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平成28年仕事始め式での知事あいさつ

公開日 2016年01月04日

平成28年仕事始め式での知事あいさつ

平成28年1月4日(月曜日) 正庁ホール

【動画】知事あいさつ

 皆様、明けましておめでとうございます。それぞれに良き新年を迎えられたことと思います。心よりお慶びを申し上げます。そしてこの平成28年でありますけれども、私にとりましても実質的に3期目のスタートの年ということになります。

 飛躍への挑戦、これを新たなステージに進めて県勢浮揚に向けて全力で邁進していく、そういう1年にしていきたいと考える次第です。ぜひ、県庁の皆さんとともに取り組みを進めさせていただきたい、一緒に頑張らせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いを申し上げます。

 この1月、2月、3月と新たな年度に向けて私たちは新しい政策づくりということで、邁進をしていくこととなります。この新しい政策づくり、今回いろんな施策が、いわゆる第3期に向けてバージョンアップをしていくことになります。産業振興計画も第2期産業振興計画から第3期の産業振興計画にバージョンアップをすることになり、長寿県構想についても第3期の長寿県構想へ、そして南海トラフ地震対策行動計画についても第3期計画へとバージョンアップしていくことになります。教育も新しい大綱ができるということでありますし、中山間対策、そして少子化対策などについても、それらと併せてバージョンアップしていくことになると思います。

 これらの新たな施策を展開していくにあたって、私どもが心がけていかなければならないのは、県勢浮揚を成し遂げるに足る十分にパワフルな施策であるかということです。そういう施策をぜひ作り上げていきたいと、そのように考えています。ぜひ、皆様とともに知恵を練り上げさせていただきたい。そしてまた、民間の皆様からも大いにお知恵をいただき、県民の皆様の声も率直にお伺いさせていただいて施策に反映していく、そのようにさせていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 今回は年の始めということですので、年末は短く終わりましたけれども、新年でありますから少し所信と言いますか、常に申し上げていることではありますが、基本姿勢を徹底させていただくとともに、改めて述べさせていただきます。そして併せて施策の大まかな方向性についてお話をさせていただいて、私の新年のあいさつとさせていただきたいと思います。

 基本姿勢について、もう既に皆さん方も、徹底していただいていることではありますけれども、改めましてこの場をお借りして5点について、確認をさせていただきたい。

 まず第1に、ぜひとも課題に正面からぶつかっていただきたい。課題にがっぷり四つに取り組んでいただきたいということであります。先ほど申し上げましたように、県勢浮揚に向けて新たなステージに、私たちとして十分に県勢浮揚を成し遂げるに足るだけのパワフルな施策を展開しようとしたとき、私たちはより根本的な課題というものに向き合っていかないといけなくなります。根本的な課題に向き合うというのは、極めて難しいことではありますし、ときには本当にできるんだろうか、そのこと自体、自分自身が不安になる、そういうことも出てくるでしょう。しかしながら、そういう課題にこそ我々が正面から取り組んでいかなければならない課題なのだと思います。ぜひともそういう姿勢を徹底していただきたいと思います。

 去年も申し上げましたけれども、私は課題に正面からぶつかっていって取り組んでいって、結果として一時的に失敗しただとか、さらには良い知恵がなかなか浮かばないだとか、そういうことをもって怒ったりは絶対しません。そうではなくて、本当に県民の皆さんが困っておられる課題から逃げているときにこそ私は恐縮でありますが、苦言を呈させていただきたい。ぜひ皆様方、これが一番大事なことだと思います。これは県民の皆様に対する誠意でもある。ぜひこの点を徹底していただきたい。それが第1点であります。

 第2点として、大いに創造性を発揮していただきたい。課題解決先進県なんだと、これを目指すのだという話をさせていただいています。私たちは、ある意味本当に課題の先進県にいるわけでありまして、私たちが先ほど申し上げたように、正面から取り組んでいこうとする課題に対して、決して先例となる答えはない。そういうことの方が多いんだと思います。私たち自身が道を切り拓いていかなければならないということかと思います。ぜひとも、先例があろうがなかろうが、そんなことは関係ありませんので、その課題の解決に対して真に有効な施策を生みだしていくためにも、大いに皆さん、それぞれで創造性を発揮をしていただきたいと思います。既存の状況では、そういう施策を展開しようとしても無理だということもたくさんありますでしょう。それは当然であります。我々は新しいステージに踏みだしていこうとする中、今の現状ではなかなか実現が難しい、そんなことは当然だと思います。であれば、どうするのかいうことを考えて、皆さんとともに施策を作らせていただきたいと思う次第です。

