狩猟免許試験の試験内容について

公開日 2023年05月26日

狩猟免許試験は、以下のような内容で実施いたします。
(ここでは、わな猟免許と第一種銃猟免許について、初心者の方を対象に、試験の概略を説明しています。一部免除者の方やその他の種類の免許を受験される方については、鳥獣対策課まで直接お尋ねください。)

 

(1)知識試験

  ○三肢択一式の筆記試験です。
   (三つの選択肢の中から正解をひとつだけ選んでいただきます)

  ○問題数は30問、試験時間は90分です。

  ○正解率70パーセント以上で合格です。

  ○問題は原則として以下の内容から出題されます。
    法令(13問)
     *鳥獣の保護及び管理並びに狩猟に関する法令や狩猟免許制度などについて。
    猟具に関する知識(6問)
     *猟具の種類や取り扱いなどについて。
     *わな猟は「わな」について、第一種銃猟は「銃」について出題されます。
        ・わなとは、はこわな、くくりわな、囲いわななどです。
        ・銃とは、散弾銃、ライフル銃、空気銃などです。
    鳥獣に関する知識(9問)
     *狩猟鳥獣や狩猟鳥獣と誤認されやすい鳥獣についての生態など。
    鳥獣の保護及び管理に関する知識(2問)
     *個体数管理の概要や錯誤捕獲の防止などについて。

    ◎例えば「鳥獣に関する知識」ではこんな問題が考えられます。

     (例題)獣類の大きさについての次の記述のうち、適切なものはどれか。
        ア  イノシシはタヌキより大きい。
        イ  キツネはニホンジカより大きい。
        ウ  メスのイタチはオスのイタチより大きい。

 

(2)適性試験

  ○視力(矯正視力を含む)
   (わな猟の場合は、両眼で0.5以上)
     *1眼が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で、視力0.5以上。
   (第一種銃猟の場合は、両眼で0.7以上、かつ片眼で各0.3以上)
     *1眼が見えない場合又は片眼が0.3に満たない場合は、他眼の視野が左右150度以上で、視力0.7以上。

  ○聴力(補聴器により補正された聴力を含む)
   (10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること)

  ○運動能力
   (狩猟を安全に行うことに支障を及ぼすおそれのある四肢又は体幹の障害がないこと)
     *補助具が使用できます。
     *実際の試験では、四肢の屈伸、挙手及び手指の運動などを行っていただきます。

 

(3)技能試験
   技能試験の内容は免許の種類によって異なります。
   採点は、技能試験全体の持ち点を100点として、減点数の合計が30点を超えない場合に合格です。

 

  ○わな猟の場合

    鳥獣判別
     (16種類の獣類(注1)の絵を5秒程度見てから、狩猟鳥獣か否かを○×で記入します。
      さらに、狩猟鳥獣についてはその名前を記入します。なお、鳥類は出題されません。) 

    猟具の取り扱い
     (まず、6種類の猟具(注2)について、狩猟に使用して良いかどうかを判別します。
      次に、その中から狩猟に使用できる猟具をひとつ架設します。)

 

注1=16種類の獣類は以下のとおりです。 狩猟鳥獣 ニホンジカ、タヌキ、キツネ、ハクビシン、アナグマ、テン、イタチ(オス)、アライグマ、ミンク
狩猟鳥獣以外 ニホンザル、カモシカ、ニホンリス、ムササビ、モモンガ、オコジョ、イタチ(メス)

 

注2=6種類の猟具は以下のとおりです。 狩猟に使用できる猟具 くくりわな(ばね併用くくりわな、竹筒式ストッパー付き)、はこわな(金属製)
狩猟に使用できない猟具 とらばさみ、はこおとし(さんなし)、くくりわな(竹筒式ストッパーなし)

 

  ○第一種銃猟の場合

 

    鳥獣判別
     (16種類の鳥獣(注3)の絵を5秒程度見てから、狩猟鳥獣か否かを○×で記入します。
      さらに、狩猟鳥獣についてはその名前を記入します。)

    距離目測
     (300m、50m、30m、10mについて、距離の目測を行います。)
     *建物やコーンなどを目測して、それぞれの距離について、3つの中からひとつを選びます。

    猟具の取り扱い
     (銃器の取り扱いに関する試験で、個人と団体行動があります。)
     *模造散弾銃について、点検、分解、結合、射撃姿勢などを行います。
     *模造空気銃について、圧縮操作、装てん動作、射撃姿勢などを行います。
     *団体行動での銃器の取り扱いについて、銃の保持や受け渡しなどを行います。
     *休憩時の銃器の取り扱いを行います。

 

注3=16種類の鳥獣は以下の中から選んで出題されます。
 なお、16種類のうち、狩猟鳥獣は9種類以上出題されます。
狩猟鳥獣 タヌキ、キツネ、ミンク、ハクビシン、アナグマ、タイワンリス、シマリス、アライグマ、コジュケイ、ヤマドリ、キジ、ヤマシギ、タシギ、ヒヨドリ、キジバト、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、マガモ(オス)、カルガモ、コガモ(オス)、ヨシガモ(オス)、オナガガモ(オス)、ハシビロガモ(オス)、ホシハジロ(オス)、キンクロハジロ(オス)、スズガモ(オス)、クロガモ(オス)
狩猟鳥獣以外 カモシカ、ニホンリス、ムササビ、イタチ(メス)、アオバト、ドバト、モズ、ホオジロ、カシラダカ、カワラヒワ、カケス、オナガ、ツグミ、ヨシゴイ、ササゴイ、マガン、オシドリ(オス)、トモエガモ(オス)、ホオジロガモ(オス)、ビロウドキンクロ(オス)、コオリガモ(オス)、ウミアイサ(オス)、ヒクイナ、オオバン

 

(注意事項)

  ○知識試験又は適性試験のいずれかに合格しなかった場合、他の試験を受験することはできません。
  ○合格発表は当日会場において行います。

 

(参考)

  ○高知県猟友会では、試験のための事前講習会を開催しています

    詳細については高知県猟友会(088-856-6641)までお問い合わせください。

 

この記事に関するお問い合わせ

高知県 総合企画部 中山間地域対策課

所在地: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号(本庁舎3階)
電話: 088-823-9739(企画調整担当)
088-823-9600(集落活動担当)
088-823-9602(人づくり支援担当)
088-823-9622(生活環境担当)
088-823-9039(鳥獣対策室 被害対策担当)
088-823-9042(鳥獣対策室 担い手担当)
ファックス: 088-823-9258
メール: 080601@ken.pref.kochi.lg.jp
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