河川事業の概要

公開日 2017年09月06日

平成29年度 河川事業の概要 リーフレット

・ 平成29年度 河川事業の概要[PDF:7MB]

・ 平成29年度 河川事業の概要(位置図)[PDF:6MB]

県内の河川の概要

 高知県の河川は、標高1,000m級の峰が連なる四国山脈から山腹斜面を一気に流れ下り太平洋に注ぐ、急勾配の比較的小規模な河川が多く、一級河川の吉野川、四万十川、仁淀川、物部川を除けば流域面積流路長とも奈半利川が最大でそれぞれ313.3km2、61.1kmとなっています。
 県都・高知市が位置する高知平野は、近世まで河中(または河内)と呼ばれ、その名の示すとおり鏡川、国分川等の氾濫源に土砂が堆積して形成された複合三角州が発達したもので、地盤標高が極めて低く1m未満のいわゆるゼロメートル地帯が10km2もあり、流れている河川は勾配も緩やかで防災上不利な地形となっています。
 一方、西南日本外帯に属する本県の地質構造は、東西方向に走り、これを横切るように流れる四万十川・仁淀川など大河川の下流部に形成された地溝部には、河川によって運ばれた砂礫やシルトが堆積し、沖積層や洪積層を構成しています。このため、大河川に流入する多くの支川では、合流点より上流側の一部区間の地盤が、合流点の地盤高より低く、低奥型の地形を呈する内水河川となっています。これらの代表河川としては、仁淀川支川の波介川・宇治川、四万十川支川の中筋川があり、治水安全度の確保が急務となっています。

高知県の河川 (平成29年4月1日 現在)
種別 水系数 河川数 延長 (km) 備考
一級河川  4 396

1,923 km

大臣管理区間    131 km
知事管理区間 1,792 km

二級河川 97 270

1,243 km

 
合計 101 666

3,166 km

 

 godaisan 五台山からの眺望

 

河川改修の基本方針

 県下全域にわたり、広域的かつ効率的に改修を行うため、当面は3年から5年に一度起こるであろう降雨規模70mm/hr以上の整備水準を目指し、改修を進めています。最終的には、流域の状況などを考慮の上、より高い治水安全度を目指し、段階的に計画規模のアップを図ります。
 また、地域や流域の特性に合った改修を進めるため、以下の事項に配慮しています。

1.低地対策
 高知市を中心とする市街地では、人口や資産が集中しているため、早期に対策を進めるよう努めます。

2.内水対策
 河川沿い適地への防災調整地や放水路などの設置により、有効に治水機能を高めます。

3.他事業関連の改修促進
 県政や地域振興の重要プロジェクトに関連する河川は、重点投資を行い、一体となった整備改修に努めます。

4.環境保全
 近年の河川環境に対する要求に応えるため、多自然川づくりを進めるとともに、木や石を使った工法を採用した昔ながらの川づくりなどを実施し、特徴のある河川環境の保全と創出に取り組みます。

 

事業実施中の主な河川

広域河川改修事業

 昭和57年に着手した烏川(香南市)を初めとし、今年度は11河川で事業を実施中です。

【仁井田川域河川改修事業(四万十町)】
 この事業は昭和57年に事業着手し、下流より河川改修を進めてきました。平成22年には治水上のネックとなっていた平串堰の可動化が完了し、治水安全度が大きく向上しました。今後も上流に向かって改修を進めていきます。

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平串堰(可動化後)
niida
仁井田川改修済区間
 

地震高潮対策河川事業

 昭和45年の台風10号の高潮による大被害により、高知市内が大規模な浸水被害を受けたことから、堤防嵩上げ工事等を実施してきました。
 また、近い将来に発生が予測されている南海トラフ地震の対策として、河川堤防や水門・排水機場の耐震化を進めています。これは、津波による被害の低減および被災後の速やかな復旧を図ることを目的としています。

funaire 河川堤防の耐震工事 (舟入川、高知市)

 

特定構造物改築事業

 主要な水門や排水機場等について長寿命化計画を策定し、計画に沿った適切な維持管理や補修を行うことで、施設機能の確保とライフサイクルコストの低減に努めます。
enokuchihaisuikijou 江ノ口川水門と排水機場

 

総合流域防災事業

 降雨を一時的に流域の学校や公園等で貯留し河川への流出を遅らせることで、浸水被害の軽減を図ることができます。
 河川沿いに住宅が密集したり橋梁が多い場合などは、河道拡幅による河川改修が困難であることから、流域貯留による浸水対策が検討されています。
 高知県では大谷川(高知市)や江ノ口川(高知市)流域において、学校のグラウンドを利用した流域貯留を行っています。

higashihighschool 貯留状況(高知東高校)

 

床上浸水対策特別緊急事業

 平成26年8月の豪雨では、県内各地で記録的な雨量を記録し、床上浸水等の甚大な被害が発生しました。これを受けて、高知県は、国や市町村と連携し、「同等クラスの豪雨による床上浸水の解消」を整備目標とし、天神ヶ谷川(いの町)および日下川・戸梶川(日高村)において、ハード対策・ソフト対策が一体となった総合的な治水対策を進めています。

kusakayukashita

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和食ダム建設事業

【流域の概要】
 和食川は、安芸郡芸西村を流れる二級河川で、その源を標高430mから380mの小丘陵に発して途中、東谷川、奥出川、谷内川、長谷川を合流しながら西分、馬ノ上、和食地区の住宅街、農地を流下し土佐湾にそそぐ流域面積約20.6km2、流路延長約6.3kmの二級河川です。和食川流域では、降水量が梅雨期、台風期に多く、とくに台風期の豪雨により災害が多く発生しています。また、和食川の水利用は古くから行われ、かんがい用水、水道用水の水源等に利用されていますが、流域面積が小さいことから水不足に悩まされてきました。これらの洪水や水不足に対処するために平成5年に和食ダム計画が立案され、平成15年から和食ダム建設事業が始まりました。

wajiki
平成29年8月現在 工事状況
wajiki_image1
ダムの近景イメージ
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集落から見たダムのイメージ

【和食ダムの概要・諸元】   ※ 平成29年8月現在

所在地 高知県安芸郡芸西村
河川名 和食川水系和食川
形式 重力式コンクリートダム
ゲート オリフィス自然調節(ゲートレス)×1門
クレスト自由越流(ゲートレス)×2門
堤高 51.0m
堤長 121.5m
総貯水容量 730,000m3
本体着工 / 完成年 平成25年 / 平成30年代(予定)

 

【和食ダムの目的】
 和食川上流に建設される和食ダムの目的は大きく3つあります。

 ○ 治水   洪水の調節

 ○ 利水   「安定した用水の維持」と「新たな水道用水の供給」

 ○ 環境   河川環境の保全

 

【和食ダム建設事業経緯】

平成1年 治水利水計画策定のための調査開始
平成5年 和食川水系工事実施基本計画策定
平成9年 和食川水系工事実施基本計画の変更
平成15年 建設事業着手
平成19年 全体計画策定
平成23年 ダム事業検証で事業実施決定
現在 平成30年代完成に向け本体工事中

連絡先

高知県 土木部 河川課
住所: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 総務担当 088-823-9836
管理担当 088-823-9839
計画担当 088-823-9838
治水担当 088-823-9841
利水担当 088-823-9843
ファックス: 088-823-9129
メール: 170901@ken.pref.kochi.lg.jp

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