考えてみれば、いろいろな形で一定の手応えというものを掴めた、そう思っておられる方も多いのではないかと、そのように思います。私自身、そのように思っております。やればできるということを感じ始めた、そういう年ではなかったかというふうに思います。

 その手応えというものを生かして今年は高知県、ああ、あの年に高知県が変わり始めたんだなと、上に向き始めたんだなと後々の人に言ってもらえるような、そのようなことに向かって果敢に挑戦をしていく。そういう年として皆さんと共に頑張っていきたいと、そのように考えておるところでございます。

 ぜひとも県庁職員の皆さん、一丸となって高知県勢浮揚という県民の皆さんの長年の悲願の達成に向けて頑張っていただきたいと思います。私も粉骨砕身、頑張ってまいります。ぜひとも多くの県庁職員の皆さんと共に手を携えて頑張らせていただきたいと思っておりますので、この1年どうぞよろしくお願いを申し上げます。

 私は年末年始、比較的ゆっくり休ませていただきましたけれども、その間、県庁の前を通るたびに県庁の方を見させていただきました。この年末年始においても県庁においてあちこちで電気が点いておりました。この年末年始も休み返上で一生懸命努力をしておられる方々がいらっしゃるんだなということに心打たれる思いがいたしました。

 確かに今年は忙しい年となるというふうに思います。特にこの1月から3月にかけては、22年度の予算編成という大仕事が待っております。また実行元年、実行元年度という意味においては、この1月から3月にかけては、従来の政策の下で実行ということを貫徹していく、完結させていく、そういう時期でもございます。ダブルヘッターになるわけでございます。しかもこの22年度の予算編成は、単に毎年度毎年度の予算を組んでいくというものにとどまるものではないことは、皆様ももうお分かりの通りだと思います。いろいろと従来計画を見直していく、さらに新しい構想を打ち出していく等々、クリエイティブな仕事をしていく予算編成過程でもあります。

 まずはこの1月から3月をしっかりとした形で仕事をしていくことによって、22年度にバトンタッチをしていかなければなりません。そして22年度においてはまた挑戦の気持ちでもって、大いに実効性のある実行、これを積み重ねていくことが必要となってこようかというふうに思っております。ぜひとも頑張っていただきたい、そのように思う次第です。

 5つの基本政策を挑戦の視点で今年1年実行してまいります。経済の問題についていえば、引き続き厳しい経済状況、このことに鑑みまして緊急経済対策、国の補正予算に合わせて間断なく実施をしていくということがぜひとも重要となってまいります。他方、高知県経済の抜本的な体質強化を図っていくための産業振興計画、こちらについてももう一段のバージョンアップをして、そしてそのバージョンアップした計画に基づいた、さらなる加速化ということを図っていかなければなりません。

 昨年1年、実行していく過程で多くの方々から非常に前向きな形で批判やご提言をいただくこととなりました。実行している過程においていただいたこのようなご批判やご提言というものは智恵の宝庫で、このご批判など謙虚に受け止めて、そしてそれを次の産業振興計画の改定に大いに生かしていきたい。

 そうなることで県民の皆さんにもより一層納得感のある、そして信頼感のある産業振興計画にしていく。そしてまた去年1年やってきた中で一定の成果が見えてきたものもございます。こういうものもご紹介もしていきながら、より多くの県民の皆さんに参加をしていただける。多くの県民の皆さんに挑戦をしていくぞと、そういう気持ちを持っていただける。そのような産業振興計画、これにしていきたい。産業振興の取組、県民運動にしていきたい。そのように思っているところです。

 まずは予算編成過程において、大いにこの点を活発に議論させていただきながら、産業振興計画の改定につなげていきたいと、そのように思っているところであります。

 5つの基本政策の第2であります。着実なるインフラ整備の促進ということでございますけれども、こちらにつきましても昨年1年、補正予算という追い風もありまして着実に物事を進めてきましたが、他方で高知県におけるインフラ整備の必要性というものを全国的にしっかりと訴えていくことの必要性、こちらも大いに実感をした年でございました。そしてまた今年もそのような年になるでありましょう。

 地域地域の住民の皆さん方の本当に悲痛なご意見、これを国政の場にも、国全体にもしっかりと届けていかなければなりません。従前以上の説得力のある議論を展開をし、そして発信力を持ってこの極端に立ち遅れたインフラ整備の必要性というものを全国に訴えていく。これがぜひとも必要だというふうに考えているところです。引き続き一生懸命頑張っていきたいと、そのように思っております。

 5つの基本政策の第3であります。教育問題でございます。教育の改革、去年1年、さまざまな形でこの教育問題、幼児教育からひいては社会人教育に至るまで、さまざまな新しい施策を打ち出してまいりました。全国学力テストにおいても明るい兆しが見え始めました。そして全国体力テストにおいては改善率全国ナンバー1という結果を出すこともできました。この取組、ほぼフルラインナップが揃わんとするさまざまな施策の取組、この果実をつかみ取っていく。そういう年にぜひともしていきたいと、そのように考えております。そうすることによって、多くの県民の皆さんに、子どもたちに、教育関係者の皆さんに、父兄の皆さんに、多くの皆さんに希望を持っていただける。高知の教育に対して希望と信頼を持っていただけるような、そのような年にしていきたいと考えておるところでございます。

