野根山街道

公開日 2012年06月28日

 

四国のすぐれた自然景観や歴史的、文化的遺跡を歩道で結び、自然の中で、歩いてこれらに親しむ自然歩道です。

高知県内は総延長598.9kmで、この野根山街道(宿屋杉のみち、岩佐関所のみち)、甲浦ポンカンのみちは、昭和57、58年度に整備されました。


【野根山海道】

野根山街道は、奈半利町から野根山連山を尾根伝いに東洋町野根に至る延長35km余り。

この間、道の両側に、そのままの姿で残された一里塚~五里塚や、旅人が一夜をしのいだという宿屋杉、参勤交代の昔をしのぶ朝休み場、お茶屋場や装束峠の敷石、岩佐の関所跡、屋敷跡の石垣や墓地等、かずかずの史跡や、土御門上皇が名付けられたという岩佐の清水、旧藩林や天然林等自然に富んだ街道で、今も尚、当時の面影をそのままに留めた全国的にも珍しい自然遊歩道である。


【コースガイド】

◇初心者コース

1−(1).無線中継所⇔装束峠⇔岩佐関所 ・・・ 約8km
1−(2).宿屋杉⇔装束峠⇔岩佐関所 ・・・ 約8km
2.宿屋杉→旧藩林→二里塚→米ヶ岡 ・・・ 約6.5km

◇◇中級コース

3.岩佐関所→宿屋杉→米ヶ岡 ・・・ 約11km
4.岩佐関所→花折峠→四朗ヶ野峠 ・・・ 約9km
5.宿屋杉→岩佐関所→四朗ヶ野峠 ・・・ 約13.3km

◇◇◇健脚コース

6.米ヶ岡→岩佐関所→四朗ヶ野峠 ・・・ 約20km

※1.以外は逆コースもあるが、順逆いずれにしろ、出発地から到着地への車等を差し回すことが必要です。


【利用者の心得】

  • 空缶、紙くずなどのゴミは持ち帰りましょう。
  • 服、履き物はハイキングに適したもので、水筒、雨具、地図等を持参しましょう。
  • 果樹、草花、農作物はとってはいけません。大切にしましょう。



【みどころ】

◇高札場

野根山海道の西の起点で高札場(藩の公示場所)は奈半利町の中心部にある。

 

◇送り番所

奈半利町にあった“送り番所”には、若い者が日夜詰めていた。ここには、番屋と馬屋が設けられ国中に急用ができると“笹飛脚”(書状を結んだ笹の葉が枯れないうちに走る特急便が冬でも褌いっちょうで走ったと言われ、峻嶮野根山街道35kmを3時間で走り抜けた笹飛脚がいたと言われている。

 

 

◇米ヶ岡

標高400mの開拓台地である。ここまで車道(町道)が通っている。

◇白石神社

約400年前、北川村野友の庄屋白石伝左衛門が、土地の百姓の二三男対策として新たな土地を開墾すべくときの藩庁に願い出たが許されず、仕方なく無許可のまま山を焼き開墾を始めたため、取り調べを受けるはめとなったが彼の身を賭しての誠意に、藩庁も動き、後年年貢米を納めることを条件として許可が下り、現在の水田が開かれたと伝えられている。

伝左衛門は宝年5年(1628)に死亡しているが、米ヶ岡開拓の恩人として“白石神社に祭られている。

◇一里塚

かつて一里(約4km)ごとの目印に築かれた里程塚でこの野根山街道には、保存状態のよい里塚が5箇所残っている。

 

◇笑い栂

「つが坂」の急坂にあり、樹上から怪物の大声が聞こえたという伝説の木である「古株」が残っている。
付近に、「二里塚」、「六部様」、「お茶屋場跡」石畳の道がある。

 

 

◇熊笹峠

熊笹の美しい熊笹峠からは、展望がよく芸東方面を望むことができる。

 

 

◇藩政林(旧藩林)

江戸末期造林(樹齢150年)の杉林であり、藩政時代は街道の両側15間(45m)を伐採を禁じるお留山にしていたと言われている。
見事な杉並木が残っている。

 

◇宿屋杉

惜しくも室戸台風(昭和9年)で倒壊したが、かつては胸高周囲16.6m、高さ32m樹齢千年以上と言われ、今でも根本の空洞は寝泊まりできるほど大きい。
付近に里程塚の原形とよくとどめる「三里塚」がある。

 ◇装束峠

装束山は街道中の最高峰(1,082m)で、頂上には展望台を設けている。この名の由来は、殿様が参勤交代の帰りに旅の装束を替えられたことによるといい、ひとつには、山越えで嫁入りする花嫁がここで婚礼衣装に替えたことによるとも言われている。ここを約100m進むと殿様が休まれた“お茶屋”がある。

◇仮名木の崩え

この崩えは江戸中期宝永地震によると言われている。
大正6年(1917)治山工事が始まって以来、砂防えん堤73、工事費2憶千万円をつぎこんで昭和39年に完成した。

◇岩佐関所跡

かつての岩佐村で、関番所のあったところである。上段に御殿跡、後方に関主木下家の墓所があり、悲話伝説の残る木下由里もここに眠っている。下段には番士の屋敷跡、谷間には土御門上皇ゆかりの「岩佐の清水」が湧いている。

◇地蔵峠

お地蔵様が祭られていたのでこの名がある。やがて街道中の最急坂「五里塚」「小野茶屋の段」を経て、佐喜浜桑ノ木への分岐点「一の門」に至る。

◇花折峠

古道は別役川へおりるルートであったが、「五代の崩え」等による崩壊で、四朗ヶ野峠へ回る現在の道となった。
この名の由来は、参勤交代の途上、殿様がかごから花を折ることができるほど急坂であったことによると言われる。

◇四朗ヶ野峠(しろがねとうげ)

野根側の登山口で、国道493号と交差している。
かつては、左手ヶ坂から押野に下る道であったが、今は草木に埋もれている。

◇二本松

野根側の一里塚と言われ、道をはさんで2本あったので、この名があるが、近年、惜しくも片方が枯れてしまった。
野根は庄屋屋敷等に昔の宿場の面影を残している。


【甲浦ポンカンのみち L=2.5km】

四国のみちの本県分東の起点である。徳島「水床探求のみち」へ続く。甲浦港、白浜海岸等美しい海岸美が見どころである。

◇白浜海水浴場

青少年旅行村に指定されており、室戸阿南海岸国定公園内に位置する。
波静かな広大な砂浜と遠浅のこの海岸は、海水浴に、又キャンプにおおいににぎわう。

◇生見海岸(いくみかいがん)

サーフィン最適地として、京阪神方面からの利用者も多い。

◇中岡慎太郎像

室戸岬の先端に銅像があり、太平洋を眺めている。


【地図】

※この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の5万分の1地形図及び2万5千分の1地形図を複製したものである。(承認番号 平19総複、第766号)

※このページの掲載内容は、高知県発行のコース案内リーフレットを転載したものです。


問い合わせ先

高知県 環境共生課 TEL 088-821-4842
北川村 産業建設課 TEL 0887-32-1221
奈半利町 地域振興課 TEL 0887-38-8182
東洋町 産業建設課 TEL 0887-29-3395

連絡先

高知県 林業振興・環境部 環境共生課
住所: 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号
電話: 四万十川・清流担当  088-821-4863
牧野植物園整備担当  088-821-4868
環境企画担当     088-821-4554
自然保護・公園担当  088-821-4842
ファックス: 088-821-4530
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