 3点目でありますけれども、官民協働、市町村政との連携強調の姿勢というのはなお一層重要になってまいります。産業振興計画においても、目指すところは地域地域で若者が誇りと志を持って働くことのできる高知県です。日本一の健康長寿県構想においても、地域で住み続けられる高知県をつくるということ、これが究極の目指すところだと、そのように思います。南海トラフ地震対策にしても、地域地域の実情を踏まえた対策をこれからパワーアップしていくということが極めて大事になる。以上のことを考えましても、この官民協働、市町村政との連携協調の姿勢というのは、なお一層重要度が増してきていると考えます。施策の本当の意味での実効性、経済政策の本当の意味での実効性を高めていくためには、民間の皆さんと一緒に、民間活力に本当の意味で火が点いていくような、そういう形の政策の展開をしていかなければなりません。当然のことながら官民協働であり、今まで以上に民間活力にウェイトを置いた官民協働でなければならないと思います。

 地域地域に若者が残ることのできる高知県をつくるために、福祉の面においても経済政策の面においても、ともに、地域の皆さんと共に取り組みを進めなければなりません。住民の皆さんに一番近い市町村政との連携協調がなお一層重要になってくることは言うまでもないことであります。ぜひ従前以上に、この官民協働、市町村政との連携協調という姿勢を徹底をしていただきたい、そのように思います。

 4点目、全国区の視点でということを申し上げてまいりました。これは大きくいうと二つの観点から非常に重要なことだと思っています。一つは国の施策をも味方に付けていくような政策提言力、そして発信力を持つということです。皆様方、大変頑張っていただいて、いろんな意味で今高知県は、いろんな政策提言をし、そしてそれを実現し、そして日本全体、我ら高知県にとってもこれを力にするということを展開させてきていただいています。ぜひ、この新年におきましても、今年におきましても、しっかりと政策提言力を磨いていきたいと。ぜひ全国区の視点で考えればどうなるのか、そして、全国区として大きな我々高知にとっての追い風をつくり上げていくためにはどうしていくのか。その視点でもっての取り組みを進めさせていただければと思います。

 そしてもう一つ、これも非常に大事なことだと思いますが、全国のいろいろなネットワークに身を置いて、全国のいろんな力、知見というものを我ら高知の味方にするのだということで取り組んでいただきたいと思います。高知城歴史博物館が出来上がります。高知県立の博物館でありますけれども、私は近世から明治期までを含めた日本に誇る博物館にするんだと、そのような思いです。そのような思いで皆さんも準備をしてきてくださいましたし、全国からいろんな識者の方を集めて、この博物館の建設、そして企画立案にあたってきてもいただいてまいりました。私たちは高知の地にいますけれども、全国の皆さんとさまざまなネットワークを結んで、そしてその知見、知恵というものを高知のために見出す。そしてその結果をまた全国の皆様に何らかの形で、課題解決の先進県としてということが一番多いかもしれませんけれども、またその成果をお返しする。そういう形でもって取り組んでいくことが大事だと思います。ぜひとも、高知県の施策を展開しているんですけれども、全国の視点をぜひ忘れないでいただきたいと思う次第です。

 そして5番目、一番大事なこととして、職員の心身の健康が第一であります。そしてそのためにも、風通しのよい、そして非常に仲の良い職場づくりをするように心がけていただければなと思っております。この点に関しては3点。第1点目として申し上げるのは、いつも申し上げておりますが、職場として何をしようとしているのかということについて、ぜひそれぞれの所属の職員の皆様方に徹底をしていただきたい。それを共有できる、そういう職場であっていただきたい、そのように思います。今やっている仕事には一体どういう意義があり、何を目指しているのか。それはどのような意義のある仕事なのかということを所属の職員の皆様によくよく分かっていただくように、徹底していただきたいと思います。意味のある、やりがいのある仕事であれば、皆さん一生懸命頑張られるはずであります。

 やっても意味のない仕事ほど、みんなのやる気をなくさせるものはない。ぜひ、何をやろうとしているのかという、その意義について所属の一人ひとりに徹底をしていただきたいと思います。そして、その目標に向けての道筋、こうすればできるのだという道筋も、特に所属長の皆さんは職場の一人ひとりに徹底をしていただくようにお願いをしたいと思います。やればできるのだということであれば、やる気も湧いてくるということだと思います。ぜひこの点を、例年申し上げております。既に相当皆さんご尽力いただいておりますけれども、この点よろしくお願いいたします。

