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特集 本気で実行!産業振興計画 高知の農業を支えるために〜担い手の確保と耕作放棄地の解消〜

全体的に産業基盤が弱い高知県で、農業は外貨を獲得できる産業として重要な役割を果たしています。

消費者の環境問題への関心の高まりや、食の安全・安心志向に応えるため、

全国トップである環境保全型農業の取り組みにさらに磨きをかけています。

一方で、農産物の価格低迷や生産コストの増加のほか、農業者の高齢化や後継者の減少などの課題を抱えています。

県では、安定した農業経営ができる担い手の育成に取り組んでいます。

産業振興計画における農業分野での戦略

 産業振興計画では、農業分野の戦略として「競合に打ち勝つ高知ブランドを再構築」「新たな取り組みによる農業・農村の発展」の2つを柱に、9つの取り組み方針を掲げ、さらなる農業所得の向上とより魅力ある農業の実現を目指しています。

農業分野における産業成長戦略

■競合に打ち勝つ高知ブランドを再構築(まとまりのある産地づくり)  
 ❶ 生産から流通・販売までの一元的支援体制の構築  
 ❷ まとまりのある園芸産地の再構築  
 ❸ 環境保全型農業のトップランナーの地位の確立  
 ❹ 生活できる所得を確保する「こうち型集落営農」の実現  
 ❺ 品目別総合戦略の実践  
 ❻ 担い手の育成と生産資源の保全  
■新たな取り組みによる農業・農村の発展  
 ❶ 1.5次産業の推進 高知県をイメージしたイラスト
 ❷ 「高知の食」を活用した取り組みの拡大
 ❸ グリーン・ツーリズムの推進

 今回は、「競合に打ち勝つ高知ブランドを再構築」するために必要な「担い手の育成と生産資源の保全」に基づく取り組みをご紹介します。新規就農者や、経営発展に意欲があり、規模拡大を目指す農家などを、安定した農業経営ができる担い手へと育成し、産業基盤を確立していこうとするものです。

高知県の農業の現状

1次産業における県外・海外との取り引き(平成12年度)

高知県では、外貨の獲得に農業が大きく貢献しています。 1次産業全体
(農業・漁業・林業・ 鉱業)
耕種農業
(農業のうち、畜産や天然物の採取は除く)
移輸出額(県外・海外への販売額) 約1,089億円 約690億円
移輸入額(県外・海外からの購入額) 約315億円 約143億円
移輸出額-移輸入額 (外貨を獲得した額) 約774億円 約547億円

(出典:平成12年高知県産業連関表)

農地や耕地の状況

  販売農家数 農業就業者 65歳以上の割合 経営耕地面積
平成12年 24,881戸 47,019人 49% 21,113ha
平成17年 21,069戸 40,134人 54% 18,434ha
平成27年(予測) 15,817戸 31,053人 66% 14,624ha
(平成12年→平成27年) ▲36.4% ▲34.0% +17ポイント ▲30.7%

(出典:農業センサス2005、高知農政事務所将来予測)

新規就農者の確保の取り組み

 新たに農業を始める方を年間150人確保することを目標に、農業をスタートするまでの5つのステップに応じた支援を行っています。

1.PR

●県外の方に高知の農業の魅力をお伝えし、高知への移住などを勧めています。

●県内の農業高校生などを対象に、会社などを設立して農業を営む「農業法人」による出前授業や、ほ場(農作物を栽培する田畑)見学などを実施し、若者の営農に対する意欲の向上を図っています。

楽しい農業のイメージイラスト

2.相談

●新規就農相談センターを中心に、インターネットや電話などを通じて、就農に関するご相談にお答えしています。

●県外で就農相談会を開催し、高知の農業に興味がある方のご相談に直接お答えしています。

高知県新規就農相談センター
(高知市丸ノ内 県庁北庁舎4階)

TEL 088・824・8555

http://www5.ocn.ne.jp/~k-noukai/soudancenter/toppage/

新・農業人フェアでの面談の様子の写真

5月に東京で開催された「新・農業人フェア」では23人と面談しました。

3.技術習得

●就農希望者が就農予定の市町村で受ける実践研修を支援しています(月額15万円以内)。

●研修生を受け入れて技術指導などを行う農家などを支援しています(月額5万円以内)。

●研修生を受け入れる「指導農業士」の確保に取り組んでいます。

●農業技術や経営の基礎を学ぶ「農業大学校」に、社会人募集枠や働きながら学ぶことのできる農業技術研修を創設しました。

県立農業大学校(いの町波川234)
TEL 088・892・3000

http://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/kikan/nodai/

県立農業大学校窪川アグリ体験塾(四万十町黒石665)

TEL 0880・24・0007

http://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/kikan/agri/

就農希望者が野菜栽培を体験している写真

窪川アグリ体験塾では、就農希望者に野菜栽培を体験していただいています。

4.営農準備

●県が認定する「認定就農者」に対し、必要な資金を無利子で貸し付けています。

●JAが行う新規就農者向けの農業用ハウスの整備を補助し、新規就農者の初期投資を軽減します。

●高知県農業公社では、就農に必要な農地や農業用ハウス、住宅などの情報を提供しています。

財団法人高知県農業公社(高知市丸ノ内 県庁北庁舎4階) TEL 088・823・8618

5.営農開始

●農業振興センターやJAの職員が、経営や技術に関する支援を行います。

耕作放棄地の解消を支援

 人手不足などが原因で1年以上耕作されていない農地である耕作放棄地は、病害虫や鳥獣による被害を発生・拡大させるほか、ゴミが不法投棄されるなど、周辺の農地にも悪影響を与えます。

 産業振興計画では、再生可能な耕作放棄地644ヘクタールのうち、300ヘクタールを平成23年度までに解消することを目標にしています。耕作放棄地をよみがえらせて、就農者の研修の場や新しい農作物の実証農地として活用するほか、生産規模の拡大などにも活用する取り組みを支援しています。

野菜の育つ農地のイラスト

耕作放棄地の再生作業への補助制度

 国からの補助に上乗せする、県の補助制度を創設しました。市町村の認定を受けた「認定農業者」などが農地を活用する場合には、より有利な補助を行います。補助の要件など、くわしくはお問い合わせください。

国の制度(金額は10アール当たり)

● 工事費が6万円超10万円以下   3万円を補助

● 工事費が10万円超        5万円を補助

 ただし、重機等を用いて工事を行う場合は、工事費の半額を補助

県の制度

● 工事費のうち、国の補助を差し引いた残額の半額を補助。
 認定農業者などには全額補助。

 高知県の産業を支える農業の担い手を確保・育成することはとても大切です。農業に興味がある、農業を始めたいと考えている方は、これらの支援制度をぜひご活用ください。また、耕作放棄地の解消に向け、皆さまのご協力をよろしくお願いします。

問い合わせ

県庁農業農村支援課 TEL 088・821・4512

 

 
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