室戸海洋深層水 用語集

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あ行

アクアマリン計画(あくあまりんけいかく)
海洋深層資源の有効利用技術に関する研究計画。旧科学技術庁(現文部科学省)が提唱した海洋開発プロジェクト。室戸岬沖は1985年にモデル海域に指定され研究が始まった。
アトピー性皮膚炎(あとぴーせいひふえん)
かゆみなどを伴う慢性的な皮膚炎。アレルギー疾患の一つ。

か行

海洋温度差発電(かいようおんどさはつでん)
表層海水と深層海水の持つ温度差を利用して発電するシステム。Ocean Thermal Energy Conversion、通称OTECと呼ぶ。化石燃料を使用しない発電システムとして注目されている。
海洋深層水(かいようしんそうすい)
水深200メートルより深いところにある海水。
海洋深層水利用学会(かいようしんそうすいりようがっかい)
1997年に発足した「海洋深層水利用研究会」が、2006年に学会に名称変更した。利用研究の推進、研究成果の発信と評価、情報交換ならびに会員の交流を図ることを目的としている海洋深層水研究 の唯一の学会。
環境汚染(かんきょうおせん)
自然環境が、自然界のもつ回復能力をこえて悪影響をうけたり、有害なものよって起こる汚染。
基礎生産者(きそせいさんしゃ)
無機物から有機物をつくりだすことのできるもの。植物、植物プランクトン。
北太平洋中層水(きたたいへいようちゅうそうすい)
オホーツク海近辺の海域で表層海水が沈降して日本の太平洋側に流れてきた海水。水深500~1000mに存在している。太平洋側の深層水はこの海流が起源とされている。
逆浸透膜(ぎゃくしんとうまく)
生物の細胞膜に近い半透膜。海水と真水を逆浸透膜で仕切り、海水側に圧力をかけることで海水中の水分だけが膜を通り、真水が得られる。RO膜とも呼ばれる。
凝集(ぎょうしゅう)
汚染された水の中から目的物質を分離させて綺麗な水にする。
ケイ酸(けいさん)
ケイ素と酸素の化合物。植物の光合成に必要な栄養分の一つ。植物プランクトンの光合成時に消費される。
懸濁物(けんだくぶつ)
水を濁らせる物質。水中に混ざっている物質。
硬水(こうすい)
硬度の高い水。カルシウムとマグネシウムが多量に含まれている。
硬度(mg/L)=(カルシウム×2.5)+(マグネシウム×4.1) WHO(世界保健機関)の「飲料水水質ガイドライン」では、硬水を120~180mg/L、非常な硬水を180mg/L以上としている。
酵母(こうぼ)
出芽または分裂によって繁殖する菌類。酒類の醸造、パン、しょうゆなどの製造に用いられる。

さ行

シーベルト(しーべると)
人体への影響度合いを考慮した放射線量(受けた量)を表します。 記号:Sv
取水管(しゅすいかん)
海洋深層水を取水するための管。室戸海洋深層水の取水管は鉄線鎧装硬質ポリエチレン製。
種苗生産(しゅびょうせいさん)
放流するために、稚魚や卵を人工的に管理・飼育すること。
主要元素(しゅようげんそ)
体内で存在する量の多い12種類のミネラル。カルシウム・ナトリウム・マグネシウム・イオウ等。
植物プランクトン(しょくぶつぷらんくとん)
プランクトンのうち、クロロフィルをもち、独立栄養を営むもの。多くの単細胞藻類など。水中から二酸化炭素や窒素・リンなどを吸収し、光合成を行って増殖する。 藍藻(らんそう)、珪藻、緑藻など。
食物連鎖(しょくもつれんさ)
自然界における食うものと食われるものとの一連の関係。地球上の大きな循環の輪。
生菌(せいきん)
生きている細菌。深層水は表層水に比べ、生菌数が非常に少ない。

た行

体液(たいえき)
動物の体内にある液体成分の総称。血しょう、リンパ液、組織液など。
ダイオキシン(だいおきしん)
ポリクロロジベンゾジオキシン(PCDD)の俗称。毒性が強く分解されにくい化合物。ゴミの焼却灰や、自動車の排気ガスなどに含まれる。
太平洋深層水(たいへいようしんそうすい)
グリーンランド沖や南極近くで海水が沈降してできる深層水。水深1200m以深に存在するとされており、沈降から浮上まで1500~2000年かけて地球を循環している海流。
タラソテラピー(たらそてらぴー)
海水を利用した療法。海洋療法。ストレス解消からリハビリ、美容まで、さまざまに活用される。
チッ素(ちっそ)
体積で空気の約五分の四を占める。無色・無味・無臭で、水に溶けにくく、常温では不活性。光合成時に消費される。

