平成31年4月1日 新規採用者辞令交付式における知事挨拶

公開日 2019年04月01日

〔平成31年4月1日(月曜日) 正庁ホール〕

 平成31年度新規採用の職員の皆さん、まずは高知県庁に就職されましたことについて心からお慶びを申し上げますとともに、心から歓迎を申し上げます。

 本日、この高知県庁の仲間として加わっていただいた皆さん、皆さんがこの高知県庁に来ていただきましたことを心から御礼申し上げたいと思います。多くの新しい若い力が加わっていただいたこと、これほど我々として頼もしいことはありません。これから長い公務員生活を送られることと思いますが、是非、お一人お一人体にお気をつけて、そしてそれぞれの自分として、なりたい公務員となる努力を重ねていただきたい、県民の皆様のために県政浮揚を目指して、ともに歩みを進めさせていただきたいと思います。是非、皆さん頑張ってください。

 それぞれ初めて社会人になられた方もおいでになると思います。そして、社会人として一旦お仕事をされていて、この度、高知県庁においでになった方もおいでになると思います。それぞれ、特に初めて社会人になられる方は、まず社会人としての基本をしっかり身につけていくとともに、公務員としての基本をしっかり身につけるべく、是非周りの皆さんからいろんなことを学んでいただいたらと思います。契約事務のあり方等しっかり学ばなければなりません。決裁文章、どうやってやればいいのか、その手続き等もしっかり学んでいくことも大事です。入札の仕方、公正公平に行っていくにはどうすればよいのか、発注業務はどうするのか、こういう基本をまずしっかり身につけていくことが大事だろうと思います。

 特に、社会人でおいでになられた方は、役所に入ると文書主義や判子主義、決裁主義等に驚いたと言われることがありますが、これには一言で言うと深い意味があります。決してお役所仕事だからそうだということではなく、我々の場合は、扱っているものすべてが税金でもって仕事をさせていただいている。一つ一つの事務処理について、県民の皆様にきちんと説明責任を果たさなければならないから、文書主義なのであります。それぞれの職場によって特性があるとは思いますが、公務職場ではそうなんだと、そういうやり方に慣れていただいたらと思う次第であります。

 その上で皆さんには大いに創造性を発揮してただきたいと思います。高知県庁においては、先例がないからやりませんという言葉は一切ございません。それは全く関係ない。ご存じのように高知県では、平成2年から人口が自然減状態に陥った、その結果として全国の中でも真っ先に様々な課題に直面した県です。課題先進県と言っても構わないと考えています。そういう県において、様々な対応策を考えていくときに、先例に従ってということではとても対応できない、私たち自らがこの人口減少社会に突入していく日本の中において、先例を示すぐらいの気概を持って仕事をしていくということが極めて大事だと思っています。私たちが対応していかなければならない災害、豪雨災害などゲリラ豪雨がほぼ当たり前になっています。南海トラフ地震、34メートルもの津波に対して、備えようとしたことは、かつて人類史上ないだろうと私は思っています。その中でどのような対策を講じていくのか、先例のない対策を私たち自ら考え出していかなくてはなりません。

 さらに言えば、今、科学技術は指数関数的に発達しています。これが世の中をどう変えていくのかよく見極めた対応をしていく必要があるだろうと考えているところです。

 皆様、私は今51歳です。公務の職場に就いて、概ね30年になろうとしています。30年前、私が採用された時、職場にワープロが一人一台なかった。パソコンやスマホではなく、ワープロですよ。いわゆるエクセルに相当するような表計算ソフトというものも極めて初歩の段階のものしかなかった。だから、多くの人が同じ計算を繰り返して、10時間、12時間かけて延々と同じ数式をもって、計算をしていった。でも今やそれが5分でできます。

 この30年でさえ、この公務の職場においても、世の中は変わっている。当時の公務員と今の公務員では、一人あたりの能力、生産性は全然違うでしょう。皆さんが私くらいの歳になられる世の中はかなり変わっているはずです。もっと言えば、スマホが世の中に出回るようになったのは、私が知事になったちょうど12年ぐらい前です。まだまだつい最近のことですが、例えば10年前は、スマホをもってあらゆることをその場ですぐ調べられる世の中ではなかった。でも、今やそういう世の中になっている。そして、様々な科学技術、デジタル技術の発達は、高知県にとって大きな影響を及ぼすでしょう。悪いこともあるかもしれない。しかし是非これを前向きに活かしていく感覚も必要だと思います。高知県のように課題が多いからこそ、それを克服していくために、あらゆる最先端の科学技術を活かし切って、今、農業の分野においても最先端の技術を活かした世界最高水準の園芸農業を目指した研究が行われています。

 地域の福祉を守っていくためにも、ICT技術を使った取組がどんどん進んでいこうとしているところです。

 皆さんがこれから生きていく時代において、今皆さんが常識と思っていることは、おそらく常識ではなくなるでしょう。是非ともこれからも学び続けて、新しい時代の流れを読んで、その中において、これから高知県はどうあるべきなのか、県民の皆様の暮らしを守るためにはどうあるべきなのかを常に学び続けて、模索し続けて、そして新しい政策を作り出す。そういう仕事をこれからやっていただきたいと思う次第です。若い皆様の創造性に大いに期待いたします。

 毎年皆様に申し上げていることですが、仕事をしない言い訳ばかりが上手になるような小役人には、絶対になってはいけない。そうではなくて、県民の皆様のために、必死になって知恵を絞り、汗をかく、良き公務員になっていただきたいと思います。そういう公務員を目指す中において、皆様の公務員としての人生は豊かなものになるでしょう。是非、それぞれ皆さんがなりたい自分に向かって頑張ってください。そして、県民の皆様のためにともに頑張りましょう。皆様どうぞよろしくお願いします。頑張ってください。

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