エネルギー

公開日 2019年07月11日

エネルギーについて考えてみよう

電球私たちの暮らしは100年前にくらべると何が一番ちがっているでしょうか?
まず、身の回りにものがたくさんあります。たべもの、洋服、電気製品、乗り物・・・100年前には食べられなかった、バナナなどの外国の果物、お菓子、肉などがスーパーにはあふれています。
外国へは船で何ヶ月もかけて行かなければならなかったし、電車や汽車がようやくできたばかりで、少しはなれたところでも何時間もかけて歩くのが当たり前の時代でした。
今は飛行機でかんたんに外国へも行けますし、となり町のスーパーに買い物に行くときも車で出かけることもふつうになりました。
電気を使えば、そうじも炊事(すいじ)も洗たくも100年前にはなかった電気製品のおかげで、ずいぶん楽にできるようになりました。スポーツカー

私たちの暮らしはとても便利になりましたが、その便利さはエネルギーをたくさん使って生まれています。
石炭や石油をエネルギーに変えることで今の暮らしが成り立っているのです。
およそ100年前20世紀はじめには世界人口はおよそ17億人でしたが、20世紀のおわりには60億人をこえてしまいました。
今はまだ貧しくて車や電気製品を持てない国の人たちが40億人以上いますが、やがて、世界中の人々が平等な暮らしが出来るようになれば、今私たちが暮らしている日本と同じように車や電気が必要になります。
そして、世界人口は今世紀半ばには90億人をこすと考えられています。
いったいどのくらいのエネルギーが必要になるのでしょう?

環境汚染世界では石炭や石油の使いすぎで環境にいろいろな問題がおきています。
地球温暖化(ちきゅうおんだんか)、酸性雨、オゾンホールの拡大による紫外線増加や空気のよごれによる人の健康への害など。
そして石炭や石油は無限(むげん)にあるわけではありません。
いつか使い果たす日がくるのです。
では、私たちにできることは何があるでしょう?

私たちにできること

だれでも できるような ことでした。
でも みんなが してくれるとおもって、
だれも しませんでした。
みんなは、だれでもできることなので、
だれもしないとは 思いませんでした。
あなただけが、きょうから はじめることができます。
〔スティーナ ヨハンセン著 自然と環境のファイルより〕

石油を燃やしてできるものは、私たちのまわりにたくさんあります。
自動車は石油からとれるガソリンや軽油を燃やして走っています。飛行機や船もおなじです。
電気は火力発電所で重油や石炭、天然ガスを燃やしてつくられるものが全体の二分の一くらいあります。
また、季節はずれの野菜や果物を食べるとき、ハウス栽培の温度調節(おんどちょうせつ)に使われる燃料を考えてみたことがありますか?きゅうり
冬にきゅうりを育てるためには路地栽培(ろじさいばい)のきゅうりのおよそ5倍のエネルギーが必要です。
あまり考えずにものを買って、いらなくなったからすぐ捨てるという暮らしは、ものを作るときのエネルギー、捨てられたものをごみとして処理するときのエネルギーの2重のむだづかいなのです。
1人ひとりが小さなことに気をつけるだけでエネルギーはずいぶんムダがなくなります。

地球温暖化ものを燃やしてできる二酸化炭素(にさんかたんそ)が大気のなかにふえすぎて、地球温暖化ということがおきています。
世界の国々は地球温暖化を深刻(しんこく)な問題として、1997年、京都で会議が開かれ、温暖化をふせぐ具体的な行動をはなしあい、それぞれの国が目標を決めて二酸化炭素がふえないように努力することにしました。
二酸化炭素を出さない暮らしってどんな暮らしでしょう。
みんなが暮らしのなかでよく考えて行動しないと目標の達成はたいへんむずかしくなります。

  • 近くなら、車に乗らずに歩くか自転車で
  • 遠くなら、公共の乗り物(バスや電車など)で
  • 冷房や暖房は適温に(夏は27~28度、冬は19~20度)
  • テレビは観たいときだけつける
  • だれもいない部屋の明かりやエアコンは消す
  • 買い物は買い物袋(エコバックなど)を持っていく
  • 野菜は地元の季節の旬のもの、できれば魚や肉も地元のものを
  • 食べ残しをしないように、たくさん作りすぎない
  • ものを買うときは、本当に必要かよく考えてから
  • 修理したら使えるものは捨てないで使う

風力発電クリーンエネルギーといわれる太陽光発電や風力発電を、暮らしのなかにとりいれていくこともこれからは大切になります。
自動車もエコカーといわれる電気自動車やハイブリッド自動車などガソリンの使用量が少なく、排気ガスのきれいな車を利用することをすすめていくことが大切です。

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