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1県内の鳥獣被害の現状

左:シカによるユズの木の皮の食害 右:イノシシによる水稲被害

県内の中山間地域などを中心に、シカやイノシシ、サルなどの野生鳥獣による農林業被害が増えており、経済的な損失にとどまらず、耕作意欲の低下などの精神的な被害にもつながる深刻な問題となっています。

県では、これまで捕獲報償金の助成などを中心とした捕獲対策に取り組んできました。こうした地道な努力と狩猟者の皆さまのご協力により、捕獲頭数は年々増加しており、特に被害が拡大しているシカは、平成23年度は前年度より約2、000頭多い13、400頭余りと、過去最高の捕獲頭数となりました。しかしながら、鳥獣による農林業などの被害額は、依然として高止まりしたままの状況が続いており、平成23年度は約3億4千万円と過去5年間で最も多い被害額となっています。

2「攻め」と「守り」の 両面で対策を強化

年々深刻化する鳥獣被害に対して、県では、今年度から、これまで以上に組織体制と対策を充実。鳥獣被害対策を中山間対策の重点課題と位置付け、より一層の取り組みを進めています。

例えば、増え続けるシカに対しては、狩猟期のシカ捕獲に報償金をお支払いする事業に加えて、市町村間や県境域での広域的な連携捕獲を推進していきます。また、研修会の開催などを通して、高齢化が顕著となり、年々減少している狩猟者の新規確保や狩猟技術の向上にも取り組んでいきます。

●シカ捕獲に対する市町村への助成など
狩猟期のシカ捕獲に対する報償金 1頭につき8,000円
複数市町村による連携捕獲の際の出猟者への日当 1日につき7,000円
シカ用捕獲オリなどの購入経費 1基につき10万円以内

こうした「攻め」の対策に加え、今年度からは有害鳥獣を集落に寄せ付けない「守り」の対策も強化し、次の2つの事業を核として、バランスのとれた総合的な鳥獣被害対策を推進しています。

野生鳥獣に強い集落づくり事業

今年度は11ヶ所の重点集落を中心に、「耕作地を囲う柵の設置」「収穫しない果樹の除去や耕作放棄地の解消」など、有害鳥獣を集落に寄せ付けない環境整備を進めています。また、地域ぐるみで捕獲するための勉強会を開催するなど「野生鳥獣に強い集落づくり」を積極的に支援し、県内全域に取り組みを広げていきます。

鳥獣被害対策専門員配置事業

県内9カ所のJAに、鳥獣被害対策の総合的な窓口となる「鳥獣被害対策専門員」を10人配置。各地域での被害の実態把握や、効果的な対策のアドバイスなどを行っています。

3各農家や集落でできる被害対策のポイント 

もうすぐ秋の収穫時期を迎えます。県では市町村とともに、鳥獣被害対策に全力で取り組んでいますが、各農家や集落で取り組むことで被害を軽減できることがたくさんあります。次の7つを参考に、できることから取り組んでみてはいかがでしょうか。


野生鳥獣のすみかになっている耕作放棄地を整備しましょう。

耕作放棄地のイラスト

収穫しないままの放任果樹は取り除きましょう。
(サルやカラスのエサ場になっています)

放任果樹とカラスのイラスト

畑に放置されたままのクズ野菜は、埋めるかコンポストなどで処分しましょう。

畑に放置された野菜を食べるカラスのイラスト

お墓のお供え物は持ち帰りましょう。

お墓のお供え物のイラスト

集落に現れたサルは、他人の畑でも追い払いましょう。
(知らないふりをしていたら次はあなたの畑が狙われるかもしれません)

サルを追い払う人のイラスト

大切な田んぼや畑は柵でしっかり守りましょう。

柵で囲まれた田んぼのイラスト

しつこいイノシシやシカは狩猟免許を取って駆除しましょう。
(農閑期の冬期にも狩猟免許試験(銃猟・わな猟)を実施しています)
※試験の詳細については、県庁鳥獣対策課までお問い合わせください。

猟銃を持った人とシカのイラスト

イノシシ用電気柵設置のポイント

毛が薄く感電しやすい鼻の高さ40㎝と腹の高さ20㎝の2箇所に設置すると効果的


イノシシと電気柵のイラスト

イノシシを捕獲する箱ワナ

大好きなトウモロコシで誘引して、群れごと捕獲しましょう。なお、箱ワナの設置には、狩猟免許と市町村の許可が必要です。

箱ワナとイノシシのイラスト

まずは「無意識の餌付けをなくす」こと、さらには「柵で囲う」「きちんと追い払う」などの対策を集落で協力しながら継続することにより、それぞれの集落が野生鳥獣の被害に強くなっていきます。

下記の鳥獣被害対策専門員が、豊かな経験とアイデアを持って皆さまとともに取り組んでいきますので、ぜひお問い合わせください。

鳥獣被害対策専門員  小野川博友さんの写真 「野生鳥獣に強い集落づくりを目指して頑張っています。鳥獣被害の実態を把握するため、四万十市を中心に巡回していますので、気軽にお声かけください。」

<鳥獣被害対策専門員>

JA(農業協同組合)
電話番号
鳥獣被害対策
専門員
JA土佐あき
0887・34・8321
井上 賢三
(いのうえ けんぞう)
JA土佐香美
0887・58・3105
門脇 二三夫
(かどわき ふみお)
JA土佐れいほく
0887・82・2803
和田 康司
(わだ やすし)
JA高知市
088・883・6579
久保 景嗣
(くぼ けいし)
JAコスモス
0889・22・7823
光冨 伸
(こうとみ しん)
JA(農業協同組合)
電話番号
鳥獣被害対策
専門員
JA土佐くろしお
0889・42・8007
弘田 雅宣
(ひろた まさのぶ)
JA四万十
0880・22・5179
武市 逸夫
(たけち いつお)

JA津野山
0889・62・3501

片岡 幸作
(かたおか こうさく)
JA



北幡営農センター
0880・28・5225
竹内 寿彦
(たけうち としひこ)
幡東営農センター
0880・31・5301
小野川 博友
(おのがわ ひろとも)
鳥獣被害から集落を守るためには、県や市町村、各農家や集落がそれぞれの役割を果たし、力を合わせて取り組むことが必要です。中山間地域以外でお住まいの方も含め、「耕作放棄地を減らすために地産地消を進める」「山に遊びに行った際にゴミを散らかさない」など、県民の皆さま一人ひとりが、それぞれの立場で鳥獣被害の軽減にご協力くださいますようよろしくお願いします。
問い合わせ

県庁鳥獣対策課 TEL 088・823・9039
URL http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/121601/

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「さんSUN高知」に関する問い合わせ TEL 088・823・9046
※この広報紙は、各市町村役場でもお渡ししています。
※県の広報紙の点字版・録音版をご希望の方は県庁障害保健福祉課(TEL 088・823・9634)へ
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