 5つの基本政策の第4でございますが、安全安心の県づくりということであります。新型インフルエンザなど、非常に県民の皆さんのご関心、ご心配の大きい新型インフルエンザ対策についても速やかなる対策を引き続き講じていくことが必要であります。そして南海地震対策、災害対策、これらに対して実効性のある形での対応というものがぜひとも必要かというふうに思います。去年は応急対策プラン、何をすべきなのかということについて明らかになった年でございました。危機管理という観点から言えば、南海地震対策という観点から言えば、この作り上げたプランに基づいて具体的な実践を続けていく。そして不断の改善を図っていく。そういう年にしていく、そういう年なのかなと思っているところであります。そういうことをしていくことがまた県民の皆さんに南海地震対策についてさらなる関心を持っていただき、県民の防災意識を高めていく。そういうことにも繋がっていくのかなと、そのように思っているところであります。

 そして、5つの基本政策の第5であります。日本一の健康長寿県づくりについて、いよいよ本格的に始動させる、その気運が、時機が、機が熟した。そういう時機ではなかろうかと、そのように考えております。医療センターの改革についても具体的に歩み出せるようになりました。医師確保についても具体的な施策を講じていくための仕組みが整いつつあります。高知型福祉、これについても具体的な形で進めることができております。これら三つの柱を土台としながら県民の皆様にもご納得いただける日本一の健康長寿県構想、これをしっかりと打ち立てていきたいとそのように考えておるところでございます。

 そして横断的な課題がさまざまございます。中山間対策、鳥獣対策もしかり、さらには中山間における生活を守り、暮らしを守る取組もしかり、さらにはさまざまな形での通信インフラの整備の問題もしかり、さまざまな課題がございます。去年1年も果敢に取り組んできたこれらの課題に向けて、さらなる挑戦を続けていく。そういう年にしていきたいと考えておるところです。

 私は年末年始にもいろいろ考えておりました。そして今申し上げた課題、それらに鑑みても、ある意味常々思っておることでもございます。高知県庁は単なるお役所であってはいけません。もう既に去年1年、お役所仕事というものを多くの形で排除して、本格的な成果を追い求める、そういう仕事をしてくださったというふうに思っております。今年もなお一層、この成果を追い求めるという姿勢がぜひとも重要であろうかというふうに思います。

 従前よりも仕事が進んだというだけではいけません。この高知県の厳しい状況、余り時間がないのであります。とにかく、時どき時どきにおいて、この高知県を先々にまで希望を持てる県にするためには何を達成しなければならないかということを意識して、達成をするんだという気持ちで前より進んだということのみではなくて、達成すべき目標に対して、足らざるところはどれだけなのか。それに対してどのようなことによって、その足らざるところを克服していくべきなのか。そういう成果を追い求める姿勢でもって引き続き仕事をしていただきたいと、そのように考えておるところです。 

 そしてもう一つは、高知県もまた全国の中での高知県でございます。ぜひとも全国区の視点を持って仕事をしていただきたいと、そのように思います。

 産業振興の課題、観光振興の課題、例えば観光一つを取り上げてみましても、もう皆さん去年1年で大いに実感をされたと思いますけれども、全国の他の県との競争でもございます。産業振興もまさにそうだと思います。他の県もそれぞれ頑張っている。そういう中で高知県がどれだけ伸び上がっていくことができるか。これは他県との競争でもあるわけでございます。一つひとつの政策課題について、高知県ではどうであるかという視点だけであっては、決してうまくいかないということが多かったことも、去年1年、多くの皆さんが実感をされたことではないかというふうに思います。

 インフラ整備の問題しかり、さらにいえばいろいろな社会福祉政策の問題についてもしかり、全国を巻き込んで仕事をしていかなければ本当の意味で実効性のある政策を実施することはできないということが、多々あったというふうに思っております。国に対する政策も単なる陳情・要望という形で済む時代ではありません。政策提言をして、高知県発の政策というものを全国の政策にしていく。そういう視点がぜひとも重要であろうかというふうに思います。全国の知事会との連携も深めていく。知事会の中でも積極的な提言をしていく県となっていく。また政府に対しても果敢に政策提言をし、その政策自体を変えてやるぐらいのつもりで実施をしていく。訴えを続けていく。そのような全国区の視点を持って挑戦していく。そのような県になっていきたい。そうなるべき年であると、そのように考えておるところでございます。

 そしてまた目を転じた時に、改めて地域の皆さんお一人おひとりのお気持ちというのを深く汲み取っていく。そのような行政というものも求められているのではないか、それが恐らく全ての土台であろうかと、そのように思っています。昨年1年、いろいろなものを実行していく過程で、恐らく県庁職員の皆さんが県庁の外に出て、多くの県民の皆さんと接する機会というのは大いに増えたのではなかったかというふうに思っています。

