1.なぜ今、胎児期からの支援が必要なのか
2.胎児期に大切にしたいこと3.乳幼児期に大切にしたいこと4.みんなで取り組んでほしいこと5.出産・子育てへのメッセージ アドバイザー東京大学名誉教授 小林登 平成15年度の協議概要
平成16年度
「胎児期からの育成支援部会」開催状況
「胎児期からの育成支援部会」委員名
近年、胎児をめぐる研究が進み、母親のおなかの中にいるときから、笑ったり、手足を突っ張ったり、音やリズムを聞き分けることができるなど、胎児はたくさんの能力をもっているということがわかってきました。また、胎児が母親の悲しみを感じとり、不安な状態になると運動がにぶくなり、嬉しい時は活発になることから、妊娠中に母親が安心してゆったりと過ごすことは、胎児にとっても大切なことだといわれています。
このように、母親の心の状態が胎児の発育に大きく影響します。もちろん、母親の心が安定する環境は、母親ひとりでつくることはできません。父親をはじめとする最も身近な家族や、地域の人々、保健師、かかりつけの医師、助産師などの協力が必要です。また、母親が職業をもっている場合は、職場の人々の協力も大変重要となります。母親が身体的・精神的な疲労に追い込まれないように社会全体で支えることで、胎児期からの子育てに最も大切である『命を大切にし、豊かな心を育むための環境』がつくられるのです。
しかしながら、出産前の母親の意識調査結果によると「子どもを持つことは不安」 (35.2%)「子育ては大変、かかわりたくない」(12.6%)となっています。このことから、小さな子どもとかかわったり、子育てをしている様子を身近で見たことがないなどの経験不足や、周囲に子育てを手伝ってくれたり、相談できる相手がいないことから、不安を感じているのではないかと考えられます。
こうしたことから、安心して心豊かに妊娠・出産・子育てができるために、
☆ おなかの中に新しい命が宿ったことを、周囲の人々と共に心から喜ぶ
☆ 親自身が子どもの発育について、正しい知識と自覚をもつ
☆ 社会全体で子どもの健やかな育ちを守りはぐくむ
ことが必要であると考えます。
「子どもの健やかな育ち」には、どういうことが大切で、何が必要なのか、子どもと子育て家庭を取り巻く人々みんなで認識し行動することが求められています。
2.胎児期に大切にしたいこと>>