読書会用テキスト (2011年4月~2017年4月 購入テキスト)
2011.4~2012.3 購入テキスト
  書   名 著   者 発 行 所
1 わたしを離さないで カズオ・イシグロ 早川書房<450p>
全寮制施設に生まれ育ったキャシーは、今は亡き友人との青春の日々を思い返していた。奇妙な授業内容、教師たちの不思議な態度、キャシーたちがたどった数奇で皮肉な運命。彼女の回想は施設の驚くべき真実を明かしていく・・・。(日販MARCより)
2 諜報の天才杉原千畝 白石仁章 新潮社<213p>
日本の「耳」として戦火の欧州を駆け回った情報仕官の、失われたジグソーパズル。ミステリアスな外交電報の山にメスを入れ、膨大なピースを70年ぶりに完成させた本邦初の快挙。日本が忘れ去った英知の凡てがここに。(日販MARCより)
3 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 岩崎夏海 ダイヤモンド社<272p>
野球部のマネージャーみなみは、ふとしたことでドラッカーの経営書「マネジメント」に出会う。そして、野球部の仲間たちとドラッカーの教えをもとに甲子園を目指す・・・。人が集まるすべての組織で役立つ1冊。(日販MARCより)
4 人質の朗読会 小川洋子 中央公論新社<247p>
遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で始まる朗読会。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは…。しみじみと深く胸を打つ小川洋子ならではの小説世界。(日販MARCより)
5 下町ロケット 池井戸潤 小学館<407p>
「オレたちの作ったエンジンでロケットを飛ばそう」…。倒産の危機に瀕していた佃製作所が町工場の技術と意地とブライドをかけて、国家的プロジェクトを任せられた帝国重工に挑む。(日販MARCより)  【第145回直木賞授賞作】
6 不可能 松浦寿輝 講談社<251p>
「現在」が亡霊として揺らめいているだけの時間のない世界に舞い戻った、咽喉元に二筋の瘢痕を持つ男。やがて物語は、恍惚の極致へ向かう…。魂が倒錯の世界を挑発する、「短編連作集」。(日販MARCより)
7 街場のメディア論 内田樹 光文社<213p>
テレビ視聴率の低下、新聞部数の激減、出版の不調…。メディアの不調は、日本人の知性の不調と同期している。本書では、「贈与と返礼」の人類学的地平からメディアの社会的存在を探り、危機の本質を見極める。(日販MARCより)
8 紅梅 津村節子 文藝春秋<171p>
癌に冒され徐々に衰弱していった「夫」は、自らの死を強く意識するようになる…。1年半にわたる吉村昭氏の闘病と死を、妻と作家、両方の目から見つめ、全身全霊をこめて純文学に昇華させた衝撃作。(日販MARCより)
  書   名 著   者 発 行 所
9 パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い 黒岩比佐子 講談社<446p>
夏目漱石から松本清張まで、多くの作家との意外な接点とは。日本初の編集プロダクションかつ翻訳会社を率いて、「弾圧の時代」をユーモアと筆の力で生き抜く姿。社会主義運動に文学から光をあてる画期的な試み。(日販MARCより)
10 蜩ノ記 葉室麟 祥伝社<327p>
幽閉先での家史編纂と、10年後の切腹を命じられた男。何を思い、その日に向かって生きるのか…。命を区切られた男の気高く壮絶な覚悟を穏やかな山間の風景の中に謳い上げる、感涙の時代小説。(日販MARCより) 【第146回直木賞受賞作】
2012.4~2013.3 購入テキスト
  書   名 著   者 発 行 所
11 語りきれないこと 危機と痛みの哲学 鷲田清一 角川学芸出版<186p>
語りきれない苦しみを抱えて、人はどう生きていけばいいか。阪神大震災を機に当事者の声を聴く臨床哲学を提唱した著者が、東日本大震災を経て、心を復興し、命を支える「人生の語りなおし」の重要性を説く。(日販MARCより)
12 飼い喰い 三匹の豚とわたし 内澤旬子 岩波書店<306p>