な行

軟水(なんすい)
硬度の低い水。日本の水道水は、ほとんどが軟水。
硬度(mg/L)=(カルシウム×2.5)+(マグネシウム×4.1) WHO(世界保健機関)の「飲料水水質ガイドライン」では、軟水は0~60mg/L、中程度の軟水は60~120mg/Lとしている。
にがり
海水から塩分と水分を取り除いた後の液体。主成分は塩化マグネシウム。
日本海固有水(にほんかいこゆうすい)
ウラジオストック沖合海域の表層海水が沈降してできる日本海の海水。水深250m以深に存在し、水温が1℃程度と低い。日本海側の深層水取水地はこの海水を取水している。

は行

培養(ばいよう)
動植物の組織の一部または個体や微生物を人工的条件下で発育・増殖させること。
PCB(ぴーしーびー)
ポリクロロビフェニル。ポリ塩化ビフェニル。毒性があり、化学的安定性により人体蓄積されやすい。廃棄処理が難しいことから、1972年から製造、使用が禁止されている。
微量元素(びりょうげんそ)
体内で存在する量が微量の15種類のミネラル。必要だが多量に摂取すると害になる。銅・亜鉛・マンガン・ヨウ素等。
必須元素(ひっすげんそ)
生物が摂取することで得る、生命維持にとって欠かせない元素。通常、特にことわらない場合は人間の生命維持に必要な元素を指す。12種類の主要元素と15種類の微量元素に分けられる。
病原体(びょうげんたい)
病気のもととなる微生物。細菌・真菌・リケッチア・クラミジア・ウイルス・原虫・蠕虫(ぜんちゅう)など。
表層水(ひょうそうすい)
水深200メートルより浅い部分の海水。
付着生物(ふちゃくせいぶつ)
取水管内に付着する生物。フジツボなど。
浮遊物(ふゆうぶつ)
(水中で)浮いてただようもの。
pH(ぺーはー)
水溶液の性質(酸性・アルカリ性)の程度をあらわす単位。水素イオン指数。pH7のとき中性、これよりも小さいものが酸性、大きいものがアルカリ性。
放射能(ほうしゃのう)
放射線を出す能力のことであり、懐中電灯に例えると、「懐中電灯」は「光」を出す「発光能力」を持ったものであり、「放射性物質」は「放射線」を出す「放射能」を持ったものということになります。
放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)
放射線を出す物質のこと。原発事故で問題となっているのは放射性ヨウ素131やセシウム137、ストロンチウム90など人工のもの。
放射線(ほうしゃせん)
放射性物質から出されるエネルギーで、アルファ線、ベータ線、ガンマ線、中性子線があります。人間は自然界から常に放射線を受けており、X線健診などの医療行為からも放射線を受けています。
ベクレル(べくれる)
1秒間に崩壊する原子核の数を表す物質の放射能の単位です。 記号:Bq

ま行

ミネラル(みねらる)
無機質ともいう。カルシウム・ナトリウム・マグネシウム・銅・亜鉛など、生命を維持するために必要な五大栄養素の一つ。
ミネラルウォーター(みねらるうぉーたー)
飲用に適する水のみを原料とする清涼飲料水のこと。
ナチュラルウォーター、ミネラルウォーター、ボトルドウォーターの3種類のうち、特に特定の水源から採水された地下水のうちミネラルが含まれたものを指す。
深層水の飲料水用商品は正確には「ボトルドウォーター」という分類になる。
無機栄養塩(むきえいようえん)
窒素・リン酸塩・硝酸塩等。植物の光合成に必要。
迷入生物(めいにゅうせいぶつ)
汲み上げられた海水に紛れ込んでくる生物。
藻場(もば)
海中で海草や海藻類が生い茂っているところ。海生動物の幼生や稚魚などにとって好適な環境となる。

や行

薬注(やくちゅう)
薬液注入。薬品注入。水質改良のため、薬液を注入する。
有機物(ゆうきぶつ)
有機化合物。炭素をふくむ化合物。タンパク質、脂肪、炭水化物、アミノ酸など。プランクトンや魚の死骸など。
湧昇域(ゆうしょういき)
深海にある海水が、表層へ沸き上がる流れのある場所。湧昇流域。全海域の0.1%であるのにかかわらず、湧昇域での漁獲量は全漁獲量の3分の2を占める。
湧昇流(ゆうしょうりゅう)
深海にある海水が、表層へ沸き上がる流れ。
溶存酸素(ようぞんさんそ)
水中に溶けている酸素量のこと。室戸海洋深層水は表層海水より半分程度の溶存酸素量であるが、 日本海の深層水は表層水とあまり変わらない。

ら行

陸棚外縁部(りくだながいえんぶ)
大陸に隣接する海底で、深海底に向かって傾斜が著しく増加する水深までの部分。
リン(りん)
植物の光合成に必要な栄養分の一つ。植物プランクトンの光合成時に消費される。
ろ過槽(ろかそう)
海水から浮遊物、懸濁物を取り除く(濾過する)ための水槽。