すぐ解る流行の状況! 感染症週報(第45週)

公開日 2017年11月15日

(第45週:11月6日から11月12日)

★ インフルエンザ予防接種について!
 季節性インフルエンザは、その年により流行の程度に差がありますが、例年11月頃から患者が増え始め、12月から3月頃にかけて流行します。インフルエンザワクチンには、インフルエンザウイルスに感染した場合に発症を一定程度抑える効果や重症化を予防する効果が認められており、ワクチンを接種してから抗体ができて予防効果が発現するためには、およそ2週間かかると言われています。予防対策の1つとして予防接種をご検討下さい。

★ お知らせ!
◆ 
感染性胃腸炎に気を付けて!

 定点医療機関当たりの報告数は第44週の2.23から第45週では3.83と増加しています。須崎で急減していますが、中央西で急増、幡多、高知市、安芸、中央東で増加しています。
 定点医療機関からのホット情報ではノロウイルスが12例、細菌の病原性大腸菌やカンピロバクター属菌、サルモネラ属菌を原因とする胃腸炎9例の報告もあります。
 また、学校等欠席者・感染症情報システム※でも14例の報告があることから引き続き注意が必要です。
 ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、主に冬場に流行しますが1年を通して発生しています。嘔吐、下痢が主症状ですが、その他、発熱、腹痛などの症状があります。特に、乳幼児や高齢者、体力の低下している方は、下痢、嘔吐などで脱水症状を起こすことがありますので、早めに医療機関を受診してください。通常は1週間以内に回復しますが、症状消失後も1週間程度、長いときには1ヶ月程度ウイルスの排出が続くことがあります。保育園や幼稚園、学校や社会福祉施設など集団生活の場で大規模な流行となることもあり注意が必要です。
 予防対策のため、帰宅時や調理前・食事前、トイレの後に石けんでよく手を洗いましょう。また、感染した人の便やおう吐物には、直接触れないようにし、次亜塩素酸ナトリウムまたは、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤の使用方法を確認したうえで使用し処理しましょう。(使い捨ての手袋やキッチンペーパーなどを使って処理しましょう。) 調理をする場合は、十分加熱しましょう。 

   ●厚生労働省 「ノロウイルスに関するQ&A」
    
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
  ●衛生研究所 「高知県ノロウイルス対策マニュアル」
    
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/norovirus.html



 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎に気を付けて!
 
定点医療機関当たりの報告数は第44週の1.27から第45週では1.50と横ばいです。安芸、中央西で急減していますが、幡多で急増、高知市、須崎、中央東で増加しています。
 定点医療機関からのホット情報では溶連菌感染症の報告があがっており、学校欠席者・感染症情報システム※でも14例の報告があることから注意が必要です。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは、冬季に多くみられるA群レンサ球菌による上気道の感染症です。A群溶血性レンサ球菌は上気道炎や化膿性皮膚感染症などの原因菌としてよくみられる菌で、菌の侵入部位や組織によって多彩な臨床症状を引き起こします。
 突然38℃以上の発熱、咽頭発赤、苺状の舌などの症状が現れ、しばしばおう吐を伴います。熱は3〜5日以内に下がり、1週間以内に症状は改善します。まれに重症化し、喉や舌、全身に発赤が拡がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」に移行することがあります。合併症には肺炎、髄膜炎、敗血症、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などがあります。
 患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる飛まつ感染、あるいは、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染が主な感染経路です。
 乳幼児では咽頭炎、年長児や成人では扁桃炎が現れ重症化することもあるため、患者との濃厚接触をさけることが最も重要であり、うがい、手洗いなどの一般的な予防法も励行しましょう。

 
 ヘルパンギーナに気を付けて!
 
定点医療機関当たりの報告数は第44週の0.30から第45週では0.50と増加しています。中央東、中央西で急減していますが、安芸、高知市で急増し、安芸では注意報値を超えています。

 ※ 学校等欠席者・感染症情報システム:県内小中高等学校における疾病別患者数情報システム

☆野外活動の際にはマダニに注意!