世界各地の屠畜現場を取材してきた著者が抱いた「肉になる前」が知りたいという欲望。3匹の豚を育て食べる会を開くまでの「軒先豚飼い」通じて、現代の大規模養豚の本質に迫る。前人未到の体験ルポ。(日販MARCより)
13 ブータン、これでいいのだ 御手洗瑞子 新潮社<223p>
初雪の日はいきなり祝日、仕事は定時までで無理せず残業ゼロ。だから仕事は遅々として進まないけれど、気にする風もなく、なぜかやたらと自信だけは満々。首相側近を務めた著者が語る「幸せ」の意味と笑顔のレシピ。(日販MARCより)
14 きみはいい子 中脇初枝 ポプラ社<318p>
それぞれの家にそれぞれの事情がある。それでも皆この町で、いろんなものを抱えて生きている…。ある雨の日の夕方、ある同じ町を舞台に、誰かの一言や、ほんの少しの思いやりが生むかもしれない光を描く連作短編集。(日販MARCより)
15 冥土めぐり 鹿島田真希 河出書房新社<156p>
あの過去を確かめるため、私は夫と旅に出た。裕福だった過去に執着し、借金を重ねる母と弟。彼らから逃れたはずの奈津子だが、突然、夫が不治の病になる。だがそれは奇跡のような幸運だった…。著者最高傑作。(日販MARCより) 【第147回芥川賞受賞作】
16 蛙鳴(あめい) 莫言 中央公論新社<476p>
堕せば命と希望が消え、産めば世界が飢える…。神の手と敬われた産婦人科医の伯母。「一人っ子政策」推進の責任者に任じられるや、一転、悪魔の手と怨嗟の的に。正しさとは何か。莫言が現代中国根源の禁忌に挑む。(日販MARCより)
17 母の遺産  新聞小説 水村美苗 中央公論新社<524p>
もう疲労で朦朧として生きているのに母は死なない。若い女と同棲している夫とのことを考えねばならないのに、母は死なない…。「本格小説」「日本語が亡びるとき」の著者が、自身の体験を交えて描く待望の最新長編。(日販MARCより)
18 空白を満たしなさい 平野啓一郎 講談社<493p>
世界各地で、死んだ人間がよみがえるニュースが報じられていた。生き返った土屋徹生は、自らの死の理由を追い求める中で、人が生きる意味、死ぬ意味を知る…。新たな生死観を描いて感動を呼ぶ傑作長編小説。(日販MARCより)
19 田中角栄 戦後日本の悲しき自画像 早野透 中央公論新社<408p>
卓抜した頭脳と行動力で、高等小学校卒から54歳で首相の座に就いた田中角栄。戦後民主主義の中から生まれ、民衆の情を揺さぶり続けた男の栄光と蹉跌。角栄を最期まで追い続けた番記者が語る真実。(日販MARCより)
20 永遠の0(ゼロ) 百田尚樹 講談社<589p>
生への執着を臆面もなく口にし、仲間からさげすまれたゼロ戦パイロット。「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻を志願したのか? はるかなる時を超えて結実した、苛酷にして清冽なる愛の物語。(日販MARCより)
21 abさんご 黒田夏子 文藝春秋<81,47p>
ふたつの書庫と巻き貝状の小べやのある「昭和」の家庭で育った、ひとり児の運命…。「早稲田文学新人賞」を受賞した75歳の「新人女性作家」の若々しく成熟したデビュー作。 【第148回芥川賞受賞作】 (日販MARCより)
22 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日 門田隆将 PHP研究所<380p>
福島第一原発事故。電源喪失、メルトダウン、そんな中で決死の働きをし続けた男がいた。あの時、何が起き、何を思い、どう闘ったのか。原発事故の真相がついに明らかになる。真実を記した感動のノンフィクション。(日販MARCより)
23 光圀伝 冲方丁/著 角川書店<751p>
何故この世に歴史が必要なのか。生涯を賭した「大日本史」の編纂という大事業。大切な者の命を奪ってまでも突き進まねばならなかった、孤高の虎・水戸光圀の生き様に迫る。『天地明察』に次いで放つ時代小説第2弾。(日販MARCより)
2013.4~2014.3 購入テキスト
  書   名 著   者 発 行 所
24 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹/著 文藝春秋<370p>
