田村 亮二 (和紙製造)

公開日 2014年11月05日

原料処理や天日乾燥等の伝統工法を引継ぎ、手すき和紙製造の全般において優れた技能を有している。
文書や掛け軸などの文化財等修復用用紙や、美術工芸用用紙などを手掛けており、京都をはじめ主に県外からの発注に対応している。
また手間がかかり扱う者の少なくなった「雁皮」を原料とした和紙製造も手掛けている。


◆「技のみどころ」 ≪こだわり≫

 大量生産の紙は強い薬品で処理し、漂白していますが、私は塩素漂白をしない昔ながらの工法で、自然の色合いに仕上げています。

 塩素漂白をすると、はじめは綺麗ですが、繊維が傷んでカビが出やすくなります。一方、昔ながらの工法で仕上げた紙は千年以上もちます。 

 塩素漂白は原料のチリや傷を白くするため手間がかかりませんが、私はチリを一つ一つ手で除くなど、昔ながらの工法にこだわっています。
 

◆「ひとこと」

 伝統工芸を取り巻く環境は厳しく、原材料や道具を作る方も減ってきています。

 その中でも手すき和紙製造を継続し、質の良い和紙を作り続けたいと思います。

 また伝統工芸の世界に入った時の初心を忘れず、精進したいと思います。
 

◆これから「ものづくり」の道に進もうとする方へ

 伝統工芸の世界は、現在も厳しい状況ではありますが、

 まずは副業や兼業といった形で収入源を確保しながら始められてもいいのではないかと思います。
 

◆◇ 作業風景及び作品 ◆◇

作業風景 作品

 

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