エイズ対策

公開日 2017年09月05日

1 HIV/エイズ(AIDS)の基礎知識

HIV感染=エイズではありません

 HIVとは、エイズウイルスのことで正式には「ヒト免疫不全ウイルス」といいます。人に感染すると、免疫力を低下させてしまうウイルスです。

 エイズとは、HIVに感染し(HIV感染症)、免疫力が下がったことでわかる様々な病気の総称です。HIVに感染し、治療をせずにいると、免疫力がだんだん弱くなり、数年~10年で健康な人であれば何ともない菌やウイルスで様々な病気がおこります。それらの病気の中に、「エイズ指標疾患」とされる病気が含まれている場合に「エイズを発症した」と診断されます。

 HIVに感染しても長期間にわたり自覚症状がありません。何の治療をしなくてもHIV感染からエイズ発症まで数年くらいかかります。そのため、HIV感染に気づかないままエイズを発症し、そこで初めて感染に気づく人も少なくありません。

 

HIV感染からエイズ発症まで

ア HIV感染 

      ↓

イ 初期感染(急性症状):2~8週 一時的にかぜに似た症状が出ることがあります。

      ↓

ウ 無症候性キャリア:無症状ですが、免疫力が少しずつ低下していきます。性行為によりパートナーを感染させる可能性があります。  

      ↓

エ エイズの発症:免疫力の低下により、健康な人ならかからない弱い感染症にかかったり、悪性の病気を発症し、死に至るおそれがあります。

※早期発見が何より重要です。治療法は進歩しているため、エイズを発症してからの治療もある程度は奏功しますが、その効果は、発症前と比較して明らかに劣ります。エイズ発症前にHIV感染を知ることができ、治療を早く始めれば、エイズ発症を抑えることができます。

※自覚症状がないため、HIV感染を知る方法は、HIV検査を受けるしかありません。

感染経路

 HIVは、感染した人の精液、膣分泌液、血液、母乳を介して感染します。現在、国内でのおもな感染ルートは、性行為です。

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性行為による感染
血液感染
母子感染

 

 

1 性行為感染

 HIV感染者とコンドームを正しく使わずにセックスすることで、精液、膣分泌液などを介して感染する。

2 血液感染

 麻薬の回し打ちなどで、注射器を共用し、HIV感染者の血液が体内に入って感染する。

3 母子感染

 HIV感染者の母親から、妊娠中や出産時、母乳の授乳により感染する。

 HIVを含む血液、精液、腟分泌液、母乳といった体液が、相手の粘膜部分(主に口の中、ペニス、尿道、腟、直腸等)や傷口などに接触することで、感染の可能性が出てきます。また、汗、涙、唾液、尿、便等の体液の接触による感染の可能性はありません。

※日常生活での感染はありません!!!

 HIVは、体液内でしか生息できないので、体外にでると感染力が弱まります。感染者のせきや汗をはじめ、お風呂やプールなどの共用でHIVに感染することはありません。ただし、血液がつきやすい歯ブラシやかみそり、ピアスなどの共用は避けてください。

 

HIV感染の予防

 HIV感染のほとんどは、性行為によるものなので、性的接触時にHIVを体内に入れないようにすることが感染予防につながります。

 HIV感染予防には、性行為の始めから終りまで、正しくコンドームを使うことが不可欠です。 

 また、性行為により感染する様々な感染症のことをSTI(性感染症)といいますが、STIに感染していると、HIVに感染する確率が高まります。無症状が多く、十分な注意が必要です。

 ※エイズもSTIの一つです。

 ※STI(Sexually Transmitted Infection)  は、性行為によって感染した様々な感染症の総称であり、またその他用いられるSTD(Sexually Transmitted Disease)は、性感染症を発病した状態の総称です。

主な性感染症一覧[PDF:218KB]

 高知県では、定期的に性感染症実態調査を実施しています。詳細は、以下をご覧ください。

 http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130401/stdzittaityousa.html

 

~レッドリボン~

レッドリボン

 レッドリボンは、エイズに苦しむ人への理解と支援を表す赤いリボンです。

 “レッドリボン(赤いリボン)”は、古くからヨーロッパに伝承される風習のひとつで、もともと病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すものでした。

 この“レッドリボン”がエイズのために使われ始めたのは、アメリカでエイズが社会的な問題となってきた1990年ごろのことです。このころ、演劇や音楽などで活動するニューヨークのアーティストたちにもエイズがひろがり、エイズで死亡する人々が増えていきました。
 そうした仲間たちに対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すため、“赤いリボン”をシンボルにした運動が始まりました。

