平成28年度研究報告 第41号 平成29年3月

公開日 2017年12月28日

1 土佐材ブランドの「内装・備え付け製品」のシステム化の開発
 - 高知県産材家具類の性能評価と製造方法の検討 -

【腰塚実穂、沖公友、盛田貴雄、山中夏樹 】
 土佐材(高知県産の針葉樹)の邸別販売が行われる中、備え付ける家具類も土佐材によるものを、との要望がある。そこで、土佐材による木製家具の開発及び品質確保に向け、比較的軟らかい材料である針葉樹の課題であった、強度面、塗装面及び耐震面について各種試験を実施した。その結果、強度面では、家具用フリー板の強度性能が明らかになり、家具の構造設計時に使用用途に合わせた最適な材料寸法を選択することができるようになった。塗装面では、土佐材と各種塗料との適合性が明らかになり、耐汚染、耐熱、耐熱水を要する使用環境への対応が可能となった。また、耐震面では、土佐材を用いた2種類の家具の耐震性能を明らかにすることができた。

2 スギ梁桁乾燥材の品質の安定化に関する研究
- 梁せいの違いが高温蒸気式乾燥における乾燥性に与える影響 -

【宮部涼太郎、高橋尚也、川島幹雄】
 スギ梁桁材の梁せいの違いが乾燥性(乾燥しやすさ)に与える影響を明らかにするため、複数の梁せいの高知県産スギ梁桁材を対象とする高温蒸気式乾燥試験を行い、耐熱重量計により個々の試験体の乾燥経過を測定し、含水率20%に至るまでの日数を求めた。その結果、応答変数をその所要日数、説明変数を梁せい及び乾燥前の見かけの密度又は含水率とする一般化線形モデル(GLM)を構築し赤池情報量基準(AIC)によるモデル選択を行ったところ、説明変数が見かけの密度のみのモデルが選択され、乾燥日数及び混載乾燥の組合せ決定にあたり梁せいの違いを考慮しなくてよいことが示唆された。

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