平成29年度「対話と実行座談会」~県政課題解決のための知事への政策提言~

公開日 2020年01月20日

平成29年度 「対話と実行座談会」

日時:平成30年2月9日(金曜日)14時20分から16時20分まで
場所:高知県庁 正庁ホール
出席者:県立山田高等学校 学校長、教職員、普通科2年生 約120名、山田高校学校地域協働本部運営委員長ほか

座談会要旨

1.開会のあいさつ(生徒)
2.提言テーマ1「雇用・鳥獣対策、スポーツ教育について」
  ①「鳥獣管理補完計画」~法人設立→ハンター増加~
  ②「リアルな鬼でハラハラ・ドキドキ大作戦」~鬼ごっこをして体を動かす楽しさを知ろう~
3.提言テーマ2「地震対策・防災訓練について」
  ①「ペットと一緒に過ごせる避難所づくり」
  ②「ペットと共存できる避難場所をつくろう」
  ③「防災・減災への意識をさらに高めるには」~家具固定率100%を目指すイベント~
4.提言テーマ3「観光振興・おもてなしについて」
  ①「はりまや橋を”残念”だけで終わらせない!」
  ②「もう「高知はどこ?」とは言わせない」
  ③「高知にはしばてんがおる!」~フラッシュモブでしばてん踊り~
5.知事あいさつ(まとめ)
6.学校長あいさつ
7.閉会

座談会の様子

冒頭

1.開会のあいさつ(生徒)

 
最初に、山田高校のこれまでの取組が紹介されました。
 山田高校では「総合的な学習の時間」を活用し、高知県の未来について考える教育を実践しています。今回政策提言を行う普通科の2年生は、1年間かけて県政課題を解決するためのアイデアづくりに取り組んできました。これまでに尾﨑知事と意見を交わしたり、高知工科大学や高知大学の学生たちの力を借りたりしながら企画を磨き上げました。
  
 

 

 

 

 

 

 

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.提言テーマ1 「雇用・鳥獣対策、スポーツ教育について」
 ①「鳥獣管理補完計画」~法人設立→ハンター増加~


 若者の働く場をつくり、高知の自然を守るため、ハンターの会社を設立する、という提案が行われました。
  尾﨑知事の「なぜ会社にしようと考えたのか」との問いに対し、学生からは「地域に鳥獣対策専門の大きな会社がある、という存在感と、ハンター以外の職種の人たちを雇用することで、ハンターに対する理解が深まることを期待している」などの意見が出されました。

 

 

 

 

 


 

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2.提言テーマ1 「雇用・鳥獣対策、スポーツ教育について」
 ②「リアルな鬼でハラハラ・ドキドキ大作戦」 ~鬼ごっこをして体を動かす楽しさを知ろう~

 児童の体力を高めるため、地域の高校生と小学生が一緒に鬼ごっこをする、というアイデアが出されました。
 尾﨑知事が「体を動かすきっかけづくりとしてすごく良いアイデア。高校生とやるという点が独創的」と話すと、学生は「小学生が憧れを持っている高校生と一緒に鬼ごっこをすることで、小学生も高校生も楽しめる企画になると考えた」と話しました。


 

 

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3.提言テーマ2 「地震対策・防災訓練について」
 ①「ペットと一緒に過ごせる避難所づくり」

 地震などの災害が発生した時、避難所でペットと一緒に過ごせる仕組みをつくるため、日頃からペットを飼っている人同士がペットの運動会により交流するという提案が行われました。
 尾﨑知事は「日頃から交流しておくというのは大切なこと。まずは人が生き残るためにいま取り組んでいるが、ペットと一緒に過ごせる避難所づくりも大事だと考えている」と話しました。


 

 

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3.提言テーマ2 「地震対策・防災訓練について」
 ②「ペットと共存できる避難場所をつくろう」

 地震などの災害が発生した時、ペットと一緒に避難するためのマニュアルを作る、というアイデアが出されました。
 発表グループが作成したマニュアルには、ペットの世話を分担することや、人とペットのエリアを分けることなどが盛り込まれており、尾﨑知事は「ペットを飼っている人のことを思えば、ペットの避難についても考えるべきだと思っている。このマニュアルを参考にし、ペットと一緒に過ごせる避難所づくりを検討してみたい」と話しました。

