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院長のごあいさつ




 平成11年4月に開院以来、その手腕を発揮されてきた山下邦康初代院長が、本年3月末日をもって勇退され、後任として私が4月より就任いたしました。「余人をもって代え難し」と言わしめた前院長に比し、はなはだ微力非才ではありますが、専心努力いたしますのでよろしくお願いいたします。

幡多けんみん病院は、「幡多地域における医療の中核となる病院として、地域の他の医療機関や保健・福祉・介護施設などとの連携のもとに、地域で完結できる、良質な医療の提供を目指す。」という理念を掲げておりますが、今後もその理念を継続し、果たすべき役割を遂行していく所存です。

幡多地域でも医師不足の影響は顕著であり、当院の担う急性期医療を中心とした役割はますます大きくなっております。地域の方々から我々に特に求められているのは、がん疾患や重症疾患に対する手術療法など高度医療の提供であり、内科・循環器疾患や脳血管疾患などの救命救急診療、そして産科・小児科救急診療等だと思っております。厳しい医療環境は当院においても例外ではありませんが、地域の方々に信頼と安心をもたらす医療を提供できるよう、スタッフ一同、強い使命感を持って一生懸命頑張ってまいります。そうした中で、病院スタッフがやりがいを感じながら育ち、働きやすいと思えるような病院づくりを目指すことを基本方針の一つとし、努力してまいりたいと思います。

しかしながら、幡多地域の医療を確保するためには、関係医療機関各位との連携・協働体制をさらに充実させていただくこと、および住民の方々のご理解・ご協力が必要不可欠であることは申すまでもございません。今後ともご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

 

                         平成22年4月    院長  橘 壽人

 



平成22年の新年に



 皆様、新年おめでとうございます。
 昨年は、世界でも日本でも大きな変化のあった年でした。米国ではオバマ大統領が誕生し、核兵器のない世界を目指すと演説し、ノーベル賞を受賞しましたし、日本でも政権交代があり、何かと賑やかですが、一方で、世界不況が本格的になった年でもあり、ヨーロッパでもアメリカでも日本でも景気が悪く、失業率が高い状況が続いています。GMが倒れ、あのトヨタも苦戦、年末には日本航空も危なくなっていることが明らかになりました。
 そのような中で平成22年の新年を迎えましたが、新年早々政権の中心である民主党がお金の問題や米国との関係で迷走しているようです。我が国の経済や医療など様々な問題を抱えて始まった新年ですので、もっと将来に希望を持てるような始まり方をしてほしかったのですが、今年も前途多難な年になるのかなあと心配になります。
 幡多けんみん病院も昨年は、眼科や皮膚科の常勤医がいなくなり出張医師による診療になるなど厳しい状況が続いていますが、今年からは精神科の出張診療が中止になるなど、今後もますます厳しい状況になることが予想されます。診療体制の縮小などで患者さんの皆様にはご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、幡多の医療を守るため、スタッフは精一杯頑張っていますので、よろしくお願いいたします。
 今、全国の地方の公立病院では病院の存続自体が困難になり、民営化されたり、管理を民間に委託したりする病院が続出しています。自治体病院の開設者(首長)は、よほどの覚悟を持って病院経営に臨まなければ、今後の地域の医療を確保することは難しくなると思います。地域の医療を確保するためには、従来のように病院に無理な要求をするだけではもはや病院は成り立たないところまで来ています。自治体の首長や議会や住民がこのことを真剣に考えるべき時に来ていると思います。今年はそのような年になるのではないかと思います。本年もよろしくお願いいたします。

