先輩職員からのメッセージ

先輩職員からのメッセージ(試験区分:獣医師)

試験区分:獣医師(平成26年度採用)
所属:畜産試験場
異動歴:なし

獣医師の仕事風景

1. 現在の担当業務を教えてください。

 現在の職場では、肉用牛の繁殖技術に関する試験研究や高知県が実施するあかうし増頭対策事業に係る業務を担当しています。主に受精卵の生産が中心で、採卵や体外受精を経て培養して得た受精卵を凍結保存して移植します。他には畜産試験場内で生産・管理している土佐あかうしの種付け移植から分娩管理にわたる飼養管理や治療などにも携わっています。普段は場内での業務がほとんどですが、家畜保健衛生所と連携をとりつつ農家で採卵や移植を行うこともあります。また、肉用牛に関わる研修や学会にも参加する機会にも恵まれ、県外に出張にでかけることもあります。

2. なぜ、この職種を志望しましたか?

 小動物獣医師になるつもりで大学進学し、どうせなら大学であまり触れる機会の少ない大動物のサークルに所属したところ、牛をとりまく農家さんや獣医師の姿を見て、自分もこうなりたいと思うようになり、地元高知県のことを勉強するつもりで実習を申し込みました。すると高知県の土佐あかうしの魅力(容姿や味)に引き込まれ地元にこんな牛がいたなんて!と、ぜひ携わりたいと思いました。もちろん業務内容にも興味を惹かれる部分もありましたが、そこで働く先輩方も見てこんな風に仕事をしてみたいと、県庁獣医師としての仕事を選びました。

3. 採用前のイメージと採用後のイメージは違いましたか?

 就職以前に実習に来ていたこともあって、大きくイメージが変わることはなかったですが、研究職ということもあいまって一つ一つの技術を習得するのには時間がかかりました。また、子牛の誕生から出荷までと実際に牛を飼養管理することが業務のベースになるので、わからないことだらけの状態でしたが、先輩方に教えて頂いたり自分で調べたりして原因を考えていくことが面白さの一つだと感じています。一人で担当を持つというよりチームで生き物相手に目標を達成していくということも難しさであり、楽しさみでもあります。

4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?

 最初は人工授精等もできないことがありましたが、数こなすうちにできるようになったり、業務上必要な研修を経て結果をチームに還元できた時はやりがいを感じました。また、常に牛と対峙しているので、色んな事象が起こります。そんな時にチームで相談したり、新しいアプローチをしてみて結果が出た時は面白く感じます。また、自分で生産した受精卵を農家さんに移植していただいて、妊娠したよと言ってもらえた時はほっと胸をなで下ろす瞬間です。

5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?

 研究職は今までやってきたことのない事例に出くわすこともあります。まずは自分で原因を探りますが、先輩方に聞いたりあるいは研修や学会で知り合った全国の先輩方に連絡を取らせて頂くこともあります。全国にはベテランの方や最新情報をお持ちの方々がいらっしゃるので、土佐あかうしとのパイプラインとして人脈は強い武器になります。どんな仕事も一人でやるということは少なく、どこかしらで誰かとつながっています。そんな時に相談にのってもらえて協力しあっていくことが、どんな仕事でもやりがいにつながっていくのではないかと思います。

6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。

 私たちの仕事は、普段何気なく口にしているお肉や牛乳等の食品の安全を多方面から守ることといっても過言ではありません。その中でも高知県は土佐あかうしや土佐ジロー等とても美味しい畜産物が溢れています。その生産者に密接に関わることでやりがいと誇りを感じることができます。また畜産が盛んな県ではないからこそ、県庁獣医師としては珍しい診療業務等、一人で様々な業務を担いその分責任とやりがいを感じることのできる県でもあります。高知県の豊かな自然の中で、一緒に高知の食文化の一端を担ってみませんか?