すぐ解る流行の状況! 感染症週報(第51週)

公開日 2018年12月27日

(第51週:12月17日から12月23日)

★お知らせ
〇インフルエンザに気を付けて!
 定点医療機関当たりの報告数は第50週の1.15から第51週は4.92と急増しています。
 県全域から報告があり、中央東、高知市、中央西、須崎で急増、幡多、安芸で増加しています。
 学校等における集団発生の報告で高知市保健所管内から学年閉鎖が1例報告されています。
 インフルエンザ定点医療機関における迅速診断ではインフルエンザA型が228(96.6%)件、インフルエンザB型が1(0.4%)件、不明7(3.0%)件の報告があり、病原体検出情報では、第51週に中央東と高知市から搬入された検体からInfluenza virus A H3 NTが4例検出されています。
 国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5 週間(2018 年第46~50週)ではAH1pdm09の検出割合が最も多く76.0%、次いでAH3が23.2%、B(ビクトリア系統)が0.8%の順でした。
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 インフルエンザの流行期に入りましたので、外出後の手洗いなどの感染予防を心がけ、症状がある方は、咳エチケットに心がけ、早めに医療機関を受診しましょう。
 また、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人ごみを避けるなどの対策も有効です。
 感染力は非常に強く、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡大することから、集団生活の場では特に注意が必要です。
 インフルエンザワクチンには、インフルエンザウイルスに感染した場合に発症を一定程度抑える効果や重症化を予防する効果が認められており、ワクチンを接種してから抗体ができて予防効果が発現するためには、およそ2週間かかると言われています。予防対策の1つとして予防接種をご検討ください。
 <予防方法> 手洗いと咳エチケットを心がけましょう
 インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染であることから、感染予防のため以下の咳エチケットに心がけてください。
 (1)普段から皆が咳エチケットを心がけるとともにくしゃみを他の人に向けて発しないこと。
 (2)咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること。
 (3)手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うこと。
 ●厚生労働省 「インフルエンザ総合ページ」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html

〇感染性胃腸炎に気を付けて!
 定点医療機関当たりの報告数は第50週の4.10から第51週は3.97と横ばいです。
 県全域から報告があり、中央西で急減、須崎、幡多で減少していますが、安芸で急増しています。
 学校欠席者・感染症情報システム※でも10例の報告があることから注意が必要です。
 定点医療機関からのホット情報では、ノロウイルスを原因とする胃腸炎11例や、病原性大腸菌を原因とする胃腸炎2例の報告があります。
 病原体検出情報では臨床診断名「感染性胃腸炎」からNorovirus GII NTが1例、Sapovirus genogroup unknownが1例、Coxsackievirus A4が1例検出されています。
 感染性胃腸炎は年間を通じて発生していますが、特に冬季にはノロウイルス等ウイルスによる胃腸炎の流行がみられます。
 特に、ノロウイルスは感染力が強く、少量のウイルスでも感染するため、保育園や幼稚園、学校や社会福祉施設など集団生活の場で大規模な流行となることもあり注意が必要です。
 <予防方法> 手洗いが有効です
 帰宅時や調理・食事前、トイレの後には石けんと流水でしっかりと手を洗いましょう。
 便や嘔吐物を処理する時は、感染した人の便やおう吐物には直接触れないようにし、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用し、次亜塩素酸ナトリウムまたは、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤の使用方法を確認したうえで、キッチンペーパーなどを使用して処理しましょう。処理後は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
 また、細菌による感染性胃腸炎の予防対策としては、食中毒の一般的な予防方法(食中毒菌を 1.付けない(洗う・分ける) 2.増やさない(低温保存・早めに食べる) 3.やっつける(加熱処理))です。食品の冷所保存を心がけ、長期保存は避ける、加熱は十分にするなど、日常生活での食中毒予防を心がけてください。
 ●厚生労働省 「ノロウイルスに関するQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
 ●衛生研究所 「高知県ノロウイルス対策マニュアル」
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/norovirus.html

〇A群溶血性レンサ球菌咽頭炎に気を付けて!
 定点医療機関当たりの報告数は第50週の1.77から第51週は2.23と増加しています。
 安芸で急減していますが、須崎、中央西、幡多で急増し、特に須崎では注意報値を超えています。
 学校欠席者・感染症情報システム※でも溶連菌感染症16例の報告があることから注意が必要です。
 病原体検出情報では、高知市から搬入された検体からStreptococcus pyogenes TB3264が1例検出されています。
 この病気は、高熱・咽頭痛・おう吐を主症状とする細菌性の感染症で、熱は3〜5日以内に下がり、1週間以内に症状は改善します。まれに重症化し、喉や舌・全身に発赤が拡がる猩紅熱といわれる全身症状を呈します。また、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症を起こすこともあります。
 <予防方法> 人から人への飛沫感染・接触感染が主です
 人と接触する機会が増える時期に感染が起こりやすく、家庭や学校など集団での感染も多くみられます。
 うがい、手洗いなどの一般的な予防法を励行しましょう。