 そしてあと二つ。最近、非常に業務量が増えてきています。産業振興計画にしましても長寿県構想にしても南海トラフ地震対策にしても教育にしてもインフラ整備にしても、何にしても、本当にどんどんどんどんバージョンアップをしていく中で、非常に職場全体として仕事も大変になってきているだろうと思います。そういう意味において、ぜひ、この施策は役目を終えたなと思われるような施策について、そして、残念ながら仮説が当たらず、これはどうもうまくいかないようだと思うような施策について、それはスパッとスクラップをするということが非常に大事だと思います。

 例えば、予算上は小さくても業務量としては非常に多い、予算的にはあまり反映されないということになるかもしれないが、その施策をやめることで大いに何人力も仕事量が減って、むしろより有意義な仕事に注力できるようになる、そういうこともあるんじゃないかと。特にこのスクラップをするという仕事はトップでなければできません。それぞれの所属長がそういう意識でもって徹底をしていただいて、職場の活性につなげていただくように、ぜひお願いをしたいと思います。

 3点目でありますけれども、これも従前より申し上げてきましたが、ぜひ悪い情報ほど上がってくるように、下の人が意見を言いやすいように、上下の対流が活発な、そのような組織づくりをそれぞれの所属で目指していただきたいと思います。そして、悪い情報ほど私かもしくは副知事に速やかに上げていただきますように、その点を県庁全体としてぜひ徹底をしていただきたいと思います。悪い情報とは、いろいろな不祥事でありますとか、そういうこともありますでしょう。他にも、例えば産業振興計画でこういうプロジェクトを進めてきたけれども、官民協働がうまくいかずに、どうも施策全体としてうまくいってない、このままだと大変なことになる、そういう場合なども当てはまることかと思います。悪い情報も私に直接上げにくければ、まず副知事に上げていただいて、私にも直接ぜひ上げていただきたい。悪い話は大歓迎であります。ぜひそういうことでお願い申し上げる次第です。

 以上、5点の基本姿勢。従前より皆様方にお願いをしてきたことでございますが、ぜひとも今年もよろしくお願いします。十分にもう既に徹底をいただいておると思いますけれども、改めてこの年の始めに確認をさせていただいたということです。どうぞよろしくお願いいたします。

 そして、それぞれの施策の方向性について、簡単に第2部として申し上げさせていただきたいと思います。第1、産業振興計画について。目指すところは地域地域で若者が誇りと志を持って働くことのできる高知県です。これを実現していくための施策をこの1月から3月にかけてしっかりつくり上げていきたい。目指すところは地産外商の成果を拡大再生産の好循環のパスに乗せるということだと考えています。

 地産外商、一定進んでまいりました。しかしながら、今のままではまだまだ本格的な意味での高知県経済の力強さを身に付けたというところには至っていないと思っています。正規の求人倍率は0.56、過去最高とは言え全国で46番に過ぎない、そういう状況であります。地域地域に格差は残っているし、若者は、まだまだ高知県に住み続けたいけれども県外に出ていかなければならない、そういう状況は変わっていない。この厳しい状況を直視し、他方で地産外商の取り組みが随分進んできたということにも自信を持って、ぜひやればできるとの思いで、地産外商の成果を拡大再生産の好循環に乗せていくような施策の展開を、ぜひ皆さんとともにつくり上げていきたいと思います。

 そういう好循環が出来上がっていけば、少々全国の景気が悪くても、そのときは高知の景気も合わせて、一定低下するかもしれません。高知県経済そのものの体力というものは向上し、いろんな意味で将来に向かって若い人を残すことのできる県と、そういうものになっていくのだろうと思います。そのことはいろんな福祉の諸課題などにも対応できる、本当の意味で根本的な我々として目指すべき目標なのだろうと思います。

 拡大再生産の好循環に向けて、担い手の確保、地域地域においての産業群、産業クラスターの創出、そして、起業が活発に行われていくような、これは企業内起業も含めてでありますけれども、要するに新しいことへのチャレンジが活発に行われていくような、そういう施策、これを刺激していくような施策、こういうものを新たに産業振興計画の中に大きな力として組み込んでいく。そういう仕事をしていかなければなりません。ぜひ、皆さんとともに知恵を練って汗をかいて、こういう施策をつくり、そして展開をさせていただきたいと思います。

