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南路志 | 憲章簿 | 土佐國群書類従

>当館で出版した本の紹介


土佐國群書類従拾遺

 『土佐國群書類従拾遺』は、『土佐國群書類従』(全160巻、刊本全13巻)の編者である吉村春峰(18361881)によって、明治141881)年までに編纂された一大史料叢書であり、いわば『土佐國群書類従』の続編にあたるものといえます。

 『土佐國群書類従』に収められていない、土佐の近世(江戸時代)を中心とした歴史、地理、民俗、文学、宗教、芸能などの諸史料全70113冊が、塙保己一『群書類従』の体裁に倣って、神祇部、法度部、主家部など13部門に大別・収録されています。

 これらの史料の中には、幕末土佐での勤王運動の思想的出発点の一つともされる、天保庄屋同盟関係史料など、本叢書に収録されることによって後世に伝えられたものも含まれており、高知県にとっても、日本史研究の上からも、その翻刻・刊行が待望されていたところです。

 かつて当館に寄贈されていた『土佐國群書類従拾遺』稿本は、昭和201945)年の高知市空襲により焼失してしまいました。今回の翻刻では、唯一ほぼ完全な形で現存する国立公文書館内閣文庫架蔵の写本を底本として、全7巻の計画で刊行を進めていく予定です。

 既刊の『土佐國群書類従』とあわせ、『土佐國群書類従拾遺』が、学界はもとより、土佐の歴史や文化に関心を持つ多くの皆さまによって、広く利用されることを望みます。





土佐國群書類従


 「土佐國群書類從」は、明治14年に成立したもので、江戸時代を中心として中世末から明治初年までの土佐(高知)の各種の著書・史料を収録した大叢書であります。体裁は塙保己一の「群書類從」にならったものといわれていますが、およそ378点に及ぶ浩瀚な著書・史料を集め、全体を160巻196冊とし、神祇部、法度部など14部に大別されています。
 編者は土佐の吉村春峰で、天保7年(1836)に代々庄屋を勤める家に生まれ、長岡郡十市村(現南国市)などの庄屋となり、明治初年に高知県庁に、その後上京して元老院、内務省に勤務、明治14年に亡くなっています。春峰は、若い頃から国学に通じ和歌に堪能で、早くから学問的な興味を持って土佐の著書や史料を集めていたもので、それを「土佐國群書類從」として集大成したものであります。
 本書はすでに失われて現存しない史料が多く含まれているなど、貴重な文化遺産であり、歴史・民俗・地理・文学等の調査研究のため、高知県にとってのみならず、日本的にも重要な資料として、その刊行が望まれていました。
 本書は大正3年に当館も寄贈されていましたが、戦災で焼失しましたので、刊行にあたっては、国立公文書館の写本を底本として、全体を13巻とし、10年を越える長期計画をたて当館の大事業として取り組んでいくこととしております。

 高知県立図書館長 山崎浩
(刊行時の出版案内より)





南路志


 「南路志」は、江戸時代大藩の地誌「紀伊続風土記」「芸藩通志」を凌ぐ大著として知られるもので、高知城下の豪商美濃屋、すなわち武藤致和と平道父子が2代にわたって全力をあげ、当時の知識人の協力も得て、文化10年(1813)に完成した土佐一国に関する諸記録と地誌の一大叢書であります。美濃屋はこの編纂事業に財を傾けたと伝えられていますが、大量の事実の収集と労作に情熱を燃やした武藤氏の心中には、時代の淘汰に耐えうる永遠性を求めるものがあったのではないでしょうか。
 「南路志」の内容は、武藤氏の凡例によると「比書編輯の大段闔国・年譜・附録・拾遺の四つにわかつ」となっています。中心になるには闔国編であり、歴史的、地理的研究に加えて、村々の神社、仏閣、名所旧蹟、古人の由縁、古文書、産物、奇談、詩歌、人物等が詳細に集成されております。年譜は天正13年(1585)から明和7年(1770)までの年序をたて、その年々の事実をしるしたものであります。また附録・拾遺は史料叢書であり、闔国・年譜の両部にもれたもの及び、古人の編集諸家の記録等も集められております。
 本書は120巻という膨大な冊数と原本を戦災で焼失したため、今日に至るまでその一部が活字刊行されたにとどまっております。最近の地方史学の発展にともなって「南路志」からの引用文献を見る機会も多くなってきました。しかし土佐の生んだ、この文化の記念碑的業績の全貌を知るためには、私たちは東京・京都・奈良等へ出かけなければなりませんでした。土佐にいて土佐の宝を見ることができるという意味でも、全巻の刊行が待たれていたのであります。

 高知県立図書館長 横山和雄
(刊行時の出版案内より)





憲章簿


「憲章簿」は、幡多郡山奈村(現宿毛市)の庄屋勤めをしていた兼松氏が藩政初期から安政末期までの約200年にわたり、廻文形式の公文書を手控え用に筆写したものを中心にして編年的・項目別に編纂したものであります。その原本を、維新後、兼松家から県が引き継ぎ当館において所蔵していましたが、昭和20年の戦災により、惜しくも他の図書資料と共にすべて焼失いたしました。幸い、京都大学経済学部図書室と高知大学附属図書館に写本が保存されていたことから、今回、両大学のご好意により、この刊行が実現するに至ったわけであります。その内容は、官掟(藩の主要法規)、里正(庄屋・老の心得)、殻泉(知行・扶持・出米の心得)、封疆(藩堺の出入・物品移出入規定)、職人(諸職人賃銀定め)、租税(年貢・諸税規定)など32部門で、うち現存する29部門と別に疇時録を加え31の項目(海禦・海衛を分割)に編集しています。
 この法令集の活用によって、土佐藩法制定の根拠や構成内容の分析が可能となり、引いては、藩政下の歴史・地理・交通・民俗・宗教・産業など多面的な解明も可能となる貴重な資料で、土佐藩政の研究のみならず日本歴史の研究にも大きな貢献を果たすものと信じて疑いません。

 高知県立図書館長 広瀬典民
(刊行時の出版案内より)



 当館で出版した本の紹介 (刊行時の出版案内より)