〇風しんの届出数が多い状態が継続しています
 第51週に高知市保健所管内から5~9歳の風しんの発生届けが1例ありました。また、同じく高知市保健所管内から20歳代の風しん患者が1例確認され11月30日以降県内で3例目となりました。
 全国の患者数2,713人(第50週まで)のうち96%(2,602人)が成人で、30歳から50歳代の男性を中心に男性が女性の4.3倍多くなっています(男性2,204人、女性509人)。
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 報告数の多い都道府県は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、福岡県以外に愛知県、大阪府、茨城県、兵庫県、静岡県など首都圏以外の地域からも報告が認められています。
 年末年始は、県内外への帰省・旅行の機会が多くなり、感染が拡大する可能性がありますので、人混みを避けるなど今後さらなる注意・予防につとめましょう。

風しんについて
 症     状 :発熱、発疹、リンパ節の腫れ
 感 染 経 路 :患者の咳やくしゃみのしぶきによる飛沫感染および接触感染でヒトからヒトへ感染
 潜 伏 期 間 :2~3週間程度
 感染性のある期間:発疹のでる7日前から発疹出現後7日くらいの間
風しんを疑ったら
 発熱や発疹など風しんに特徴的な症状が現れた方は、必ず事前に医療機関に連絡の上、受診してください。
予防方法
・風しんの予防、感染の拡大防止には予防接種が効果的です。
 風しんの定期接種対象者は、予防接種を受けましょう(1歳児、小学校入学前1年間の幼児の方)
・風しんに感染した方の周りに抗体の低い妊婦がいる場合、特に妊娠20週頃まで(妊娠初期)の女性が風しんに罹ると胎児が風しんウイルスに感染し、難聴や心疾患など様々な障害(先天性風しん症候群)をもった赤ちゃんが生まれる可能性があります。妊婦や赤ちゃんを守る観点から妊婦の周りにいる方(夫、子供及びその他の同居人)は風しんに罹らないように予防に努めましょう。

各医療機関管理者の皆様へ
(高知県健康対策課 平成30年8月17日付け30高健対第859号「風しんの届出数の増加に伴う注意喚起」より)
1 発熱や発疹を呈する患者を診察した際は、風しんに罹っている可能性を念頭に置き、最近の海外渡航歴及び国内旅行歴を聴取し、風しんの予防接種を確認するなど風しんを意識した診察をお願いいたします。
2  風しんを疑う患者を診察した際は、確定診断のためのウイルス検査を県衛生研究所で行うので、直ちに最寄りの福祉保健所又は高知市保健所へ届け出るようお願いいたします。
 ●風しんQ&A2018年1月30日改訂版(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubellaqa.html
 ●風しんについて(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/
 ●衛研ニュース第20号(高知県衛生研究所) 30~50歳代の男性!風しんのことを知ってますか?
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/2018101000056.html

 
※ 学校欠席者・感染症情報システム:県内小中高等学校における疾病別患者数情報システム

☆ダニの感染症(日本紅斑熱・SFTS・つつが虫病)に注意!
 

 【日本紅斑熱・SFTS】
 
日本紅斑熱」や「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」は屋外に生息するダニの一種で、比較的大型(吸血前で3~4mm)のマダニが媒介する感染症です。
 マダニに咬まれないこと」がとても重要です。

 マダニは、暖かい春から秋にかけて盛んに活動し、この期間に多くの患者発生がみられますが、冬でも発生例が報告されています。これから寒い季節となりますが、屋外で活動される場合はマダニ対策を心がけましょう(全てのマダニが病原体を持っているわけではありません)。

 【マダニに咬まれないために】

  長袖・長ズボン・長靴などで肌の露出を少なくしましょう。
 ●マダニに対する虫除け剤(有効成分:ディ-トあるいはイカリジン)を活用しましょう。
 ●地面に直接座ったりしないよう、敷物を使用しましょう。
 ●活動後は体や衣服をはたき、帰宅後にはすぐに入浴し、マダニに咬まれていないか確認しましょう。
 ●ペットの散歩等でマダニが付き、家に持ち込まれることがありますので注意しましょう。 

 【つつが虫病】
 「ツツガムシ」に咬まれることによって感染する「つつが虫病」にもご注意ください。
 高知県では秋から冬にかけて多く報告されており、ダニの一種である「ツツガムシの幼虫(0.2mm)」が媒介する感染症です。全てのツツガムシが病原体を持っているわけではありません。
 予防対策については、マダニと同じく「ツツガムシに咬まれない」ことです。
 屋外活動する時には、長袖や長ズボンで肌の露出を避けることや、ツツガムシに対する虫除け剤(有効成分:ディート)を活用するなどマダニと同様の対策をして注意しましょう。


発熱等の症状が出たとき
 野山に入ってからしばらくして(数日~数週間程度)発熱等の症状が出た場合、医療機関を受診して下さい。受診の際、発症前に野山に立ち入ったこと(ダニに咬まれたこと)を申し出て下さい。 

  ●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html

 ●高知県衛生研究所 ダニが媒介する感染症及び注意喚起パンフレット
 http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/2015111600016.html


★ 県内での感染症発生状況!

