避難路の液状化対策に向けた取り組み

公開日 2021年06月17日

避難路の液状化対策の目的

液状化現象は、地震発生直後から起こり、数分後には路面への影響が現れる可能性があります。避難路では、マンホールなどの埋設物が浮き上がったり、橋梁などの構造物に段差が発生するなどして避難の支障となる恐れがあります。このため、液状化被害が想定される避難路において、安全な避難を実現させることを目的に、避難路の液状化対策の考え方を取りまとめました。

液状化とは

液状化とは、緩く堆積し地下水で飽和された砂地盤に強い地震動が加わることにより、地層自体が液体状になる現象のことです。液状化が発生すると、路面には噴砂や段差が発生します。

高知県では、平成25年度に、液状化可能性予測結果を取りまとめ、結果をHP(高知県防災マップへのリンク)で公表しています。

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図1.液状化発生のメカニズム
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写真1.路面に発生した噴砂
(出典:浦安震災アーカイブより)
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図2.マンホールの飛び出し等のメカニズム
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写真2.マンホールの飛び出し
(出典:浦安震災アーカイブより)

 

避難路の液状化対策検討のための手引き

高知県では、避難路の液状化対策を検討するため、令和元年度に学識者で構成する「避難路の液状化対策検討会」を設置し、3回の検討会における議論を経て、令和3年3月に「避難路の液状化対策検討のための手引き」を作成しました。

避難路の液状化対策検討のための手引き[PDF:8MB]

<避難路の液状化対策検討会開催経緯>

○第1回:令和元年10月11日(金) :オーテピア高知図書館 4階 ホール
 ・避難路の液状化対策の基本事項
 ・避難路の液状化対策に関する検討方針と検討項目

○第2回:令和2年10月27日(火)  オーテピア高知図書館 4階 ホール
 ・避難路の液状化対策の考え方

○避難路の液状化対策モデル実験:令和2年12月20日(日) 中土佐町上ノ加江
 ・実験者:小学生、一般成人、車椅子(一般成人)、リヤカー(一般成人)
      高齢者、視覚障害者、歩行速度の低下した高齢者(疑似体験)
 ・実験:避難速度、段差

○第3回:令和3年3月19日(金)  :高知城ホール 2階 大会議室
 ・避難路の液状化対策モデル実験結果
 ・避難路の液状化対策検討のための手引き

この記事に関するお問い合わせ

高知県 危機管理部 南海トラフ地震対策課

所在地: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 企画調整  088-823-9798
地域支援  088-823-9317
事前復興室 088-823-9386
ファックス: 088-823-9253
メール: 010201@ken.pref.kochi.lg.jp

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