                                          平成22年1月 院長 山下邦康




平成20年度のはじめに


 平成20年度が始まりました。この春高知大学医学部を卒業し、これから当院で2年間の研修を行うフレッシュな研修医の先生方や、看護学校を卒業したばかりの新人看護師など、若くてやる気のある皆さんが加わり、幡多けんみん病院もさらに元気な病院になってきたような気になります。
 その他にも医師の交代も少しありましたが、幸い高知大学医学部の協力により、交代した後は適切に代わりの先生が赴任していただくことが出来ています。
 今、全国で勤務医師が足りなくなっており、あちこちの地方の公立病院で診療科の閉鎖などの問題が起きていますが、当院では高知大のご理解とやる気のある医師の皆さんのおかげで何とか、幡多の医療を守る体制を整えることが出来ています。
 また当院で卒後研修を行っている今年の研修医の先生方は合計5名となりましたが、この様な田舎で若い先生方が頑張って研修している姿は、これからの地域医療の将来への希望を持たせてくれます。患者さんの皆さんもぜひ暖かく迎えていただき、一緒に育てていただきたいと思います。
 現在わが国では、少子高齢化が進む中、医療が崩壊しかけています。救急医療や産科、小児科が報道などで問題になっていますが、それ以外の診療科でも危ない状態です。当院でも諸般の事情で救急車の搬入が増えていますが、それに対応すべく医師を増員しようとしても、大学でも医師は不足していて、派遣人数を増やしていただくのはとても困難な状況です。もともと幡多地域のような田舎では医師確保はたやすくはありませんでしたが、最近は研修制度の変更などでさらに困難になったのが実情です。そういう状況の中で、この幡多地域に来ていただき、少ない医師の数で、幡多の医療を守って頑張っている当院の先生方を皆さんもどうか応援していただきたいと思います。
 さて幡多けんみん病院は平成11年4月の開院ですので、はやいもので、今年10年目を迎えました。様々なことがありましたが地域の皆さんに暖かく育てていただき、幡多地域の医療を守るべく頑張ってまいりました。これからも地域の他の医療機関と連携をとりながら、この地域の医療をよりよいものにして行きたいと思っています。これまでと同様にご支援をよろしくお願いいたします。

                                          平成20年6月 院長 山下邦康

 
平成19年度のはじまりに思う


 平成19年度が始まり、幡多けんみん病院は開院から9年目にはいりました。
 病院の周囲では新年度の始まりとともに桜やサツキツツジ等の花々が美しく咲きましたが、今はすでに新緑の美しい初夏の季節が始まっています。

 18年度の挨拶では、予想される荒れ模様の航海の話をしましたが、1年が終わってみると、確かに突然の突風や、予期はしていた高波なども押し寄せましたが、先生方をはじめとするスタッフの皆さんがチームワークよく良い仕事をしてくれましたおかげで、病院運営はわりあい円滑に経過し、意外に穏やかで安全な航海だったと言うか、雰囲気の良い、気持ちよい位の1年になりました。(もちろん一人医師となった診療科などたいへん苦労をおかけした先生方もありましたが、何とか持ちこたえていただき感謝の気持ちで一杯です)
経営的にも黒字決算となり、何か運がいいというのか不思議にうまく行った1年でした。

 そうはいっても、昨年くらいから言われ始めた「医療崩壊」という状況が好転したわけではなく、「医師不足」の影響は確実に地方の(特に公立の)病院に拡がってきています。
 平成19年度もこの状況はますます深刻になる事が予想され、自治体病院の今後のあり方も「勤務医不足」時代を前提に様々な面から再検討を行い、望ましい地域医療のための医療提供体制の再構築を早急に行っていく事が求められます。

 そういう中で当院の19年度の目標を考えてみましたが、18年度の目標が気に入ってもおり、また目標のような雰囲気の病院になってきつつあると言う手ごたえもありますが、そう簡単に達成されると言う目標でもありませんので、19年度も全く同じ目標を掲げる事にいたしました。
すなわち:
1) 職員がやりがいを感じながら、気持ち良く働ける病院にしましょう。
2) 良いコミュニケーションで、安全で適切な医療を目指しましょう。
3) 皆がともに成長しながら、良い仕事の出来る病院にしましょう。
4) 地域での連携を深め、幡多地域の医療の充実を目指しましょう。
                                            です。
 18年度の結果を見ると、例えば4)の連携が深まり、当院の平均在院日数は平成17年度の17.1日から18年度14.7日と一気に2.4日短縮し、当院の急性期病院としての役割がより明確になってきたように感じます。
 また、四万十市の市民病院での医師不足などの影響もあり、救急車搬入件数も17年度の年間1920件から18年度は2179件と増加してきており、幡多地域の救急医療における役割も大きくなってきています。
 1)2)3)に関しても、もちろん目標を達成しましたなんていう事はありませんが、きわめて良い方向に向かっているように感じています。

