総合的な学習の時間

　総合的な学習の時間は、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てることを目標とすることから、思考力・判断力・表現力等が求められる｢知識基盤社会｣の時代において｢生きる力｣をはぐくむために重要な役割を果たすものです。
　この度の改訂では総合的な学習の時間の教育課程における位置付けを明確にし、各学校における指導の充実を図るために総則から取り出し、新たに第５章として位置付けることとしました。目標を達成し、一層充実した総合的な学習の時間の取組にしていくためには、以下の７つの要素を含む指導計画（全体計画・年間指導計画）が必要となります。

　１　学校で定める目標　
　２　育てようとする資質や能力及び態度
　３　内容　
　４　学習活動　
　５　指導方法　
　６　指導体制　
　７　学習の評価

全体計画

　全体計画とは、指導計画のうち、学校として、この時間の教育活動の基本的な在り方を示したものです。具体的には上記の１から７については、全体計画及び年間指導計画のどちらかで示していればよいことになります。
　全体計画の書式については、各要素の関係が分かるように簡潔に示すことが求められます。また、盛り込まれた事項相互の関係が容易に把握できるよう、記述や表現に工夫することも必要とされています。

小学校全体計画例[その他のファイル／94KB]
中学校全体計画例[その他のファイル／95KB]

年間指導計画

　年間指導計画とは、１年間の流れの中に単元を位置付けて示したものであり、どのような学習活動を、どのような時期に、どのくらいの時数で実施するのかなど、年間を通しての学習活動に関する指導の計画を分かりやすく示したものです。

年間指導計画様式[その他のファイル／52KB]

　総合的な学習の時間の全体計画及び年間指導計画の一例を作成しました。新学習指導要領の趣旨や内容に対応した様式となっていますのでご利用ください。
　なお、年間指導計画については中学校の事例を示していますので、小学校で作成する場合は、参考にして下さい。