平成24年度研究報告 第38号 平成25年3月

公開日 2013年06月10日

1 搬出間伐における作業システム運用技術の開発−搬出間伐の作業システムに関する功程調査と改善案の提案−

【渡辺直史、徳久潔、山崎敏彦、藤本浩平】

 新たに高性能林業機械を導入し搬出間伐事業を行う4森林組合で、作業効率改善を目的とした功程調査を行った。伐倒から造材集積までの労働生産性は2.31m/人日から5.94m/人日であった。間伐方法は点状の抜き切りと列状間伐、集材方法はコレクター集材、ランニングスカイライン集材、単線地引集材、グラップルによる直掴み、造材方法はチェーンソー、プロセッサー、ハーベスタによる造材方法があった。集材を考慮した間伐、機械待機を少なくするための作業配置、現場に適した機械の導入等の改善点があった。

2 長尺接着重ね梁の製造方法に関する研究

【盛田貴雄、沖 公友、山中夏樹】

 1液性ウレタン系接着剤を使用し、構造用集成材の標準的な圧締圧力よりも低い圧締圧力で製造した接着重ね梁の接着性能と曲げ性能について、構造用集成材の品質基準への適合性を検討するとともに、一般に流通している柱材を用いて6mを超える長尺材を製造する方法についても検討し、製造した接着重ね梁は実用可能な性能を発揮することを確認した。

3 シキミのフシダニ被害の防除技術に関する研究

【藤本浩平、宮田弘明】

近年、シキミ栽培地でみられるフシダニ被害について調査し、次の知見を得た。
・被害発生と栽培環境等との関係性は明らかではなかった。
・シキミ被害葉から2種類のフシダニが確認され、一方は葉の裏面に、もう一方は葉の表面に多くみられた。
・4月から11月に葉面で発生がみられた。5月に大きなピークを示して7、8月に発生が収まり9−10月に小さなピークを示す 二山型の発生消長を示す所と、5−7月に大きなピークを示す一山型の発生消長を示す所があった。
・シキミでフシダニ防除の登録がある殺ダニ剤には一定の防除効果がみられるものの、完全に駆除することはできなかった。


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