 19年度の目標は18年度と同じですが、さらに欲を言えば、このホームページを見た、全国のやる気ある医師が「この病院で働いてみたい」と、おもわず思ってしまうような、幡多けんみん病院になりたいものだと思っています。
                                                
                                           平成19年5月   院長 山下邦康

 平成18年度のごあいさつ


 幡多けんみん病院は開院から8年目を迎えました。過去7年間は比較的順調に経過してまいりましたが、8年目に入り雨が降り出し、少し風も出てきて海は荒れ模様の気配です。
 荒れ模様の天候はここだけでなく日本全国の地方の公立病院に拡がっています。
 まず国の診療報酬改定や医療制度改革の雨が降り始め、たちまちドシャ降りの様相です。 更に恐ろしい事に、全国の地方の公立病院から勤務医が風と共に去っていき始めています。
 当院では、高知大学医学部からの有り難い御支援のおかげで、まだ他所のように小児科や産婦人科がなくなったなんて事はありませんが、冷たい風は徐々に強まって来ています。
 幡多けんみん病院はこの荒れ模様の海をたくましく乗り切って、独自の航海を続けたいと思っています。乗員が船酔いしないよう大胆な舵さばきをしていきたいと思います。

 幡多けんみん病院の平成18年度の重点目標を作りました。
  1. 職員がやりがいを感じながら、気持ち良く働ける病院にしましょう。
  2. 良いコミュニケーションで、安全で適切な医療を目指しましょう。
  3. 皆がともに成長しながら、良い仕事の出来る病院にしましょう。
  4. 地域での連携を深め、幡多地域の医療の充実を目指しましょう。
 以上の4つを実現して行きたいと思っています。
 職員が良い感じで仕事を出来る病院であってこそ、良い医療を提供出来ると思います。
 病院の理念と基本方針はそのままで継続していきます。
 地域の皆さんから“けんみん”と親しみと信頼をもって呼ばれる病院であり続けたいと思っています。

平成18年4月   院長 山下邦康




 平成16年4月のごあいさつ

 高知県の西南端の幡多地域は、黒潮洗う足摺岬を南端とした海岸線や、山あいをゆったり流れる清流四万十川の美しい自然豊かな地方で、10万余りの人々が暮らしています。
 当院は、県立西南病院(中村市)と宿毛病院(宿毛市)を統合して、幡多地域の新しい県立病院として、平成11年4月24日に開院しました。

 幡多医療圏における中核的病院として、地域の他の医療機関と連携を取りながら、急性期医療を中心とした役割を担い、地域でほぼ完結できる医療の提供を目指しています。

 はやいもので開院からすでに5年が過ぎ、平成16年4月から6年目にはいりましたが、この5年間で、設立の趣旨にかなった病院として着実に地域に定着してきました。 地域の皆様からは、"けんみん病院"の愛称で親しみを持って呼ばれていて、うれしいことに幡多地域では、"けんみん"という言葉は当院を指す固有名詞になっているようです。
 豊かで美しい自然に囲まれた幡多けんみん病院が、これからも皆様に信頼される癒しの場として、さらに充実するように職員一同がんばって参ります。
平成16年4月    院長 山下邦康


 平成16年11月のごあいさつ(院長あいさつの追加)

 西南・宿毛両病院から患者さんを移送し、幡多けんみん病院での業務を開始してから、はやいもので5年半の歳月が流れました。
 この間の5年間は、わが国での病院を取り巻く状況が大きく変化をして来た激動とも言える時期に重なりましたが、開院以来なんとか県民の皆さんのご期待に応えることの出来る病院に成長してきているように感じています。
 しかしながら、いつも感じているのは、医療が高度化し複雑化するにしたがい、間違いのない安全な医療を患者さんに提供するという、病院として第1の目標としている事を、確実に続けていく事の大切さと難しさです。
 医療はもともと大変リスクの高い行為でありますし、また人間は必ずerrorをするものであります。だからこそ私達医療従事者は常に意識して、事故のない安全な医療の提供を、個人としても病院全体の仕組みとしても目指し、何よりも安全第一の病院でありたいと思っています。
 開院から6年目を迎え、これからも常に地域の皆さんの信頼にこたえることの出来る病院として幡多地域の皆さんと、ともに歩む”けんみん病院”でありたいと思っています。
平成16年11月    院長 山下邦康