木洩れ日に舞う白い妖精 バイカオウレン(高知県中央部)

公開日 2012年03月30日

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木洩れ日に舞う白い妖精 バイカオウレン(高知県中央部)

バイカオウレン

 今年の春は少し寝坊気味だったのでしょうか。それとも冬将軍の心の残りが強すぎたのでしょうか。今春は、春一番はついにやってきませんでした。しかし、サクラ前線さくら はなんとか無事に高知に届き、一安心といったところです。山里の木も、庭の草も持ちくたびれたとばかりに一斉に芽を出し始めましたわかば

 そんな春をいち早く教えてくれる花、春告花があります。高知では、身近なところではオオイヌノフグリ、街路樹や庭木で目立つのはロウバイ、ハクモクレンやコブシ、川沿いではネコヤナギ、山沿いではフクジュソウやコバイモのなかまでしょうか。最近ではクリスマスローズやスノードロップなども春告花として認知されてきました。どの花も「あぁ春がきたんだ」と実感させてくれると同時に、その後やってくる桜の開花への期待から、体軽く心そぞろにさせてくれます恋心

 私の心をざわめかせるもう一つ忘れてならない春告花がバイカオウレンです。毎年早春に梅の花に似た白い小さな花を咲かせるキンポウゲ科の植物です。

バイカオウレン-1

 葉は、5枚の扇形の小葉が扇の要の部分を中心に向き合わせたような独特の形をしています。牧野富太郎先生が特に好きだった花といわれています。そのため、この葉の形が牧野植物園のシンボルマークにもなっています。里山や山地の森の中に地面をはうように群生しています。花の時期の群生地は本当に見事な光景ですキラキラ光

 3月初めの雨あがり雨上がり虹 、里山のバイカオウレン群生地を訪れました歩く 。林床の一角だけ、肩を寄せ合うようにバイカオウレンが群生していました。雨を吸って、よりみずみずしさを増した濃緑の葉の根元から6-7cmほど真上に伸びた暗赤色の茎の先に、1.5cmほどの白い花が無数に咲いていました。その光景は、まるで白い妖精が緑の絨毯の上に浮いているかのようでした。木洩れ日に照らされて、しっとりと黄金色に輝くバイカオウレンの花畑は本当に幻想的な光景でした顔

 四国のバイカオウレンは本州のものの変種で、正式には「シコクバイカオウレン」といいます。学名はCoptis quinquefolia var. shikokumontanaといいます。“quinquefolia”は「5葉の」、“shikokumontana”は「四国の山地性の」という意味です 。カエル

投稿者:みちくさ特派員S

山道   バイカオウレン小

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