研究所の概要

公開日 2010年04月14日

■はじめに

 昭和60年に科学技術庁のアクアマリン計画「海洋深層資源の有効利用技術の開発に関する研究」のモデル海域に室戸岬周辺海域が指定され、平成元年にわが国初の海洋深層水研究施設として高知県室戸市三津に高知県海洋深層水研究所が建設されました。高知県室戸岬近辺海域は沖合2km以上までが大陸棚で、それより先が急に落ち込んで深くなっており、海洋深層水の研究に適した地形となっています。開所以来、海洋深層水の資源的有効性の実証とその実用化をめざして、産・学・官の連携のもと、多分野において基礎から応用まで幅広い研究を進めています。

■これまでの研究の動向と概要

平成元~2年度

 

 科学技術庁振興調整費による「海洋深層資源の有効利用 技術の開発に関する研究」によって、海洋深層水の有効性 に関する実証試験が行われました。

 

平成3~5年度

 

 科学技術庁地域共同研究「海洋深層水高度利用システムの開発」によって、深層水モニタリング技術の開発、取水管設置技術の改善、研究施設を充実させました。

 

平成6~8年度

 

 民間企業5社並びに海洋科学技術センターとの共同研究「深層水の効率的利用法に関する研究」により、生物生産、エネルギー回収等の効率的利用を研究しました。

 

平成9~10年度

 

 民間企業2社並びに海洋科学技術センターとの共同研究「深層水放水技術に関するフィージビリティ・スタディ」により、環境と調和した深層水放流技術の設計指針を示しました。

 

平成7~11年度

 

 室戸市や民間企業と共にに逆浸透膜による淡水化装置の連続運転試験に関する研究を行いました。

 

平成11~15年度

 

 NEDO・JOIA委託事業「エネルギー使用合理化海洋資源活用システム開発事業」を行い、海洋深層水のエネルギー資源としての利用を総括的に研究しました。

 

■このように、海洋深層水利用は、まず、物理的、化学的、生物的等の特性解明が基礎調査研究としてなされ、その成果を受けて実証研究へと発展推移しています。今後、各方面での利用を踏まえ、海洋深層水の更なる特性解明に取り組んでいきます。

 

■施設の紹介

 

   敷地面積 8,268.625平方メートル

陸上施設


本館 鉄筋コンクリート造り(1部2階建て) 861.70m2
研究棟 鉄筋平屋建て 144.00m2
実験棟 鉄筋平屋建て 630.00m2
第1機械棟 補強コンクリートブロック造り平屋建
 (自家発電機45KVA1台)
 (ブロアー5.5Kw2台)
40.00m2
第2機械棟 鉄筋コンクリート造り平屋建て
 (自家発電機70KVA1台)
25.00m2
濾過槽 鉄筋コンクリート造り
 (送水ポンプ3.7Kw2台、2.2Kw2台)
48.20m2

 

■取水施設

 

 海洋深層水取水施設は、平成元年に1本目の取水装置が、そして平成6年には2本目の装置が設置されています。取水装置は、内径12.5cm、長 さ2,650mの鉄線鎧装ポリエチレン製の海洋深層水取水管及び表層水取水管、ポンプピットからなり、水深320m及び344mの海底から1本当たり1日 460トン、2本で920トン汲み上げています。

取水深度 深層水 320m及び344m
表層水 0.5m
取水管 材質 鉄線鎧装硬質ポリエチレン管
直径 外径:176.2mm,内径:125mm
管長 約2,650m
取水量 深層水 920t/日
表層水 900t/日

 

深層水ポンプピット(地下13.2m) 塩化ビニール製ポンプ7.5Kw2台
表層水ポンプピット(地下4.5m)

熱硬化性樹脂製ポンプ7.5Kw2台

真空ポンプ   2台

 

 

■研究機器

 

○飼育・培養関係機器類

○測定機器類

○顕微鏡系関係機器類

○その他機器類

 

連絡先

高知県 商工労働部 海洋深層水研究所
住所: 〒781-7101 高知県室戸市室戸岬町7156番地
電話: 0887-22-3136
ファックス: 0887-23-1253
メール: kochidsl@pref.kochi.jp