治山事業ってなあに

公開日 2009年04月01日

更新日 2014年03月16日

 谷や集落の裏山で工事をしているところを見かけたことがあると思います。たいていの人は土木事務所が施工していると思っているでしょうが、林業事務所が行っている工事も多数あります。「林業事務所?そりゃ造林とか山の仕事に関係した事をしゆうがやろう」という感じではないでしょうか。また、災害が発生した時や、過去に作った防災施設に対し意見がある時なども、真っ先に思い浮かぶのが土木事務所だと思います。しかし、林業事務所も防災工事を行っているということも覚えておいて下さい。
 ただ、防災工事といっても基本は山を造ることです。コンクリート工事をしていますが、これは森林を造るための基礎工事で、崩壊や浸食箇所がこれ以上広がることを防止するために、コンクリートなどを使って山を安定させ、木を植栽して山を復元していきます。また、木の成長に合わせた適正な管理が必要であり治山事業で植栽した箇所は保育も行っています。

 以上のように、治山事業は崩壊地等を緑の山に復旧させ適切な森林管理を行い、災害に強い山造りを目指しています。

 さらに森林の持つ重要な働きとして水源の涵養や、森林浴等のレクリエーションの場を意識した森林整備も治山事業では行っています。各事業の紹介はこの後のぺ一ジを見て下さい。

 なお、事業を実施するにあたっては地権者から負担金等は徴収しませんが、保安林に指定する必要がありますので詳しくは市町村又は林業事務所までお間い合わせ下さい。


山地治山事業

 山地災害地の復旧整備及び山地災害危険地の計画的な整備を推進し、山地災害の未然防止に努め「安心して住める県土」を守ります。


山地治山事業
復旧治山事業 台風や豪雨に起因する山腹崩壊等により荒廃した山地の復旧整備を行います。
地域防災対策総合治山事業 山地災害の未然防止を図るなど、生活環境の整備に資するため、山腹崩壊対策、土石流対策等を緊急勝つ総合的に実施します。
林地荒廃防止事業 次期降雨時の災害を未然に防止するために、激甚災害により被災した地域または特殊土壌地帯において発生した荒廃地の整備を行います。


水源地域整備事業

 県内の重要な水源地域において、荒廃森林等の整備、水土保全施設の整備、荒廃地等の復旧整備を行い、水資源の確保と県土を守ります。



防災林整備事業

 被災・劣悪保安林、治山事業施行地等の保安林を整備し、保安林機能の維持・向上を図ります。

防災林整備事業
保安林改良事業 被災・劣悪保安林の早期機能回復を図るため、改植等を実施します。
保育事業 治山事業施行地及び水源地域整備事業の対象地内に存する機能が低位な保安林の健全な成長を促進させます。



共生保安林整備事業

 森林による緑豊かな生活環境・自然環境を保全・創出するために、森林の総合的な整備等を行い、生活環境を向上・改善します。

共生保安林整備事業
生活環境保全林整備事業 地域住民の生活周辺において、防災機能と保健休養機能等を兼ね備えた森林を造成・整備します。


この記事に関するお問い合わせ

高知県 林業振興・環境部 治山林道課

所在地: 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号
電話: 治山担当 088-821-4867
林道担当 088-821-4869
林地保全担当 088-821-4581
ファックス: 088-821-4585
メール: 030601@ken.pref.kochi.lg.jp
Topへ