高知県新エネルギービジョン（2021年度～2025年度）

公開日 2021年03月31日

　本県は、森林資源や水資源、日照時間や風況など、全国でも優位な新エネルギー資源を有しています。再生可能エネルギーは、温室効果ガスの発生が少ないエネルギーであり、地球温暖化対策にも寄与することが可能であることから、こうした資源を地域振興に有効に活用していくことが求められています。

　これまで本県では、再生可能エネルギーの導入を、本県の自然条件等の強みを十分に生かし、産業振興や県民生活の向上につなげるとともに、地球温暖化対策にも寄与するよう、2011年3月に「高知県新エネルギービジョン」を策定して以来、2期10年にわたり進めてきました。

　2012年に国による固定価格買取制度（FIT制度）が開始されたこともあり、本県においても、太陽光発電等の導入が進んできましたが、一方で、地域住民の反対運動の増加や、系統の制約といった課題も顕著化してきています。

　また、国の「第5次エネルギー基本計画」の策定や「強靱かつ持続可能な電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律（エネルギー供給強靱化法）」の制定、「FIT制度」の見直しなど、再生可能エネルギーをめぐる状況は大きく変わってきています。

　加えて、令和2年度版の環境白書では、気候変動問題は、もはや単なる「気候変動」ではなく、私たち人類や全ての生き物にとっての生活基盤を揺るがす「気候危機」であるとの認識が示されており、地球温暖化対策の面からも、再生可能エネルギーの更なる導入促進が求められています。

　このような状況を踏まえ、再生可能エネルギーのさらなる導入促進と、再生可能エネルギーの導入による地域振興を図っていくため、今回、新エネルギービジョンを改定しました。

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