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吉冨慎作さんインタビュー

吉冨さん

坂本龍馬がそんなに好きなら、住民票・・・移したら?

吉冨慎作さん(35)

2013年に移住。山口県出身。
坂本龍馬をきっかけに移住を決め「土佐山アカデミー」の事務局長として、人材育成事業にも尽力されている。

 高知市街から北に20分ほど車を飛ばすと、同じく高知市内ながら、携帯電話の電波も途絶えかねない山奥にたどりつく。中心市街地からちょっと出ただけで、本気の自然ド真ん中!それがこの土佐山エリアだ。取材当日は大雨だったため山には深い霧がかかり、幻想的な世界が視界いっぱいに拡がっていた。
「手つかずの自然のように見えるけど、実は昔から住まう人々の手によって丁寧に作り上げられ、自然と共に生きていくワザが今も残されているんですよ。」と土佐山アカデミー事務局長の吉冨さん。
 次の100年を見据え『「生きる仕事」を見つける旅』を提案し、多くのユニークな体験プログラムを展開している吉冨慎作さんが、どうして高知に移住し、高知で何を感じているかを探った。

趣味×特技=高知との「縁」が徐々に深まっていく

 山口県出身、そしてご本人のお名前(慎作さん)との所縁もあって、高杉晋作が小さいころから好きだったという吉冨さんは、坂本龍馬を主人公にした漫画をきっかけに龍馬の虜となっていく。学生時代から、人生の大切な節目に桂浜を訪れては、龍馬さながら太平洋を見つめ自身の将来について想いにふける機会を設けていたそうだ。高専を卒業して大手企業に就職が決まっていたものの、内定を断って山口県内のデザイン事務所に就職。当時は猫も杓子もホームページを作ろうという時代で、売上も好調で福岡へ進出。しかしWebやグラフィックの世界から、より幅広い広告クリエーティブの世界に関心が高まり、福岡の外資系広告代理店に転職した。そこで上司から「仕事以外にもおもしろいことをやれよ」と助言を受けたという。
 今の時代でこそ、二足のわらじをはいて公私混同し、仕事とプライベート両方を楽しむライフスタイルは徐々に増えてきているが、5年前からそういった観点で部下にアドバイスができる上司がいたという環境はきっと恵まれた環境だったのだろうと想像がつく。

 この上司のアドバイスを機に2008年に「龍馬街道」という龍馬ファンが集まるウェブポータルサイトを、福岡の龍馬好きのクリエーター有志と制作した吉冨さんだったが、折しも翌年の2009年、NHK大河ドラマで『龍馬伝』が放送されることになり、有志が始めた龍馬街道は、NHKとの強力タッグの基に、全国規模の大きなファンサイトとなっていった。龍馬オタクという「趣味」と、Webデザインという「特技」が、時代の波に大きく乗っかったことにより、吉冨さんは龍馬を通じて更に高知への縁が深まっていく。

Twitterで出会った「師匠」と、宴会の場で出会った女性の一言。

 漫画で学んだ土佐弁を見よう見まねで駆使して龍馬になりきってつぶやいていたtwitter(インターネット上の短文投稿サイト)アカウントで、ある日「土佐に戻んてくるぜよ!(もどってくるよ)」とつぶやいたところ、「待ちゆうき!(待ってるよ)」と返信をくれた方がいた。
 無論、会ったことは無い。吉冨さんは指定された居酒屋に向かい、高知ならではのいごっそうのおんちゃん2人と出会った。ちょっと遅れて到着した吉冨さんは、こっぴどくお酒の洗礼を受けたそうなのだが、このおかげであっという間に「家族」のような関係になっていったという。少々荒い?交流の仕方ではあるものの、高知家には徳利と御猪口さえあれば、赤の他人もみんなぁが仲良くなっていくから、不思議だ。このおんちゃんたちは、吉冨さんの師匠となって、高知移住の礎を築いてくださることになった。高知を訪れるたびに酒を交わし、お互いの熱意をぶつけあっていくうちに、ガレージ勉強会を開くなど、高知での活動が少しずつ動きだした。さらに、高知に行っては毎晩「おきゃく(宴会)」が開かれるのであるが、そこで出会った地元新聞社の女性に、「そんなに龍馬が好きなら住民票を移してしまえばええやか!」と迫られたという。
 高知の女性に付きつけられた、ちょっとした挑戦状。心動かしたのは慎作さんの想いか、はたまた晋作さんの魂なのか。1カ月後に本当に住民票を移して報告に行くと「本当に移すなら、もっとはよう言うてや!」と、それもそれでまた怒られてしまったらしいが、移住前の出会いと、移住を決める際の勢い、そしてノリ。そういった類も、移住を決める際に必要なアイテムだったりする。拠点は福岡だが、住民票は高知。しばらくの間、二拠点生活が始まった。

