平成31年仕事始め式での知事あいさつ

公開日 2019年01月04日

平成31年仕事始め式での知事あいさつ

平成31年1月4日(金曜日) 正庁ホール

【動画】知事あいさつ

 

 皆さん、明けましておめでとうございます。それぞれ皆さん、よき新年をお迎えになられたことと拝察させていただきます。

 今年も皆さんとともに、県勢浮揚を目指して一緒に努力をさせていただきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 皆さんご案内のように、私も今年が3期目最後の年になります。様々な産業振興計画をはじめとして、諸計画についても、いよいよ目標を達成すべき最後の年になります。ぜひ皆さんとともに県勢浮揚を目指して、それぞれの計画において定められた目標の達成を目指して頑張っていくとともに、併せて、単にそれに留まらず今後の4年、さらにいえば5年後、そしてさらにいえば10年後を目指して、それぞれの時期にどういう高知県であるべきなのか、どういうことを目指していくべきなのかをしっかりと考えていきたいと思います。先々にわたって県勢浮揚が続いていける高知県をつくっていくために、今、私たちはどうすべきなのかという視点から様々な政策を考え、実行していく年とさせていただきたいと思います。ぜひ、皆さんとともに知恵を出し、汗をかき、頑張らせていただきたいと思います。どうぞ、今年もよろしくお願いします。

 それでは、それぞれの分野について、少しお話をさせていただき、また、いつものことですが、お願いしたい基本姿勢についてお話をさせていただきまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 まず、経済の分野について、平成31年度は産業振興計画第3期計画の最終年度です。この産業振興計画の取組は、先々にわたって経済成長を確保し続けていくために、どういう政策を仕込むべきなのかということについて、もう一段、上のレベルを狙って考えを深めていくときが来ていると考えています。高知県の経済は、人口減少下にあり、ずっと縮小し続けていく傾向から拡大する傾向へと転換するようになってきました。GDP成長率を見ても平成20年度を境に、その前の7年間はマイナス成長が続いていました。しかしながら、その後は、基本的にはプラス成長が続くという形に構造転換をしつつあります。

 この傾向をいかに将来にわたって確実なものにできるかどうかが非常に重要なポイントとなり、高知県の強みを生かした形で、民間活力を引き出していく政策をしっかりと展開していかなければなりません。

 それは、こういう考え方なのではないかなと思っています。

 一つは、付加価値を継続的に生み出していくような仕掛けを随所に行い、新しい付加価値を生み出し、地産外商に繋げていく。さらにクラスター化をはじめとして、関連産業に広げていくように意図的に仕込み、そして、特に、本来は強みの源泉である中山間地域において、人材確保策、移住促進や人材育成策と組み合わせて行っていくということが大事ではないかと思っています。

 「付加価値の創造」プラス「地産外商」プラス、そして「クラスター化」を中山間地域において行っていく。移住施策と組み合わせて行っていくということをそれぞれの分野において確保することができれば、先々にわたって高知県の経済を発展させ得る政策体系として、ある意味、一つの到達点に達することができるのではないかなと思っています。

 昨年秋からずっと産業振興計画それぞれについてのバージョンアップに、皆さん大変ご尽力をいただきました。ぜひとも先ほど申し上げた視点からも、再度点検をいただきまして、本格的な政策展開に繋げていければと思います。

 ご案内のように、この2月1日からは自然・体験型観光という新たなキャンペーンをスタートをさせていくことになります。この自然・体験型観光とは、中山間地域において新たな付加価値を生み出して、観光交流、地産外商に繋げ、そして自然・体験型観光から関連の食や宿泊など、関連産業への広がりをもたらす。これを中山間地域で行って、かつ、そのための人材も呼び込んでこようとする。このことは、先ほど申し上げた方程式に当てはまる典型的な事業だと思っています。

 農業についても、次世代型農業に転換を図る。漁業についても、新たなスマートな漁業というものに展開を図ろうとしている。林業についても、一群のクラスター化を図ろうとしている。

 そして、商工業についても、IT・コンテンツ産業とその関連産業との広がりをもたらしたい。また、商工会・商工会議所の皆さまとタイアップした事業化の展開を図ろうとしたり、様々な分野において、先ほど申し上げた方程式に当てはまる取組を進めようとしています。

 中山間地域において、集落活動センターの取組が広がってきています。その集落活動センターの取組を様々な付加価値創造や、地産外商関連の一連の産業群と組み合わせていくことができればと、心から願っています。

