
日本一の栄冠が活動の自信と励みに
南国市は県内有数の野菜の産地。そして、長宗我部元親や紀貫之に関連する史跡、坂本龍馬の先祖の墓などが残る歴史も豊かな町です。「この野菜と歴史を組み合わせ、南国市を売り出したい」と立花さんたち有志6人が着目したのが、龍馬が最後に食べようとして食べることができなかったシャモ鍋です。2009年6月に「ごめんシャモ研究会」を発足させ、南国市産の野菜をたっぷり使ったシャモ鍋の開発に取り組みました。
「ゼロからのスタートだったので、苦労の連続でした。シャモ肉は、一般の鶏よりも手間暇がかかるため、あまり流通していません。そこで、南国市の農林水産課や県の畜産試験場などの指導のもと、地元農家の方に飼育をお願いし、適度な歯ごたえがあり風味豊かなシャモ肉を確保することができるようになりました。」と話す立花さん。
地元で育てたシャモと地元で採れた野菜をふんだんに使ったシャモ鍋は、各種のイベントでもおいしいと評判。昨年1月には、埼玉県で開催された「第6回 彩の国全国鍋合戦」に参加しました。「高知らしくておいしいシャモ鍋にするために、試食を繰り返して大会に臨んだ結果、初出場で日本一に。これが自信につながり、その後の活動の弾みになりました」。
地産来消を目的としてシャモ鍋社中を結成
2010年10月、市内11の料理店の協力で「シャモ鍋社中」を結成。現在は15に増えたそれぞれの店舗が、特徴あるシャモ料理を提供することで、たくさんのお客さまに食べに来てもらう「地産来消」につなげています。
「年間に飼育・出荷しているシャモは約2千羽。この数を増やして安定した供給ができるようにするのが当面の目標。また、県外への発送や土産にできる鍋セットも開発中です。シャモや野菜を育ててくれる農家、おいしい料理を提供してくれる社中の皆さん、そして私たちを応援してくださる南国市民のために、シャモを起爆剤にして南国市の観光や産業の活性化につなげていきたい」と話す立花さん。
シャモは飼育が難しく、さまざまな苦労もありますが、立花さんたちはそれをもエネルギーにして、楽しく事業に取り組んでいます。「南国市といえばシャモのまち」といわれる日は、それほど遠い未来ではないようです。

(左)小笠原 治幸さん
(右)立花 智幸さん

社中で提供されるシャモ鍋の一例