施設管理者及び職員のみなさまへ
全国的に高齢者入所施設等で感染性胃腸炎が多発しています。
 
施設の衛生管理を徹底するとともに、入所者の方の健康状況を把握し、もし、入所者や職員の方の間に感染症のまん延を疑わせる症状が発生した場合には、直ちに入所者の健康管理にあたっている医師に報告するとともに、最寄りの保健所に御相談ください。

☆感染性胃腸炎とは
 毎年、冬季になると、小児科および内科医からの感染性胃腸炎患者の報告数が増加します。
 感染性胃腸炎には、ウイルス性のものと細菌性のものの他、寄生虫によるものがありますが、冬季に発生する感染性胃腸炎のほとんどがウイルス性の胃腸炎です。
 原因ウイルスは、ロタウイルスとともにノロウイルス(Noro virus; かつてSRSVやNorwalk-likevirusと呼ばれていたもの)が注目されています。
 ほかに、アデノ、アストロ、エンテロの各ウイルスが知られています。

☆ノロウイルスによる感染性胃腸炎について
 ノロウイルスによる感染性胃腸炎は冬季に流行する傾向があり、魚介類(特に生カキ)による食中毒を起こすウイルスとして知られています。
 また、患者の嘔吐物、下痢便などの排泄物及びそれらに汚染された手、環境から二次感染を起こすことがあり、老人福祉施設等の集団で生活する施設で集団感染する傾向があります。
 潜伏期は1〜2日で、嘔吐、下痢、腹痛などを主症状とし、通常は24時間〜48時間で症状は軽快します。 

       ノロウイルスの感染


☆高知県における感染性胃腸炎の発生状況
(高知県内の小児科定点医療機関からの発生報告)

 最新の状況については、高知県衛生研究所ホームページをご覧ください。
 

☆集団生活施設(保育園や老人ホーム等)での予防対策のポイントは?  

○保菌者のふん便・嘔吐物など、汚物を取り扱うときには、必ずビニール手袋・マスクを着用して作業し、廃棄する場合には、ビニール袋に入れて焼却処分すること。


○衣類がふん便や嘔吐物で汚れた時は、塩素系殺菌剤でつけ置き消毒した後、他の衣類と分けて洗濯すること。
○嘔吐物などで汚れた施設や絨毯などの敷物は、よく汚れを拭取った後、塩素系殺菌剤を含ませた布で被い、しばらく放置して消毒をすること。
○手洗いの際には、爪は短く、指輪をはずし、石鹸で30秒以上もみ洗い、よく乾かした後、消毒用アルコールを噴霧し、よく擦り込んで消毒すること。
○入居者や園児などへは排便後の正しい手洗いを徹底すること。

 
☆消毒方法 
ノロウイルスには、消毒用エタノールや逆性石鹸などは効果がありません。次亜塩素酸が有効ですが、金属や手指には使用できません。


○加熱処理
85℃で1分以上加熱すると死滅します。
(食品の中心部まで充分加熱すること。まな板、包丁など加熱できる調理器具も、85℃で1分以上加熱すること)
○塩素剤(消毒液)
200ppm以上の高い濃度の次亜塩素酸ナトリウムが効果があります。まな板、包丁、ふきん等の調理器具は、洗剤を使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸液につけ込むか浸すように拭くことで消毒できます。


 
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