死ぬことだけを考えて生きている大学生、多崎つくる。そんな彼にとって、駅をつくることは心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイントまでは…。書き下ろし長篇小説。(日販MARCより)
25 海賊とよばれた男 上・下 百田尚樹 講談社<380p,362p>
敗戦の夏、国岡鐡造は借金以外なにもかも失っていた-。20世紀の産業を興し、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とはいったい何者か。実在の人物をモデルにした歴史経済小説。(TRC-MARCより)
26 爪と目 藤野可織 新潮社<125p>
娘と継母。父。喪われた母-。家族、には少し足りない集団に横たわる嫌悪と快感を律動的な文体で描く純文学的ホラー。表題作ほか全3編を収録。(TRC-MARCより)
27 <株>貧困大国アメリカ 堤未果 岩波書店<278p>
「1% vs 99%」の構図が世界にひろがるなか、本家本元のアメリカでは驚愕の事態が進行中。あらゆるものが巨大企業にのまれ、株式会社化が加速する世界で、国民が主権を取り戻す方法を事例を通して考える。(TRC-MARCより)
       
28 後水尾天皇 熊倉功夫 中央公論新社<320p>
江戸幕府の草創期に皇位を継承し、徳川和子を妃に迎えた後水尾天皇。<葵>の権力から<菊>の威厳を巧みに守りつつ、自ら宮廷サロンを主宰し、寛永文化を開花させた帝の、波乱の生涯を描く出色の評伝。(TRC-MARCより)
29 和宮様御留 有吉佐和子 講談社<407p>
瓦解目前の徳川将軍家に降嫁を命ぜられた皇妹和宮の身替りとなって、歴史の波の赴くままに運命を弄ばれた少女フキの数奇な一生と、その策謀の陰で、時代への抗いを貫き通した女たちの、苦悩にみちた境涯。無力であった者への鎮魂の思いをこめて描き上げた有吉文学渾身の長編歴史小説。毎日芸術賞受賞作。(「BOOK」データベースより)
30 巨鯨の海 伊東潤 光文社<336p>
仲間との信頼関係が崩れると即、死が待ち受ける危険な漁法、組織捕鯨。それゆえ、村には厳しい掟が存在した-。江戸から明治へ、漁村で繰り広げられる劇的な人生を描いた連作短編集。『小説宝石』掲載に加筆し書籍化。(TRC-MARCより)
31 無私の日本人 磯田道史 文藝春秋<333p>
武士にお金を貸し、利子で郷里を潤すという事業を成し遂げた穀田屋十三郎をはじめ、儒学者・中根東里、歌人・大田垣蓮月という江戸時代を生きた3人の評伝を通し、日本人の「無私の精神」を描く。(TRC-MARCより)
2014.4~ 購入テキスト
  書   名 著   者 発 行 所
32 約束の海 山崎豊子 新潮社<378p>
海上自衛隊の潜水艦と釣り船が衝突。若き士官を襲う過酷な試練。その父は昭和16年、真珠湾に出撃して-。時代に翻弄され、時代に抗う、父子100年の物語が、いま始まる。『週刊新潮』連載に加筆・修正し単行本化。(TRC-MARCより)
33 先生と私 1960-1975 佐藤優 幻冬舎<328p>
両親、伯父、副塾長、牧師…。1960年の誕生から高校入学までの15年間、私にはいつも「師」と呼べる人がいた-。知の“巨星”の思想と行動の原点を描いた自伝ノンフィクション。『pupyrus』連載を改題し単行本化。(TRC-MARCより)
34 先生のお庭番 朝井まかて 徳間書店<312p>
「草花を母国へ運びたい」 阿蘭陀から来た医師しぼると先生の意思に、熊吉は知恵をしぼるが、思わぬ事件に巻き込まれ…。日本の草花に魅せられたシーボルトと若き植木職人の、国を越えて生まれた信頼と情熱の物語。(TRC-MARCより)
35 (くし)(ひき)()(もり) 木内昇 集英社<367p>
幕末、木曽山中。父の背を追い、少女は職人を目指す。家族とはなにか。女の幸せはどこにあるのか…。一心に歩いた道の先に、深く静かな感動が広がる長編時代小説。『集英社WEB文芸レンザブロー』連載を単行本化。(TRC-MARCより)
36 透明な迷宮 平野啓一郎 新潮社<209p>
