永瀬ダムのはたらき

公開日 2018年02月22日

永瀬ダムのはたらき

 永瀬ダムは、洪水調節、かんがい用水の供給、水力発電の三つの目的をもった、多目的ダムです。

洪水調節

 洪水調節とは、大雨等により洪水や出水が起こった時、ダムのゲート操作により一時的に水をダム湖に貯留して、下流には少なく流し、物部川下流域の洪水被害を防ぎ、軽減することです。
 永瀬ダムの計画最大洪水流量は3,300m3/sで計画最大放流量は2,300m3/sです。
 なお、計画洪水量3,300m3/sは、50年に1回の洪水として算出されています。
 また、迎洪水時には、洪水調節容量を空けておくために、予備放流を行ない事前に水位を低下させることになっています。
 永瀬ダムの洪水調節図は下記のとおりです。

 
 



 

 

かんがい用水の供給

 

 

 かんがい用水の供給とは、貯水量の計画的な使用によって、香長平野の田畑に必要な用水を供給し、農業等のために土地を潤すことです。

発電

 下流に3つの発電所があり水力発電を行っています。
1)永瀬発電所
 永瀬ダムの貯留水を物部村大栃にある取水口から香北町白石の発電所まで導き(ダム水路)、最大30m3/sの水を送って2台の水車(フランシス水車)で発電しています。電力量は、標準的な家庭(4人家族)約30,700戸で1年間に使う電力量に相当します。
2)吉野発電所
 吉野発電所は永瀬ダムの下流、香北町吉野にあるダム式の発電所です。
1台の水車(カプラン水車)で発電しており、1年間の発電電力量は、標準的な家庭約5,500戸で1年間に使う電力量に相当します。
3)杉田発電所
 杉田発電所は、吉野発電所の下流、土佐山田町杉田にあるダム式の発電所です。
 1台の水車(カプラン水車)で発電しており、1年間の発電電力量は、標準的な家庭約15,000戸で1年間に使う電力量に相当します。



 

 

発電所諸元

下流の発電諸元

発電所及び貯水池名 単 位 永 瀬 吉 野 杉 田
発電所の位置   香美市香北町白石 香美市香北町吉野 香美市土佐山田町杉田
発電方式   ダム水路式 ダム式 ダム式
取水口位置   香美市物部町大栃 香美市香北町吉野 香美市土佐山田町杉田
放水口位置   香美市香北町白石 香美市香北町吉野 香美市土佐山田町杉田
運転開始年月   昭和30年8月 昭和28年4月 昭和34年9月
取水位 最高標高 196.00 98.50 78.00
最低標高 167.00 95.00 70.00
放水位 最高標高 98.50 82.00 42.50
最低標高 98.00 81.00 42.00
総落差 最大使用水量時 97.50 16.50 35.50
常時使用水量時 83.75 15.32 31.78
使用水量 最 大 m 3 /s 30.00 37.00 40.00
有効落差 最大使用水量時 89.63 16.12 35.02
常時使用水量時 82.91 15.30 31.74
発電出力 最 大 kW 22,800 4,900 11,500
常 時 kW 5,900 920 2,700
年間可能発電電力量(昭58~平24の平均) kWh 107,270,000 19,297,000 48,101,000

この記事に関するお問い合わせ

高知県 土木部 中央東土木事務所永瀬ダム管理事務所

所在地: 〒781-4201 高知県香美市香北町永瀬1328番1号
電話: 0887-58-2046
ファックス: 0887-58-2040
メール: 170104@ken.pref.kochi.lg.jp
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