インフルエンザ及び小児科定点把握感染症 (上位疾患)

第51週 (12月17日~12月23日)     

疾 病 名

推 移

定点当たり報告数

県 内 の 傾 向

インフルエンザ

red

4.92

県全域、中央東、高知市、中央西、須崎で急増、幡多、安芸で増加しています。

感染性胃腸炎

yellow

3.97

中央西で急減、須崎、幡多で減少していますが、安芸で急増しています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

purple

2.23

安芸で急減していますが、須崎、中央西、幡多で急増、県全域で増加し、須崎では注意報値を超えています。

RSウイルス感染症

yellow

0.60

中央東で急減、高知市で減少していますが、須崎、中央西、幡多で急増しています。

突発性発疹

red

0.50

安芸、須崎で急減していますが、県全域、高知市、中央東、中央西で急増しています。

red:急増purple :増加 yellow:横ばいblue :減少 green:急減

 


 ★ 地域別感染症発生状況

第51週
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★ 気を付けて!
インフルエンザ 第51週: 4.92   (注意報値:  10.00  警報値: 30.00  )
 定点医療機関からの報告数は定点当たり4.92(前週:1.15)と急増しています。中央東9.27(前週:0.91)高知市5.63(前週:1.50)中央西3.60(前週:1.40)須崎3.00(前週:1.00)で急増、幡多1.38(前週:1.00)安芸0.75(前週:0.50)で増加しています。

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感染性胃腸炎 第51週: 3.97   (注意報値:  12.00  警報値: 20.00  )
 
定点医療機関からの報告数は定点当たり3.97(前週:4.10)と横ばいです。中央西1.67(前週:4.00)で急減、須崎5.50(前週:7.50)幡多2.60(前週:3.40)で減少していますが、安芸1.00(前週:0.50)で急増しています。

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A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 第51週: 2.23   (注意報値:  4.00  警報値: 8.00  )
 
定点医療機関からの報告数は定点当たり2.23(前週:1.77)と増加しています。安芸0.00(前週:0.50)で急減していますが、須崎5.00(前週:2.00)中央西2.67(前週:1.33)幡多1.80(前週:0.00)で急増し須崎では注意報値を超えています。

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 ★病原体検出情報 
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 前週以前に搬入
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 ★全数把握感染症
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 ★後天性免疫不全症候群(HIV感染症を含む)及び梅毒の届出基準・様式の変更について
〈各医療機関管理者の皆様へ〉
 平成31年1月1日より、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則第4条第6項の規定に基づき厚生労働大臣が定める5類感染症及び事項の一部を改正する件にともない、5類感染症の1.後天性免疫不全症候群 2.梅毒の届け出基準・様式が変更になります。
【改正の概要】
1.後天性免疫不全症候群(HIV感染症を含む)について
 後天性免疫不全症候群(HIV感染症を含む)発生届の様式に「診断時のCD陽性Tリンパ球数(CD4値)」を記載項目として追加。
2.梅毒について
 感染症法施行規則第4条第6項の規定に基づき厚生労働大臣が定める5類感染症として追加され、また、厚生労働大臣が定める事項として「妊娠の有無」が追加されたことを受け、梅毒発生届の様式に、「性風俗の従事歴・利用歴の有無」、「口腔咽頭病変」、「妊娠の有無」、「過去の感染歴」及び「HIV感染症の合併の有無」を記載項目として追加。

厚生労働省改正通知:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000377884.pdf


 高知県感染症発生動向調査(週報)ダウンロード

◆ 第51週週報
◆ 過去の週報・月報は「感染症情報(週報・月報)」のページからダウンロードいただけます。
◆ 高知県の流行発生注意報・警報基準値

 

連絡先

高知県 健康政策部 衛生研究所
住所: 〒780-0850 高知市丸ノ内2丁目4番1号 保健衛生総合庁舎
電話: 総務企画課 088-821-4960
保健科学課 088-821-4963
生活科学課 088-821-4964
ファックス: 088-872-6324
メール: 130120@ken.pref.kochi.lg.jp

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