 日本紅斑熱やSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は比較的大型(吸血前で3~4mm)のマダニが媒介する感染症です。
 「マダニに咬まれないこと」がとても重要です。
 マダニは野山、草地、畑、河川敷などに広く生息しています。屋外でキャンプ、ハイキングなどのレジャーや農作業をする場合には次のことに注意しましょう。(全てのマダニが病原体を持っているわけではありません)
 ●長袖・長ズボン・長靴などで肌の露出を少なくしましょう。
 ●マダニに対する虫除け剤(有効成分:ディ-トあるいはイカリジン)を活用しましょう。
 ●地面に直接座ったりしないよう、敷物を使用しましょう。
 ●活動後は体や衣服をはたき、帰宅後にはすぐに入浴し、マダニに咬まれていないか確認しましょう。

発熱等の症状が出たとき

 野山に入ってからしばらくして(数日~数週間程度)発熱等の症状が出た場合、医療機関を受診して下さい。受診の際、発症前に野山に立ち入ったこと(ダニに咬まれたこと)を申し出て下さい。
 また、このたび
発熱・衰弱等に加え血小板減少等の所見が見られた飼育ネコ及び飼育イヌの血液・ふん便からSFTSウイルスが検出された事例並びに、体調不良のネコからの咬傷歴があるヒトがSFTSを発症し死亡した事例が確認されました。これらの事例は稀な事例ではありますが、イヌやネコの体液等からヒトが感染することも否定できないので、体調不良の動物に接触した後、発熱等の症状が出た時には医療機関を受診して下さい。その際には、動物との接触歴についても申し出て下さい。

 ●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html

 ●高知県衛生研究所 ダニが媒介する感染症及び注意喚起パンフレット
 http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/2015111600016.html

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★ 県内での感染症発生状況!

定点把握感染症 (上位疾患)

45週 (11月6日~11月12日)

疾 病 名

推 移

定点当たり報告数

県 内 の 傾 向

感染性胃腸炎

3.83

須崎で急減していますが、中央西で急増、県全域、幡多、高知市、安芸、中央東で増加しています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.50

安芸、中央西で急減していますが、幡多で急増、高知市、須崎、中央東で増加しています。

RSウイルス感染症

1.23

幡多で急減、県全域で減少していますが、中央西で急増しています。

手足口病

0.70

中央東、中央西、幡多で急減、県全域で減少しています。

ヘルパンギーナ

0.50

中央東、中央西で急減していますが、安芸、高知市で急増、県全域で増加しています。

:急増 :増加 :横ばい :減少 :急減

 


 ★ 地域別感染症発生状況

 第45週
2017_45map


★ 気を付けて!
感染性胃腸炎 第45週:3.83 (注意報値:12.00 警報値:20.00 )
 定点医療機関からの報告数は定点当たり3.83(前週:2.23)と増加しています。須崎0.00(前週:0.50)で急減していますが、中央西2.67(前週:0.67)で急増、幡多7.20(前週:4.20)高知市4.09(前週:2.45)安芸3.00(前週:2.50)中央東2.86(前週:1.57)で増加しています。

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RSウイルス感染症 第45週:1.23 (注意報値: -  警報値: - )
 
定点医療機関からの報告数は定点あたり1.23(前週:1.60)と減少しています。幡多0.60(前週:2.40)で急減していますが、中央西1.00(前週:0.33)で急増しています。病原体検出情報では第44週に高知市から搬入された検体からRespiratory syncytial virus A、Respiratory syncytial virus Bが1例ずつ検出されています。

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 ※グラフの途切れについて
  H27-H28年は第53週まであるため、グラフ横軸に第53週を挿入しています。
  そのため、H26-H27 年とH28-H29のグラフ第52週~第1週間に途切れが生じています。


病原体検出情報
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前週以前に搬入
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★全数把握感染症
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 高知県感染症発生動向調査(週報)ダウンロード

◆ 第45週週報
◆ 過去の週報・月報は「感染症情報(週報・月報)」のページからダウンロードいただけます。
◆ 高知県の流行発生注意報・警報基準値

 

連絡先

高知県 健康政策部 衛生研究所
住所: 〒780-0850 高知市丸ノ内2丁目4番1号 保健衛生総合庁舎
電話: 総務企画課 088-821-4960
保健科学課 088-821-4963
生活科学課 088-821-4964
ファックス: 088-872-6324
メール: 130120@ken.pref.kochi.lg.jp

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