奥様には、全て事後相談だった。「なんとかなる、なんとかする」。

 移住の決断は、吉冨さん一人では決められない事情があった。高知との縁が深まりつつある頃、吉冨さんは今の奥様と結婚を前提にお付き合いされており、さぁそろそろ結婚、というタイミングだったそうだ。入籍をしようとした際、吉冨さんの仕事は福岡にあり、福岡に拠点を置いているにもかかわらず住民票は高知にあるわけで、奥様は困惑。入籍事務処理も手間がかかってしまったそうだ。

 2012冬、現在事務局長を勤める「土佐山アカデミー」の人材募集を見つけてしまった吉冨さん。前職の仕事で沖縄への出張に向かう飛行機の中で、即刻履歴書を書いて応募してしまったそうで、奥様には全て事後報告。3次面接まで通過したタイミングで、面接に必要な書類を校正してもらおうと奥様に話したのが、最初の報告だった。奥様「なにこれ?」吉冨さん「この前ちらっと話した、高知のだよ」奥様「え?ええ?!聞いてない!」・・・想像に難くない、敢えて平然とふるまう吉冨さんと、事情が飲み込めない奥様の困惑したお顔。それでも吉冨さんの想いに迷いは一切ない。土佐山アカデミーの事務局長として就任することが決まり、奥様や奥様のご両親による数々の条件を2つ返事で約束し、遂に名実共に高知に移住することとなったのだ。

吉冨さん
アカデミー理事長との打ち合わせは、これから移住する方のために掃除した古民家で。
よく晩ごはんをごちそうになっている、地元のご夫婦と一緒に。「地元の宴会で飲んだときは泊めてね!」とお願い中!

田舎暮らしの中にある「最先端の暮らし方」。

 土佐山アカデミーは、都会の人々を対象とした田舎暮らしの学校というスタイルで、毎年多くの都会人が訪れる。しかも週末のプログラムだけではなく、3カ月・6か月・1年といった中長期のプログラム「土佐山ワークステイ」も充実しているのが土佐山アカデミーの特徴だ。使われなくなった古民家を、ボランティアや地元の皆さんといっしょに、住める状態にまで改修し土佐山の住人のひとりとして住んでもらう。参加者の多くは県外からだが、最近は海外からの参加者も。

 「田舎で自然の力を最大限に活かしながら暮らす生活が、今の世の中にとって実は最先端の暮らし方の一つ。ただ、都会がなければ田舎はないわけで、都会はダメ、田舎はイイという一元論ではなく、誰もがもっと自然の恵みを受取る力を持てば持続可能な社会に近づける。そのために大好きな高知や土佐山の人たちと、課題を見つけ、解決策を世の中に対して提案していけるか。課題の多いところこそ、可能性が多いってことだと考えるとワクワクしますよね。」と吉冨さんは語った。

 自然の中で、如何に上手に自然と共に、暮らすのか。田舎暮らしには、人が本来学ぶべきワザが今もたくさん残っている。土佐山アカデミーは、こうしたナリワイを大切にする田舎の暮らし方を、中長期移住することで、1つずつ学ぶことができるのだ。

吉冨さん"
ロシアにまで直発注した龍馬×マトリョーシカ=リョーマトリョーシカ(絶賛販売中)
土佐山の緑に囲まれてアカデミー内打ち合わせ。マイナスイオンたっぷりで、珈琲も一段と美味しそうだ。

吉冨さん

移住とは、チャンス。

 地域の中で自分の暮らし方や自分が何が出来るかを見直し、改め、自分らしく、人らしく、生きるというスタイルを考える場になるのではないか。「高知って、都会からみると確かに遅れているところもある。でもそれが周回遅れで最先端になっていると思うんです。可能性が沢山ある。だからチャンス!」
吉冨さんは、高知県内の移住関連団体を束ね、高知家移住促進プロジェクトをキックオフさせる。吉冨さんのもとから生まれる、元・広告マンならではのクリエーティビティと、高知にしかない自然のパワーがかけ合わせられ、これからもたくさんの「最先端の生き方」が、ここから生まれていこうとしている。

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