性に憑かれたハンガリー人に拉致された日本人カップル。悲劇を共有し愛し合うようになったふたりが迷い込んだ深い迷宮とは?美しく官能的な悲劇を描く表題作をはじめ、全6篇を収録。『新潮』『文学界』等の掲載を単行本化。(TRC-MARCより)
37 私の聖書物語 イースター黙想 宮田光雄 新教出版社<223p>
ナチによって引き裂かれた婚約者ボンヘッファーとマリーア、バルトから批判されたバッハのマタイ受難曲…。さらにパウロの復活観の真髄を辿りながら、キリスト教信仰の核心である「復活」の理解を深める黙想集。(TRC-MARCより)
38 屋根屋 村田喜代子 講談社<307p>
雨漏りのする屋根の修理にやってきた屋根屋。自在に夢を見られると語る彼の誘いに乗って、「私」は夢の中の旅へ一緒に出かける。屋根職人と平凡な主婦の奇想天外な空の旅。(TRC-MARCより)
39 冬の旅 辻原登 集英社<357p>
妻の失踪を皮切りに、緒方隆雄の人生は悪いほうへ悪いほうへと雪崩れる。失職、病、路上生活、強盗致死…。刑期を終えて緒方は滋賀刑務所を出所し、たった一人、この世の果てへと歩き出す…。現代を照射する、哀しみの黙示録。(TRC-MARCより)
40 天人 深代惇郎と新聞の時代 後藤正治 講談社<374p>
名文家しか書くことを許されない『朝日新聞』の名物コラム「天声人語」。新聞がジャーナリズムの中心にあった昭和に「天人」執筆者として輝きを放ち、惜しまれつつ早世したコラムニスト・深代惇郎を、多くの証言から描く。(TRC-MARCより)
2015.4~ 購入テキスト
  書   名 著   者 発 行 所
41 水声 川上弘美 文芸春秋〈222p〉
思い出すと、どこかで鳥が鳴いているような心地がする。あの、夏の夜の鳥が。死んだママの夢、時計の音、忘れえぬ人びと。人生の最も謎めいた部分に迫る長編小説。『文学界』連載を単行本化。(TRC-MARCより)
42 九年前の祈り 小野正嗣 講談社<221p>
35歳になるシングルマザーのさなえは、幼い息子をつれて、海辺の小さな集落に戻ってきた。息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、9年前の「みっちゃん姉」の言葉だった…。表題作など全4作を収録する。(TRC-MARCより)
43
落日燃ゆ 城山 三郎 新潮社<329p>
戦争防止に努めながら、文官としてただ一人A級戦犯に挙げられ、裁判を通じて一切の弁解をせず従容として死を受け入れた不世の政治家、広田弘毅の生涯を、激動の昭和史と重ねながら克明にたどる。74年刊の新装版。(TRC-MARCより)
44 火花 又吉 直樹 文芸春秋<148p>
奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。芸人の2人が運命のように出会ってから劇は始まった-。笑いは何か、人間が生きるとは何なのか。『文學界』掲載を書籍化。(TRC-MARCより)
45 中上 健次 文芸春秋<267p>
郷里・紀州を舞台に、逃れがたい血のしがらみに閉じ込められた一人の青年の、癒せぬ渇望、愛と憎しみを鮮烈な文体で描いた芥川賞受賞作。「黄金比の朝」「火宅」「浄徳寺ツアー」「岬」収録。(文藝春秋ホームページより)
46 藪医ふらここ堂 朝井 まかて 講談社<320p>
神田三河町で開業している小児医、天野三哲は「面倒臭え」が口癖の藪医者。ところが、ひょんなことから患者が押し寄せてきて…。直木賞作家が人情と笑いたっぷりに描く、江戸の名物小児医の物語。『小説現代』掲載を単行本化。(TRC-MARCより)
47 スクラップ・アンド・ビルド 羽田 圭介 文藝春秋〈121p〉
「早う死にたか」 毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく-。閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説。『文學界』掲載を単行本化。(TRC-MARCより)
48 あこがれ 川上 未映子 新潮社〈248p〉
麦彦とヘガティー、同じ歳の2人はイノセンスを抱えて全力で走り抜ける。この不条理に満ちた世界を-。さまざまな<あこがれ>の対象を持ちながら必死に生きる少年少女のぎりぎりのユートピアを描く。『新潮』掲載を単行本化。
