平成21年度ものづくり名人の活動の様子

公開日 2009年07月10日

更新日 2014年03月16日

平成21年度 活動の様子

焼き物づくり【平成21年7月7日 火曜日/室戸市立羽根小学校/西邨出 名人】

3年生から6年生までの約70名が参加しました。


最初にみんなで「焼き物ができるまで」の話を聞きました。

 当日は先生が粘土を準備してくれていましたが、自然界に粘土の状態であるわけではありません。

“粘土層”というところの土を掘って、木くずや小石をのぞき、粘土を作ります。


粘土ができたら、次は形を作ります。

この日みんながやったのは「手びねり」という作り方。

紐状にした粘土を積み上げ、器を作っていきます。

縄文時代の人もこのやり方で土器を作っていましたよ。

日本の焼き物の歴史は世界で一番古いそうです。


みんなが考えることは、次の2つです。

◆底の形を何にするかな。(ハートでも丸でも四角でも、自分の好きな形で大丈夫!)

◆何を作りたいかな。

 花瓶かな?お茶碗かな?湯呑みかな?取っ手をつけてコップにすることもできます。



*高台づくり*


粘土をちぎって団子状にしたものを、板の上で伸ばします。

薄く伸ばし過ぎないように。

1cmくらい厚さを残してね。

伸ばしたら、それぞれ自分の思う形に切り抜きます。


「私はハート!」


彼女はなかなか上級者さんです。

ハート形は結構難しいんですよ。


複雑な形の場合は、底を大きめに作っておくのがポイント☆

後が作りやすくなります。



*手びねりの器づくり*


器に薄いところ厚いところができないように、粘土で均等な太さの紐を作ります。

名人がやるとあっという間ですが、意外とこれが難しいんです。


できた紐を順に上に積んでいきます。

つなぎ目は分からないように、しっかり指でくっつけてください。

これができていないと器は割れやすくなります。







粘土の積み上げ方によって、

いろんな形の器ができます。



*器が出来上がるまで*


授業で一緒にやったのは、形を作るところまで。

ここから先は1か月くらいかけて、名人が完成させてくれます。


名人にその手順を習いました。


1.みんなが作った器を持ち帰って、そのまま乾燥させます。

2.乾いたら、形を整えます。

3.再度乾燥させます。ゆっくり時間をかけて完全に。

4.窯づめ。約800度で15時間くらい焼きます。

5.釉薬がけ。きれいな色をつけ、水など入れても漏れたりしない丈夫な器にします。

  この日、自分たちで好きな色を選びました。水色、白色、黒色・・・素敵な器になりますように!

6.窯入れをして、今度は1240度という高温で焼きます。

  高い温度で焼くことで、しっかり締まって割れにくい良い器ができます。

7.完成です!



*名人から*



みんな今日作った器が完成したら、ぜひ使ってみてください。

使ってみると、いつも使っている器がどうしてそんな形をしているのか、その意味に気付くと思います。


また、工房にも遊びにきてください。





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