第3期高知県教育振興基本計画

公開日 2020年04月27日

1.第3期高知県教育振興基本計画の策定について

  子どもたちの知・徳・体の向上等、本県の教育課題の根本的な解決に向けて真に有効な対策の推進を図るため、令和2年3月に、本県の教育等の振興に向けた目標や取組の方向性等を定めた「第2期教育等の振興に関する施策の大綱」が策定されました。県教育委員会では、この大綱の内容を踏まえるとともに、「高知県教育振興基本計画推進会議」において教育関係者等のご意見をお聞きしたうえで、より具体的な事業等を盛り込んだ「第3期高知県教育振興基本計画」を策定しました。

  今後、令和2年度から令和5年度までの4年間で、6つの基本方針と喫緊の課題の解決に向けた2つの横断的取組に沿った施策を積極的に推進してまいります。

  皆様の幅広いご支援とご協力を引き続きよろしくお願いいたします。

2.基本理念 ~目指すべき人間像~

(1)学ぶ意欲にあふれ、心豊かでたくましく夢にむかって羽ばたく子どもたち

 グローバル化や情報化、少子・高齢化が急速に進むなど、社会・経済が激しく変化する時代に生まれた子どもたちが、これからの時代を自らの力で力強く生き抜き、自らの夢に向かって羽ばたけるようにするためには、知・徳・体の調和のとれた生きる力を育んでいくことが必要です。

<知・徳・体の育成すべき力>
◆知:基礎的・基本的な知識・技能やこれらを活用して課題を解決するための思考力・判断力、生涯にわたって学び続ける意欲
◆徳:社会の中で多様な人々と互いに尊重し合い、協働し、社会に参画しながら人としてよりよく生きていくための基礎となる、
        他者への思いやりや規範意識、公共の精神などの豊かな人間性・道徳性
◆体:生涯にわたってたくましく生き抜いていくための基礎となる、体力や健康的な生活習慣

 こうした知・徳・体の調和がとれた、自らの人生を切り拓き主体的に生きる力を、家庭の保護者や地域、学校、市町村教育委員会、県教育委員会等が、それぞれの役割や責任を意識しながら力を合わせ、社会全体で子どもたちに身に付けさせていかなければなりません。

(2)郷土への愛着と誇りを持ち、高い志を掲げ、日本や高知の未来を切り拓く人材

 我が国では、先の見えない変化の激しい時代の中で、課題に挑戦し、未来を切り拓く人が求められています。

 特に少子・高齢化が著しい本県が今後も活力を維持・向上していくためには、郷土への愛着と誇りを大切にしながら、グローバルな視点を持ち、高い志を掲げ、産業・経済や地域福祉、さらには、文化、コミュニティなど多くの分野で地域の将来を担う人材が求められています。

3.基本目標

(1)知の分野の基本目標

 子どもたちが社会に出て自らの夢や志を実現していくための基礎となる、基礎的・基本的な知識・技能やこれらを活用して課題を解決するための思考力・判断力・表現力、生涯にわたって学び続ける意欲を育む

〈測定指標〉
①小・中学校

●全国学力・学習状況調査において、
・小学校の学力は全国上位を維持し、更に上位を目指す。中学校の学力は全国平均以上に引き上げる
 
※H31(R元)年度全国学力・学習状況調査結果(数値は全国平均正答率との差)
  小学校:国語 +0.2  算数 +1.7
  中学校:国語 -2.0  数学 -1.7

・小中学校ともに、全ての評価の観点で正答率を全国平均以上とする
 
※H31(R元)年度全国学力・学習状況調査結果

                       ( )は全国平均正答率との差

②高等学校

●高校2年生の1月の学力定着把握検査におけるD3層の生徒の割合を10%以下とする
※R元年度学力定着把握検査結果(高校3年生4月):24.2%

●高等学校卒業者のうち進路未定で卒業する生徒の割合を3%以下とする
※H30年度卒業生に占める進路未定者の割合:5.5%

(2)徳の分野の基本目標

 社会の中で多様な人々と互いに尊重し合い、協働し、社会に参画しながら人としてよりよく生きていくための基礎となる、他者への思いやりや規範意識、公共の精神などの豊かな人間性・道徳性・社会性を育む

〈測定指標〉
●児童生徒質問紙調査における道徳性等(自尊感情、夢や志、思いやり、規範意識、公共の精神など)に関する項目の肯定的回答の割合を向上させる
 
※H31(R元)年度全国学力・学習状況調査結果
  「自分には、よいところがあると思う」:小学校 82.7%(+1.5)中学校 73.6%(-0.5)
  「将来の夢や目標を持っている」:   小学校 84.4%(+0.6)中学校 74.3%(+3.8)
  「学校のきまり(規則)を守っている」:小学校 90.7%(-1.6) 中学校 96.3%(+0.1)
    各質問紙に対し肯定的な回答をした児童生徒の割合(( )は全国平均との差)

生徒指導上の諸課題(不登校、中途退学等)の状況を全国平均まで改善させる
※H30年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸課題に関する調査結果
・千人あたり不登校児童生徒数:小中20.9人(全国16.9人)、高校17.1人(全国16.3人)
・中途退学率:1.7%(全国1.4%)

(3)体の分野の基本目標

 生涯にわたってたくましく生き抜いていくための基礎となる、体力や健康的な生活習慣を身につけさせる

〈測定指標〉
●全国体力・運動能力、運動習慣等調査において、
・小中学校の体力合計点は継続的に全国平均を上回る
 
※R元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(数値はT得点(全国平均=50))
  小学校:男子49.3  女子50.0
  中学校:男子49.9  女子48.8

