高知公園内の樹木の伐採について

公開日 2017年02月17日

 このたび、高知公園内における樹木の伐採につきまして、県民の皆様にご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

 高知城は、全国で唯一、天守や本丸御殿など本丸の建造物が全て残り、これらの建造物群が石垣の上に立つ景観は、高知城の見どころでございます。

 高知城を擁する高知公園が明治6年に県立公園になって以降、各所に様々な植栽が施されるとともに、斜面地の樹木は放任されてきました。その結果、周辺部から天守など本丸建造物が望めない状況となるなど、景観に対する影響が出ています。

 こうしたことから、県教育委員会では、建造物や石垣などの文化財を適切に保存し、お城が美しく見える景観を取り戻すことを目標に、平成23年度から26年度にかけて日本樹木医会による樹木の悉皆調査(斜面部の中木以上の樹木を対象に木の大きさや文化財等への影響の把握)を行い、専門家(文化財庭園の管理を専門とする大学の先生)の助言・指導をいただきながら、平成23年度から剪定や伐採を行ってきたところでございます。

 剪定や伐採の検討にあたっては、調査結果と専門家による現地での評価に基づき、(1)建造物や石垣などの文化財に影響を及ぼしている、(2)公園利用者の安全確保に支障がある、(3)文化財をご覧いただく上でその景観を阻害している、などの状況にある樹木を順次計画的に伐採や剪定を行っているところです。

 2月14日の一部メディアにおいて、2月15日から石段登り口脇のクスノキ等の伐採を行うという報道がなされ、県民の皆様から「樹齢を重ね、石段の脇にあって県民から慣れ親しまれているクスノキを伐ることに反対する」旨のご意見など、多くのご意見をいただきました。

 景観の確保も大切ですが、一方で長年多くの方が慣れ親しんだ木を大切にしたいというお気持ちも大事な観点であることを勘案し、伐採についてあらためて教育委員会で再検討した結果、クスノキにつきましては必要最小限の剪定に留めることとしました。

 また、その他の伐採を予定していた木につきましても、(1)石垣付近にあり変形などの影響を及ぼすおそれが高い、(2)枯れかけていて危険である、あるいは、急斜面にあって倒木すると危険、(3)木が密集しているため、放置すると一帯の樹木の健全な生育に影響を及ぼすと判断される木に絞って、最小限の伐採を行うこととし、クスノキの後方にある高さ20メートルのスギにつきましても、伐採を見送るなどの対応をすることといたしました。

 このたびの件では、多くのご意見をお寄せいただき、ありがとうございました。教育委員会といたしましては、いただきましたご意見を大切にし、県民の皆様に身近に感じていただいている高知公園につきまして、文化財保護や景観確保と樹木を大切にすることとのバランスをとりながら、伐採は必要最小限にとどめつつ、計画的な管理を行ってまいりたいと考えております。

 皆様におかれましては、今後とも、高知公園の運営にご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 平成29年2月17日
 高知県教育委員会 文化財課

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