熱中症指数測定器(WBGT計)の活用事例を紹介します!

公開日 2023年11月06日

 令和5年7月18日、「芸西村あったかふれあいセンター」のサテライトで、「脱水症・熱中症予防講座」が開催されました。

 この講座は、毎年夏、芸西村の健康福祉課と地域包括支援センターが実施しているもので、熱中症のハイリスク者である高齢者に熱中症の原因や対策を具体的に伝え、注意を促そうという取組です。

 本年度は、当所が貸し出した「熱中症指数測定器(WBGT計)」を用いて会場の中と外の熱中症指数を測定し、参加者のみなさんに熱中症の危険度を数値で実感していただきました。

     講義の様子        受講の様子

    保健師さんからは、エアコンや扇風機をきちんと使うことのほか、「水分補給の大切さ」について、特に詳しいお話がありました。

 大人は1日に2.5リットルの水分が必要なこと、しかし、高齢者は暑さへの感覚や体の調整機能が低下しているため、喉が渇いてからではなく、定期的に水分補給することが効果的との説明があり、参加者はうなずきながら熱心に聞かれていました。   

          室内の測定  WBGT計  外の測定

 講座の中で測定した指数(WBGT)は、日光が照りつける屋外では29.6℃でした。この値は、日本気象学会が示す「日常生活における指針」の「厳重警戒(28~31℃)」にあたり、「外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する」というレベルです。これは、「危険(31℃以上)」に次ぐもので、丁度この日、全国一斉に熱中症警戒アラートが発令されました。

 年々暑さが厳しくなっています。高齢者の方だけでなく、子どもから大人まで、全ての世代で熱中症対策の強化をお願いします。

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高知県 健康政策部 衛生環境研究所

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