 この運動は、その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運動として発展し、UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されています。
 レッドリボンは、あなたがエイズに関して偏見をもっていない、エイズと共に生きる人々を差別しないというメッセージです。

                                                                                   (API-Net エイズ予防情報ネットより印用)

 

2 検査について

HIV検査

 HIVに感染しているかどうかは、血液を採取し、HIV感染後に体内でつくられるHIVの抗原や抗体の有無を調べることで、感染しているかがわかります。

 HIVに感染しても、ほぼ目立った自覚症状はないため、感染したかどうかを知るには、HIV検査を受けることがただ一つの方法です。

 HIVに感染していることを確定させるまでには、スクリーニング検査と確認検査の2段階の検査を行います。

1段階目:スクリーニング検査

 HIVに感染している可能性があるかないかをふるい分ける検査です。スクリーニング検査の結果が「陰性」であれば、HIVに感染していないことになります。スクリーニング検査の結果が「陽性」または「判定保留」であれば、2段階目の確認検査を実施します。

2段階目:確認検査

 スクリーニング検査で陽性となった時、その反応が本当にHIVによるものかを確認するための検査です。この確認検査の結果が「陽性」であれば、感染していることが確定します。

 スクリーニング検査が、「陽性」という結果だけでは、HIVに感染していると判定することはできません。HIVに感染しているかどうか真に確定するためには、スクリーニング検査が陽性であること、確認検査が陽性であること、この2つを満たすことが必要です。

HIV抗体検査を受ける時期

 HIVに感染すると、通常4週間後くらいから血液中でHIV抗体が検出されるようになりますが、個人差もあり4~8週間くらいかかる人もいます。そのため、確実に「陰性(-)感染していないこと」を確認したい場合は、もう少し余裕をみて3カ月以上経過してから検査を受けることをおすすめします。

 しかし、3カ月たってからの検査でないと意味がないということではありません。感染している場合は4週間後くらいから「陽性(+)」と出る可能性があるので、感染の機会から3カ月以内であっても検査を受ける意味はあります。

 HIV感染を早期に発見し、服薬等の治療をできるだけ早く始めれば、エイズの発症を抑えることができます。早期発見・早期治療は、感染者にとって何より重要です。そのためには、早期に検査を受けることをおすすめします。

 

検査が受けられる場所

 保健所と医療機関で受けられます。医療機関については、事前に電話等でHIV検査を受けることができるかどうか、確認することをおすすめします。

検   査   機   関 個人情報

検査費用 

 

保    健    所

 匿      名        無    料

医   療    機    関

(泌尿器科、産婦人科、性病科等)

 カルテ作成時に名前・住所を確認するが、

情報は秘守

有料

(数千円)

県内の保健所の検査日時・場所等

高 知 市 保 健 所 ・ 福 祉 保 健 所 名    

連  絡  先

昼 間 抗 体 検 査 日

(予約リミット)

夜 間 抗 体 検 査 日

(予約リミット)

高知市保健所           

088-822-0477

毎週月曜日 

 15:30~16:30

第3月曜日 

17:30~18:30(当日午後4時)

安芸福祉保健所

0887-34-3177

第2・4木曜日 

13:00~15:00(前週金曜日)

第4木曜日 

17:30~18:30(前週金曜日)

中央東福祉保健所

0887-52-4594

第1・3木曜日 

13:00~15:00(前週金曜日)

第1木曜日 

17:30~18:30(前週金曜日)

中央西福祉保健所

0889-22-1247

第2・4火曜日 

13:00~15:00(前週金曜日)

第4火曜日 

17:30~18:30(前週金曜日)

須崎福祉保健所

0889-42-1999

第2・4月曜日 

13:00~15:00(前週金曜日)

第4月曜日 

17:30~18:30(前週金曜日)

幡多福祉保健所 0880-34-5120

第2・4火曜日 

13:30~15:00(前週金曜日)

第2火曜日 

17:30~18:30(前週金曜日)

※事前に電話での予約が必要です。ただし、高知市保健所の昼間のみ、予約不要です。

 保健所の検査は、無料・匿名で受けられます。また、県福祉保健所では、クラミジア検査も一緒に受けることができます。(高知市は、クラミジア検査は実施していません。)

 

保健所での検査内容及び啓発チラシ

 保健所の検査の詳細は、以下をご覧ください。

HIV・クラミジア抗体検査日程[PDF:217KB]

保健所のHIV検査の流れ[PDF:871KB]

HIV・クラミジア検査啓発チラシ[PDF:202KB]

 

 