 あったかふれあいセンターをつくっていく過程で多くの住民の皆さんとお話しされたことでありましょう。産業振興計画を実施していく過程で多くの関係者の皆さんとお話しされたことでございましょう。他の分野、それぞれもしかりでございます。多くの県民の皆さんとお話しをしていく中で我々のやっている仕事というのが机上の空論に陥ってはいないか。良かれと思ってやったことが空回りしている点はないか。もっともっと目を向けるべき分野があるのではないか。そういうことを改めて思いをいたして、そして我々の政策というものをより実効性あるものにしていかなければなりません。

 全国区の視点でも、そして住民の皆さんお一人おひとりと対話をしていくという視点においても、常にPDCAサイクルを毎日毎日不断の形で働かせていきながら、県民の皆様の本当にお役に立つ仕事をしていく。そういう県庁になっていかなければならないと、そのように思うわけです。去年1年、そのための仕事の仕方の土台というものは、私は大いに整ってきている、そのように思っています。挑戦の年のこの1年、その点をより深く追求していく。そういう仕事をぜひやっていきたいと、そのように考えておる次第でございます。

 ぜひともまた多くの皆さんと共に率直に議論もさせていただきながら、また皆さんも部下職員の皆さんと、そして県民の皆さんと率直にいろいろと話しをしていきながら、意思疎通の活発な形で風通しのよい形で、そして元気に希望を持って仕事をしていける、そういう1年にしていきたいと、そのように思います。

 最後になりますが、少し中長期的な話をさせていただきたいと思います。昨年末、人口の統計が明らかになりまして、全国的な人口減少が加速をしているということが明らかになりました。全国においても人口減少と高齢化、これによるさまざまなデメリットというものがじわりじわりと広がりつつあります。この人口減少と高齢化がどのような影響を及ぼすか。経済に対しては縮み効果を、福祉においても支え合いの力を弱めるという効果を、教育においてもしかりであります。さまざまな形でマイナスの効果を日本国全体に、これが及ぼしつつあります。そしてこういう状況は今後10年、20年、30年と続いていく。恐らく日本史の中でも、その問題に最も苦しんだ時期というふうになるのが、今後の20年、30年の時期ではないかと、そのように思うわけです。

 我々、高知県のことを考えてみますれば、この人口減少、高齢化という国家的な課題に真っ先に直面したのがこの高知県であります。平成の初めからこの問題に苦しみ始めた。そして今、この問題まさに苦しみぬいておるわけであります。しかしながら考え方を変えてみれば、真っ先にこの課題に直面した県であるからこそ、真っ先にこの問題を克服できれば、日本全国がこの問題に苦しんでいく中で、最も希望ある県ということになることができるのではないかと、私は思います。

 全国各地が人口減少と高齢化というものに苦しみ始めるでしょう。真っ先にこの課題を克服した高知県は全国にとって羨望の的となるような県となり得るのではないか。多くの人たちが高知県のような所で住みたいと思えるような県となるのではないか。今、私たちはこの問題に苦しんでおりますが、他方、道しるべはあります。産業振興計画、教育振興基本計画、そして健康長寿県に向けた新しい取組、それぞれの道しるべはあるわけでございます。これを着実に実行していくことによって、人口減少、高齢化という国家的な課題を真っ先に克服し、そして全国の中でも最も希望のある県となっていく。それがまた高知県の活力をもたらしていく。僕は、今後の高知県、10年、20年、30年を見た時、そういうふうになっていければいいな、そのように思っています。

 そういう高知県になるために、今年1年は挑戦の年として、一段上を目指していく年として、多くの県庁職員の皆さんと共に汗をかいていきたい。一緒に努力をさせていただきたい。希望を持って仕事をさせていただきたいと考えておるところです。ぜひ1年、高知県庁職員の皆さん、私と共に高知県勢浮揚のために頑張っていただきたい。ぜひともよろしくお願いを申し上げます。

 最後になりますけれども、従前に比べて随分忙しくなってきております。そういう中で部下職員の皆さん方も体調的にも、そして健康的にも非常に厳しい状況におかれている方も多くなってきているのではないかと、そのように思います。確かに成果を求めてしっかりと仕事をしていかなければなりません。仕事が増えるのもやむを得ないところはございます。県民生活は本当に苦しい。だからこそ仕事をしっかりとしていかなければなりません。

 他方で県庁職員の皆さん方の健康、体と心の健康、これをしっかりと守っていくことも大切であります。特に、本日今、直接お話しをさせていただいております幹部職員の皆様方におかれましては、忙しいということと職員の皆さんの心と体の健康を維持するということ、この二つを両立させることは大変なことでございますが、それだけにこそ、大変なことであるからこそ、この点に特に意を用いていただいて、県庁職員の皆さんが意欲をもって県民のために働けるような職場づくりに努めていただきたいと、そのように思う次第でございます。

 最後になります。今年1年は挑戦の年でございます。この千載一遇のチャンスを生かして高知県がこの時期に一段上のステップに上がった。県勢浮揚に向かって歩み出した。そう言われるように、後世から言われることとなるような、そのような年としていきたいと思います。私も一生懸命頑張ってまいります。皆さん、ぜひ力を貸してください。共に頑張ってまいりましょう。どうぞこの1年、よろしくお願い申し上げます。

 

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