49 消滅 VANISHING POINT 恩田 陸 中央公論新社〈523p〉
超巨大台風が接近し封鎖された空港で、別室に連行された11人(+1匹)。この中に、テロを計画する首謀者がいるという。閉鎖空間で緊迫の「テロリスト探し」が始まる! 『読売新聞』連載を単行本化。(TRC-MARCより)
50 生きて帰ってきた男 ある日本兵の戦争と戦後 小熊 英二 岩波書店<389p>
とある一人のシベリア抑留者がたどった軌跡から、戦前・戦中・戦後の日本の生活模様がよみがえる。戦争とは、平和とは、いったい何だったのか。著者が自らの父・謙二の人生を通して、「生きられた20世紀の歴史」を描き出す。(TRC-MARCより)
2016.4~ 購入テキスト
  書   名 著   者 発 行 所
51 家族という病 下重 暁子 幻冬舎<177p>
日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないと
いう呪縛にとらわれている。なぜ「家族」は美化されるのか。家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する。(TRC-MARCより)
52 死んでいない者 滝口 悠生 文藝春秋〈144p〉
秋のある日、大往生を遂げた男の通夜に親類たちが集った。一人ひとりが死に
思いをはせ、互いを思い、家族の記憶が広がって…。生の断片が重なり合い、永遠の時間が
立ち上がる奇跡の一夜を描く。『文學界』掲載を単行本化。(TRC-MARCより)
53 日本人はどこから来たのか? 海部 陽介 文藝春秋〈213p〉
世界各地の遺跡の年代調査比較、DNA分析、石器の比較研究…。国立科学博物
館気鋭の人類学者の重層的な調査により、これまでほとんど語られたことのない、祖先たち
のアフリカから日本列島へ至る大移動の歴史を描き出す。(TRC-MARCより)
54 Aではない君と 薬丸 岳 講談社〈349p〉
吉永の息子・翼が死体遺棄容疑で逮捕された。しかし翼は弁護士に何も話さな
い。吉永は少年法10条に保護者自らが弁護士に代わって話を聞ける「付添人制度」があるこ
とを知り…。『週刊現代』連載に加筆修正して単行本化。(TRC-MARCより)
55 罪の声 塩田 武士 講談社〈409p〉
父の遺品の中からカセットテープを見つけた俊也。幼い自分の声の音声は31年
前の未解決事件で恐喝に使われた録音テープと全く同じだった…。「グリコ・森永事件」を
モデルにした長編小説。『小説現代』電子版連載を単行本化。(TRC-MARCより)
56 こころ  (改版) 夏目漱石 岩波書店〈300p〉
この小説の主人公である「先生」は,かつて親友を裏切って死に追いやった過去を背負い,罪の意識にさいなまれつつ,まるで生命をひきずるようにして生きている.と,そこへ明治天皇が亡くなり,後をおって乃木大将が殉死するという事件がおこった.「先生」もまた死を決意する.だが,なぜ……. (解説 古井由吉・ 注 大野淳一) (岩波書店ホームページより)
2017.4~ 購入テキスト
57 十二人の死にたい子どもたち 冲方 丁 文藝春秋〈404p〉
かつて病院だった建物に集う、少年少女たち。彼らの目的は安楽死をすること
-。だがそこにはすでに、少年の死体があった。著者初の現代長編ミステリー。『別冊文藝
春秋』掲載を書籍化。(TRC-MARCより)
58 コーヒーが冷めないうちに 川口 俊和 サンマーク出版〈348p〉
結婚を考えていた彼氏と別れた女、記憶が消えていく男と看護師、家出した姉とよく食べる妹…。過去に戻れる喫茶店「フニクリフニクラ」を訪れた4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語。(TRC-MARCより)
59 出会いなおし 森 絵都 文藝春秋〈230p〉
出会い、別れ、再会し、また別れ-。人は会うたびに知らない顔を見せ、立体 的になる。表題作をはじめ、「ママ」「むすびめ」など、人生の特別な瞬間を凝縮した珠玉 の6編を収録。『オール讀物』掲載を書籍化。