市町村職員とNPOとの意見交換会
県では、「新しい公共サービスの担い手として期待されるNPO」と、「住民にとって最も身近な行政主体である市町村」との協働による新しい地域づくりを推進するため、市町村職員とNPOとの意見交換会を実施しています。
今年度は、県内東部の市町村職員とNPOの方々に集まっていただき、「地域力を活かした地域振興」をテーマに開催しました。

◆日時 平成21年10月20日火曜日 13時30分から16時30分
◆場所 香南市のいちふれあいセンター
◆会次第
1 開会
2 基調講演 「住民力を活かした地域振興」とその主題
高知大学人文学部 上田健作教授
3 取組報告
・日高村役場健康福祉課 山下かのう氏
・東部ボランティア・NPO交流会 安芸誠一氏
・高知東海岸町並みネットワーク会議 西尾壽公氏
・NPO法人YASU海の駅クラブ 井土晴喜氏
4 休憩
5 市町村職員とNPOとの意見交換
6 コメント・まとめ 高知大学人文学部 上田健作教授
7 閉会
◆参加市町村
香南市 17名、香美市 2名、
室戸市、安芸市、南国市、東洋町、奈半利町、安田町、馬路村 各1名
◆参加NPO等
香南市社会福祉協議会 1名、NPO法人YASU海の駅クラブ 2名、高知東海岸町並みネットワーク会議 1名、絵金蔵運営委員会 1名
◆コーディネーター
高知県ボランティア・NPOセンター所長 半田雅典
高知県地域づくり支援課地域支援企画員 依光香代子
◆当日配布資料[PDFファイル/724KB]
意見交換会の概要について
1 基調講演『「住民力を活かした地域振興」とその主題』
高知大学人文学部 上田健作教授(資料 P3~7)
- ・限界集落に暮らしていく人が最初に気づく→「行政だけに頼らず自分たちでできることから始めないといけない。」
- ・高度成長の中で作ってきた行政システムは、個別化された生活を謳歌する仕組み
- ・日々幸せを実感するという住民ニーズをつかめば、住民を引き込むことができる。
- 住民ニーズ…住民の最大公約数ニーズ(例えば、健康に関すること)
- ニーズを満たす取り組みをすることが行政の役割
- ・市町村職員は、地域内にのみ目を向けているが、大事なのは、地域間連携であり、それが地域振興につながる。外に目を向けること、互いに助け合う視点が必要。
- ・既に率先して動いているNPOとの連携は課題解決のための有効な手段。
- ・NPOの側も住民ニーズを把握し地域間連携を考えることが大事。
2 取組報告
日高村役場健康福祉課 山下かのう氏(資料 P9~10)
- ・日常生活で困らなければ、症状があっても障害者にはならない。
- 同感、理解、協力してくれる環境づくり、まちづくり ← 行政の役割
- ・住民のメリットは行政のデメリットであり、住民のデメリットは行政のメリットであるため、協働することが望ましい。行政は、その仕組みをつくること。
- ・困りごとに対して行政に頼ってきた住民の意識が変わり、自分たちで解決するようになってきた。
- ・業務を標準化(マニュアル化)すると、「この部分ならできる」ということがわかりやすくなって、障害者の方ができる仕事が増えた。
- ・できることが多い人、少ない人のバランスをどうとるかコーディネートすることがこれからの課題。
- ・行政は「困ったら何でも言ってね」ではなく「一緒に考えていこう」というスタンスで。
-
東部ボランティア・NPO交流会 安芸誠一氏
高知東海岸町並みネットワーク会議 西尾壽公氏
NPO法人YASU海の駅クラブ 井土晴喜氏
(資料 P11~14)
- 団体の目的や、地域での活動内容、今後の活動予定等を資料に基づき報告
- それぞれの団体が、「住民力を活かした地域振興」の具体的な実践内容を発表
3 意見交換
3つのグループに分かれて意見交換後、グループごとに発表
- ・団体同士や、行政と団体がつながっていない。
- →お互いがお互いを知ることが必要。
- ・行政としての関わり方や役割分担が分からない。
- →・窓口を明確にする。 ・コーディネーターになる。 ・思いを語り合う、主張しあう。
- ・NPOは、助成金情報等を知る機会が少ない。事務力が弱い。
- ・地域づくりは人づくり
- ・想いを持っている人は結構いるかもしれないが、それを「実行に移す」ことが難しい。
- ・行政とNPOとが遠慮せず主張し合える関係づくりを。
- ・活動を楽しむ。 行政・NPO共に担い手が楽しむことが大事。
4 まとめ・コメント
- 〇上田教授より
- ・住民力というより、人や産業や自然等、全てを含めた「地域力」が大事。
- ・住民力が強い地域は既に地域づくりは終わっている。どう地域をつくっていくか、個別化された住民をどう集めていくかが課題。
- ・国は頼りにならないが、利用することはできる。
- ・キーマンを見つけて育てていくことが大事。それには行政の力だけでなくNPO(住民)の力も必要。
- ・「気がついた住民」と「やらねばならない行政」をどうつなげていくかが両者の課題。
- ・個別的生活をする住民は行政がつくりあげてきた。それを変えていく戦い、ありとあらゆるものをつなげていく戦いをしなければならない。
〇山下さんより - ・相手を変えるのではなく、まず自分が変わることから。
- ・行政には、とにかく現場に出て、話を聞いてほしい。
- ・つながれる人はみんなつながっていくようにしたい。
- ・10年後、20年後を楽しみに、そこを目指していく。