 日本一の健康長寿県構想について。この6年間の取り組みを通じてさまざまに取り組みも進んでまいりました。しかしながら、見えてきたより根本的な課題によりフォーカスを絞って骨太な形で施策を展開できるようにしていきたいと思っています。五つの柱に基づいて施策をバージョンアップをしていく。第1に、壮年期の死亡率の改善を図る。第2に、住み慣れた地域で住み続けられることができるように、そのための保健・医療・福祉の体制を地域地域で充実させるような施策は何なのか、高知県独自のさらなる充実を図っていかなくてはなりません。第3点、厳しい環境にある子どもたちへの対策。これを抜本的に強化をしていく。これは高知にとって非常に重要なことです。4点目、少子化対策を充実をさせる。そして5点目、保健・医療・福祉、この産業がいろんな課題を抱えている。この課題の解決に向けた取り組みを行う。そのようにして、県民の皆様の福祉の向上につなげていけるように、住み慣れた地域で若い人の、そして高齢者の皆さんも住み続けられるような、そのような福祉ネットワークをつくり上げていけるように皆さんと取り組ませていただければと思います。

 これら二つの取り組みなどを組み合わせて中山間対策を行っていくこととなります。経済面において、産業振興計画の成長戦略、地域アクションプラン、そして集落活動センターなどの取り組みを3層構造にする。そして、先ほど申し上げた長寿県構想の福祉のネットワークづくりというものも組み合わせて経済面、福祉面、両面において、地域地域で若い人が住み続けられる、高齢者の皆さま方も住み続けられる、中山間にある本来の本県の強みが生かされる。故に持続的な成長につながる。そのような高知県づくりにつなげていきたいと思う次第です。ぜひ、皆様とともに取り組まさせていただきたい。

 南海トラフ地震対策もいよいよ第3期の南海トラフ地震対策行動計画。発災直後の対策、耐震化対策、こちらも含め、さらに対策を強化し、地域の皆様と協働してより実効性を高める。さらに言えば、応急期の対策について本格的な実行段階に入っていく、そういうことが極めて大事かと思います。第2期計画のときは、この応急期の対策については概ね、いわゆる準備作業、企画・立案を行っていくということが非常に重点を置かれていたかと思いますが、この点についてより本格的な実行段階に入っていくということが、この第3期の時期かなと考えているところです。応急期の対策を実行段階に移すための施策の展開、併せて県民生活に有用なインフラ整備を全速力で進めていくということが大事だと思います。

 教育の改革について。チーム学校、厳しい環境にある子どもたちへの対策、そして地域と協働で子育て、子どもたちを育てていくような、そのような体制を構築。今、教育大綱の議論をさせていただいておりますけれども、教育委員会の皆様方とともに、地域の子どもたちの知・徳・体を高め、そして地域の皆様とともに、子どもたちを慈しむような、そのような地域づくりを目指して教育の取り組みを充実をさせていただければと考える次第です。

 それぞれ、少子化対策、女性の活躍促進の取り組みも、これらの施策を組み合わせ、より力強く展開していく必要があるものと考えます。

 ぜひ、先ほどから申し上げていますように、この平成28年において、新年度から展開をしていくための施策をまず最初の1月から3月においてつくり上げ、そして4月からロケットスタートでもって、これを実行し始めるということになるわけでありますが、先ほどから申し上げておりますように、これらはこれまで8年間の施策の展開の土台の上に立って、そして新たなステージに展開をしていこうとするものであります。皆様ぜひ、今までの8年間の土台、今までやってきていただいたことを生かしていただきたい。そしてその上に立って、新たな施策を創造性をもって、ぜひ手がけていっていただきたいと思います。皆さんとともに、ぜひ一生懸命知恵を出していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 本当に皆様方、いよいよ平成28年が今日からスタートすることとなります。この年の始めに当たりまして、改めて私として基本姿勢の徹底の話とそして施策の展開について考えを述べさせていただき、またお願いを申し上げてきたところでございます。ぜひ今年も良い年に、飛躍への挑戦をさらに本格的に進めていける年に、この年の瀬には、いい1年だったなと、随分いい形で仕事ができたなと、そう思えるような年になりますように、皆様とともに頑張らせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは皆さん、平成28年も共に全力で頑張りましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。

高知県 総務部 秘書課

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