|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
みずのよごれ |
|||||||||||||||||
みずとよごれ生き物は、水がないと生きていけません。砂ばくに生えているサボテンも、水が全くないと生きていけません。人の体は、一日2.5リットルほどの水を必要とします。また、人が生活していくには、台所でのすいじ、おフロやせんたく、トイレなど、いろいろなところでたくさんの水を使います。
このように、水は人にとってなくてはならないものですが、使ったあとには、よごれた水がたくさん出ます。日本にはきれいな水がたくさんあって、水をいくら使っても、きたない水をいくら流してもだいじょうぶと思われていました。ですから、川や海がよごれて環境(かんきょう)問題として取り上げられるようになるまで、よごれなど気にせず流し続けていたのです。
これは家庭だけではありませんでした。工場やレストランなどからも、たくさんのよごれた水を出していました。それで、川や海がきたなくなってきて、いやなにおいがし、魚が死んだり、病気になる人も出てきました。 そこで、基準をつくって、きれいな水を守っていくことになりました。今から35年ほど前のことです。その後、よごれはすこしずつ減ってきて、今では、いやなにおいがすることなどほとんどなくなっています いろいろなよごれところで、水がよごれているというのは、どういうことをいうのでしょう。みなさんは、どんな時に川がよごれていると感じますか。にごっている。ゴミが浮(う)いている。油が浮いている。きたない虫がいる。などいろいろありますね。また、見た目はすんでいてきれいだけれど、魚が浮いていたり、飲んだらおなかが痛くなることもあるかもしれません。 よごれているか、きれいかを見分けるにはどうすればいいでしょう ![]() 大きなゴミが浮いていたり、きたない虫がいるのも、水がよごれていると感じますが、そういった(目に見える)大きなよごれでなく、水そのもののよごれを分けると、だいたい次の3つになります。
@ SS(エスエス)やBOD(ビーオーディー)などのよごれ
@SSは水にとけていない小さなゴミのことで、たくさんあるとにごって見えます。BODは、有機性のよごれを表す指標です。動物や植物などの生き物をつくっている有機物が、水に混ざって外へ出て、有機性のよごれになります。家庭から出るよごれのほとんどは有機性のものです。 Aちっ素とリンは、肥料だけでなく、食べ物にもふくまれているので、台所からも出ます。プランクトンのえさになるので、ちっ素とリンがたくさんあると、プランクトンが異常発生して水が赤くにごったり、においがしたりすることがあります。
B有害物質や毒物は、家庭から出ることはほとんどありませんが、化学薬品を造っている工場などからは出ることがあります。 このようなよごれがもとで、川がきたなくなったり人間に害がないようにするため、工場やレストランなどから外に流してはいけない濃度の基準を決めて、それ以下の濃度の水でないと流してはいけないことにしています(排水基準といいます。)。 環境を守っていくための基準工場からの排水の基準とは別に、川、湖や沼そして海の環境を守るために、これまで話した物質のほかにも、いろいろな物質についての目標基準(環境基準といいます。)が定められています。
環境基準は、 BODやSSは、生活環境に係る環境基準の中に入っていて、よごれの指標としてよく利用されています。特にBODはよく使われます。(湖沼と海ではBODのかわりにCODを使います。) ここでちょっと注意してほしいのは、BODが低いからといって有害物質がないとはいえないということです。BODではかっているのは有機性のよごれで、有害物質をはかっているのではないからです。はかっているものがちがうのです。 BODとはどんなものよごれの指標によく使われるBODとはどんなものか見てみましょう。
BODの単位はmg/Lを使います。SSも同じようにmg/Lを使いますが、これは水1L(リットル)の中に小さなゴミが何mgあるかを表しています。 それでは、BODは1Lの中にどんなものが何mgあるというのでしょう。実はこのmgは酸素の重さなのです。それも最初の日に水にとけている酸素の重さから5日たってはかった水にとけている酸素の重さを引いた重さ、つまり5日間で減った分の酸素の重さなのです。 なぜ減った分の酸素の重さで汚れの量がわかるのでしょうか。 有機物があると、水の中の目に見えない小さな生き物(微生物:びせいぶつ)がそれを食べます。微生物にとって有機物はごちそうなのです。ごちそうを食べる時、微生物は酸素を必要とします。(なぜ人が呼吸をして酸素を必要とするのかを調べてみるのもおもしろいでしょう。) よごれがたくさんあるほど、微生物はそれを食べる時に、たくさんの酸素を必要とします。水の中なので、水にとけている酸素を利用します。 つまり、5日間に減った酸素の量が多いほど、水の中にある有機性のよごれが多いということになりますね。この酸素の量のことをBOD(生物化学的酸素要求量)といいます。 ですから、あんまり汚れが多いと、水にとけている酸素がなくなり、魚などは呼吸ができなくなって死んでしまいます。 よごれはどこからところで、よごれはどこから出てくるのでしょう。下の円グラフで見てみましょう。家庭からの割合がだいたい50%から70%あり、たいへん多いことがわかります。 平成6年度の発生源別発生負荷量(COD) 単位:トン/日
使っているデータがBODでなくCODになっていますが、CODは排水(はいすい)が直接海に出ていく時にBODのかわりに使う指標です。 COD(化学的酸素要求量)は、BODと少しちがいますが、BODで利用する微生物のかわりに薬品を使ってよごれを分解(食べ)させていると考えてください。よごれの種類にもよりますが、BODとだいたい同じ数値になります。 次に、家庭から出る有機物の量をBODで見てみましょう。グラフをみると、台所からが多いようです。 トイレについてはまた別の機会にお話しますので、ここでは考えないことにして、トイレを除いた残りの分を比べてみましょう。 台所の半分がおフロで、そのまた半分がせんたくなどになっています。逆からいうと、せんたくの2倍がおフロで、おフロの2倍が台所ということです。う〜ん、台所おそるべし。なんとかよごれを減らすことはできないのか〜あ。 とつぜんですが、今回はここまでです。つぎの回には、台所から出るもののうち、何によごれが多いのかを見ていきます。また、高知県の川はどれくらいきれいかきたないかも見ることにします。 ![]() |
|||||||||||||||||
|