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3.提言テーマ2 「地震対策・防災訓練について」
 ③「防災・減災への意識をさらに高めるには」~家具固定率100%を目指すイベント~

 県内の「家具固定率」を100%にするため、VR体験イベントを行い、参加者に家具を固定するための突っ張り棒をプレゼントするという提案が行われました。
 尾﨑知事から、対象を小学生がいる家庭にした理由を問われると、学生からは「対策を話し合うためには子どもから親に伝えることが効果的だと考えた」との意見が出されました。

 

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 4.提言テーマ3 「観光振興・おもてなしについて」
 ①「はりまや橋を”残念”だけで終わらせない!」

 はりまや橋の「がっかり名所」というイメージを逆手に取り、観光客がよさこいの衣装を来て写真を撮ることができるスポットにするというアイデアが出されました。
 学生が「はりまや橋は小さいが、その分、一枚の写真に収まりやすいのでこの企画を考えた」と話すと、尾﨑知事は「はりまや橋をがっかり名所として活かすアイデアは、発想の転換で素晴らしい」と話しました。

 

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4.提言テーマ3 「観光振興・おもてなしについて」
 ②「もう「高知はどこ?」とは言わせない」

 県内すべての特産品を集めた道の駅を高校生がプロデュースし、高知市内にオープンさせるという提案が行われました。
 尾﨑知事は「高校生がプロデュースする」という点に触れ、「独特の話題性を作るため一生懸命工夫している点が素晴らしい」と話しました。学生からは「まずは県内の人に高知の良さを知ってもらい、それから観光客にPRしていきたい」との意見が出されました。

 

 

 

 

 

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4.提言テーマ3 「観光振興・おもてなしについて」
 ③「高知にはしばてんがおる!」~フラッシュモブでしばてん踊り~

 人口減少の負のスパイラルを止めるため、しばてん踊りでフラッシュモブを行う、という提案が行われました。
 尾﨑知事の「フラッシュモブを見た観光客を、どうやって移住につなげていけるかが課題」という意見に対し、学生からは「しばてんというインパクトのあるフラッシュモブを行うことで、観光客に高知の印象を残し、将来の移住につながることを期待したい」という意見が出されました。



 

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5.知事あいさつ

 県政のリアルな課題に対し、高校生ならではの柔軟な発想による提案を聞くことができ、大変感銘を受けました。
 解決策とは、いきなり100点満点のものはなく、どんどん進化しさらに練り込まれていくものだと思います。おそらくこれは、ある課題についてだけということではなく、世の中の問題全てに当てはまると思います。皆さんが社会に出ていろんな仕事をする時、いろんな課題にぶつかりそれを克服していくことになります。それは全て現在進行形で解決し続けていくものであり、つまりPDCAサイクルをまわすという、とても大事なことだと思っています。これからもぜひ、課題を見つけ、それを考え続けてください。皆さんが考えたこの提案を今後掘り下げていけば、もっともっと進化していくはずです。さらに進化した提案を、ぜひまた聞かせていただきたいと思います。
 本当に、今日は大変勉強になりました。ありがとうございました。




 
学校長 6.学校長あいさつ

 本日は、このような場をご提供いただきまして、本当にありがとうございました。
 山田高校では、今日発表した8つのグループを含め、32チームで政策提言を行っています。いろいろな方々の力を借りながら、生徒達は地域や県の課題について一生懸命考え、学び、ここまでやってきました。
 郡部の高校生が、地域の人達と課題を共有し、考え抜いて、地域を元気にしたいと動きはじめる。これこそが、高知県のこれからの成長、持続につながる部分だと思っています。この教育活動を通じて、高知に対する強い愛と誇り、そして、高い志、挑戦し続ける気持ちを持った人材を育てていきたいと考えています。
 本校の子ども達は高知県の未来です。是非、今後とも、こういった活動について県や県教委にご指導、ご支援いただきたいと思います。
 本当に今日はありがとうございました。






 
syasin 7.閉会



 

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