3 治療と生活について

エイズはコントロール可能な病気に


 現在もHIVを完全に排除する特効薬はありませんが、複数の薬を組み合わせて、体内のHIVの増殖を抑え、免疫力の低下を防ぐ「抗HIV薬多剤併用療法(HAART)」という治療法があり、多くの人に使用されています。

 継続的な服薬と定期的な医療機関でのチェックを続けることで、これまでどおりの生活を送ることが可能です。

 

 

高知県のエイズ治療地拠点病院

 高知県では、エイズに関する総合的かつ高度な医療を提供する病院として、1か所の中核拠点病院と4か所の拠点病院を指定しています。

拠点病院医療機関名 住所 TEL
独立行政法人国立病院機構 高知病院

〒780-8077

高知市朝倉西町1丁目2番25号

088-844-3111
高知県・高知市病院企業団立高知医療センター

〒781-8555

高知市池2125-1

088-837-3000

高知大学医学部附属病院  

※中核拠点病院

〒783-8505

南国市岡豊町小蓮185-1

088-866-5811
高知県立あき総合病院

〒784-0027

安芸市宝永町3-33

0887-34-3111
高知県立幡多けんみん病院

〒788-0785

宿毛市山奈町芳奈3-1

0880-66-2222

 

4 全国・高知県の現状

 全国のHIV感染者及びエイズ患者の報告数

 2015年に報告されたHIV感染者数は1,006件(過去8位)、AIDS患者数は428件(過去8位)であり、両者合わせた新規報告数は1,434件(過去9位)でした。

 新規報告数のうち、新規AIDS患者報告数が約3割を占める状況が続いています。

 新規HIV感染者報告数及びAIDS患者報告数の多数をしめるのは、日本国籍男性で、感染経路としては、同性間性的接触が過半数を占めます。年齢については、新規HIV感染報告数は、20代から30代が多いですが、新規AIDS患者報告数は30代以上が多く、50歳以上が約27%を占めています。

 2015年に累積報告数(凝固因子製剤による感染例を除く)は、2万5千件を超えました。

  

 

高知県のHIV感染者及びエイズ患者の報告数

 2015年に報告されたHIV感染者数は1件、AIDS患者数は5件でした。近年は、毎年2~3名の報告でしたが、2014年の7件(過去最多)に次ぎ2015年は6件となっています。特にエイズを発症した状態で報告されるいきなりエイズの患者も増えており、AIDS患者の報告件数を上回りました。

 

全国のHIV検査及び相談件数

 検査及び相談件数ともに、平成20年から減少しており、近年の相談件数は減少傾向ですが、検査件数は、横ばい傾向です。

 

 

高知県のHIV検査及び相談件数

 高知県も全国同様に、検査及び相談件数ともに平成20年から減少しており、平成27年は検査件数が減少しています。

 

 

5 関連サイト及び相談窓口等

◎エイズに関する基本的な情報については、以下の「エイズ予防財団 エイズ予防情報ネット」に掲載されています。

 http://api-net.jfap.or.jp/index.html

◎検査・相談の窓口については、以下の「検査・相談窓口マップ」に掲載されています。

 http://www.hivkensa.com/

◎主な相談窓口 

 ①各保健所(上記の保健所の連絡先を参照)

 ※ 中学生や高校生等思春期の子どもたちの性に関する相談については、思春期相談センターPRINKに相談できます。

 思春期相談センター(PRINK)088-873-0022 (午後1~午後7時 月~土曜日)※毎週日曜日・祝日・年末年始はお休みです。  

 思春期相談センタ-(PRINK)については、以下を参照してください。

 http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130401/shisyunnki-soudan.html

 ②エイズ予防財団: フリーダイヤル:0120-177-812

            携帯電話 03-5259-1815

          (祝祭日を除く月~金曜日 10時~13時、14時~17時)

 ③AMDA 国際医療情報センター(外国語での医療損団を受付) :03-5285-8088

 ④特定非営利活動法人 ぷれいす東京

   感染に不安がある人は 03-3361-8909(日曜日 13時~17時)

   HIV感染者とその周囲の人は 0120-02-8341(月~土曜日 13時~20時)

   男性同性愛者向け 03-5386-1575(土曜日19時~21時 男性同性愛者のスタッフが対応) 

 

 

    

連絡先

高知県 健康政策部 健康対策課
住所: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: がん・企画担当 088-823-9674
難病担当 088-823-9678
感染症担当 088-823-9677
周産期・母子保健推進室 088-823-9659
ファックス: 088-873-9941
メール: 130401@ken.pref.kochi.lg.jp

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