・総合評価でDE群の児童生徒の割合を過去4年間の平均値から3ポイント以上減少させる
 
※総合評価:体力テスト合計得点の良い方からABCDEの5段階で評価した体力の総合評価
 ※過去4年間の平均値:H28~R元年度における高知県のDE群の割合の平均値
  小学校:男子32%  女子24%
  中学校:男子29%  女子14%

4.6つの基本方針と2つの横断的取組

 基本理念や基本目標の実現に向けて、これまでの取組の分析結果や社会の動向等を踏まえたうえで、第3期計画において重点的に進めていく必要がある取組について、6つの基本方針に整理するとともに、喫緊の課題の解決に向けて横断的に推進する取組を、2つの横断的取組として再構成し位置付けました。
 今後、これらの基本方針、横断的取組に沿って施策を推進します。 

〈基本方針・横断的取組のポイント〉
■基本方針Ⅰ:チーム学校の推進
 学校の組織力を高めながら、教員同士がチームを組んで主体的に学び合うことにより組織的に授業力の
  向上や生徒指導の充実を
図る
 外部の専門家や地域の人材の力も活用して、学校の目標の実現や課題の解決を図る

■基本方針Ⅱ:厳しい環境にある子どもへの支援や子どもの多様性に応じた教育の充実
 ●全ての子どもたちが安心して学び、夢と希望を持ち続けて育つことができるよう、相談支援体制の充実
  等、厳しい
環境にある子どもへの支援を充実させる
 ●発達障害を含めた全ての障害のある子どもたちの自立と社会参加に向けて、多様な教育的ニーズに応じた
  特別支援教育の充実を図る

■基本方針Ⅲ:デジタル社会に向けた教育の充実
 ●先端技術を有効に活用し、学習機会の地域間格差の解消のほか、個々の課題の解決や強みを伸ばす最適な
  学習指導を実現
する
 ●急速に進むデジタル社会に対応し、学んだ技術と創造性を発揮して社会で活躍できる力を育む

■基本方針Ⅳ:地域との連携・協働
 ●行政・学校・地域の連携・協働により、各地域の特色を生かした教育の振興に向けた取組を推進する

 ●学校・家庭・地域が一体となって、地域全体で子どもたちを支え、見守り、育てる仕組みを構築するとと
  もに、家庭の教育力の向上に向けた取組の充実を図る

■基本方針Ⅴ:就学前教育の充実
 ●全ての保育所・幼稚園等において、専門的で高度な知見に基づく質の高い教育・保育を受けることができ
  る環境づくりを
進める
 乳幼児期における、よりよい親子関係の構築を図るため、親の子育て力を高めるための「親育ち支援」の
  取組の充実を図る

■基本方針Ⅵ:生涯学び続ける環境づくりと安全・安心な教育基盤の確保
 ●生涯学習・社会教育の推進、多様なニーズに対応した教育機会の提供など誰もが生涯にわたって学び続け
  られる環境やスポーツ等に親しめる環境の整備を推進
する
 ●自然災害や事故、犯罪等から子どもたちの命を守り抜くため、学校等における安全教育等の充実を図ると
  ともに、安全・安心で快適な教育環境の整備を推進する

■横断的取組1:不登校への総合的な対応
 ●不登校の未然防止と早期発見・早期対応を徹底するため、校内支援会の取組の充実など、組織的な対応を
  強化する
 ●不登校児童生徒への抜かりのない適切な支援を行えるよう、学校、教育支援センター、心の教育センターの
  連携を強化し、関係機関等を含めた重層的な支援体制
を構築する

■横断的取組2:学校における働き方改革の推進
 ●教員の肉体的、精神的な負担を軽減し、日々の生活の質を向上させる
 ●教員が子どもと向き合う時間を確保し、限られた時間の中で最大の教育効果を発揮することができるよ
  う、市町村教育委員会や学校等と連携し、業務の効率化・削減や外部人材の活用など、働き方改革に向
  けた取組を推進する

〈基本方針と横断的取組〉


 

5.冊子等

第3期高知県教育振興基本計画(令和2年3月策定)(本文)

第3期高知県教育振興基本計画
表紙_はじめに_目次[PDF:776KB]
第1章 第3期高知県教育振興基本計画の策定について[PDF:316KB]
第2章 高知県の教育の現状と課題[PDF:2MB]
第3章 基本理念と基本目標[PDF:256KB]
第4章 基本方針と喫緊の課題の解決に向けた横断的取組[PDF:517KB]
第5章 基本方針ごとの施策[PDF:5MB]
第6章 事業実施計画[PDF:13MB]
参考資料[PDF:148KB]

一括ダウンロード(全体)[PDF:23MB]
一括ダウンロード(第5章まで)[PDF:9MB]

第2期教育等の振興に関する施策の大綱・第3期高知県教育振興基本計画【概要版】(令和2年3月策定)

一括ダウンロード(概要版)[PDF:3MB]

 

連絡先

高知県 教育委員会 教育政策課
住所: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号(西庁舎2階)
電話: 企画調整担当 088-821-4902
法規調査担当 088-821-4569
教育企画担当 088-821-4731
情報政策担当 088-821-4904
市町村・学校組織支援担当 088-821-4568
ファックス: 088-821-4558
メール: 310101@ken.pref.kochi.lg.jp

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