 この厳しい情勢におかれてきた高知県の県勢浮揚を確実なものとするため、ぜひとも皆さんとともにこの予算編成期を通じて、知恵を練らせていただければと思います。

 日本一の健康長寿県構想について、昨年度より本格的に高知版の地域包括ケアシステムの構築、さらには高知版のネウボラの構築について取組を進めてきました。これらは、すなわち中山間地域において、厳しい状況に置かれている高齢者の皆さま方の暮らしを守り、そして、厳しい暮らしの中で必死に子育てをしている保護者の皆さま方を守る政策だと思っています。それぞれ高知県特有の厳しい課題があります。中山間地域において、人口密度が著しく低い中、一般の民間サービスだけではなかなか提供しきれないものについて、どうやって官民協働でサービス体系を県内隅々にまで行き渡らせるようにしていけるかということに、我々は必死に知恵を練っていかなくてはなりません。

 そういう面では、本当に皆さんには、様々な検討を進めてきていただいたところです。今年は、去年からその仕込みをしてきたこのシステムの具体化に向けてもう1歩、歩みを踏み出せるように頑張らせていただければと思います。

 教育改革の取組について、昨年来、高知市との連携をはじめとして、さらなる進展を図っていただいてきました。ぜひとも、今年も高知市との連携をしっかりと進めて、小中学校の学力向上について、もう一段先に進めるように取組を進めていきたいと思います。併せて保幼小中との連携、中山間地域における高等学校の特色ある教育のあり方、さらには高等学校におけるチーム学校の進展など、様々に創造性を発揮して取り組むべき課題は多いと考えています。今年も教育大綱のさらなるバージョンアップを含め、皆さんとともに、より実効ある取組を進めたいと思います。教育委員会の皆さんとともに歩ませていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 南海トラフ地震対策について、第4期の行動計画の策定にかかっており、その実行を始めるのが平成31年度からになります。命を守る対策について、津波避難対策など、災害時要支援者の皆さま方に対する対策を本格化するなど、より難易度の高い対策に踏み出していかなくてはなりません。併せて応急期、復旧期、復興期の対策について、より具体化をして、本格的な歩みを踏み出すのが第4期の行動計画になります。

 また、豪雨災害対策について、昨年、豪雨災害対策本部を通年で立ち上げることとし、出水期のみならず、年間を通じて豪雨対策を進めていこうという体制を作ったところですが、この冬こそ夏の備えをという取組について、しっかりと庁内に根付かせていくことも、今年の本格的な課題だろうと思っています。

 南海トラフ地震対策、豪雨災害対策については、庁内を上げて取り組んでいかなければならない課題です。昨年の大変な災害によって、復旧・復興の対策に皆さん大変お疲れのところだと思いますが、県民の皆さま方の命と財産を守るため、暮らしを守るために、引き続き年間を通じて力を入れなければなりません。この点、ぜひ全庁を上げての取組をお願いします。

 一連の取組をしっかりと支えていくためのインフラ整備を効果的・効率的に進め、さらには庁内における様々な取組、これを支えていくためのその根本の取組をしっかり進める。併せて県庁職員、そして、教職員の皆さんの心身の健康を守るための働き方改革をそれぞれの分野で進める。皆さんとともに、私も県勢浮揚に向けて頑張らせていただきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

 この1月の期間中、全力で平成31年度の予算編成の取組を進めさせていただきたいと思います。既に私が申し上げたことについては、昨年秋以来それぞれ各部局の皆さんに申し上げていることであり、それぞれ取組や検討を進めていただいているところですが、この1月の期間中、さらに議論を深めさせていただき、この平成31年度の予算編成、政策形成に全力を上げさせていただければと思います。議会でお認めいただくことができれば、この4月以降、新たなスタートを切って、新しい政策の取組を進めたいと思います。ぜひ皆さんよろしくお願いします。

 以上、平成31年度以降目指す政策展開の方向性について、お話をさせていただきました。次に、皆さんにお願いをしたい基本姿勢5点についてお話をさせていただいて、終わりにしたいと思います。

 1点目。ぜひとも課題に正面から向き合っていただき、がっぷり四つで取り組んでいただきたいと思います。答えはないかもしれない。答えはなくてもかまいません。しかしながら、その問題に必死に取り組むということが大事だと考えています。様々な困難な課題にがっぷり四つで取り組んでいただきたいと思います。私がどうするか聞いたとき、「まだ答えは分かりません。でも必死に考えています。」でかまわないと思います。そういう課題が多いのも事実です。ぜひとも答えがないことを恐れずに、がっぷり四つで課題に正面から取り組んで、必死になってお互い知恵を練り合って、県民の皆さまからもお知恵を授かって、課題に正面から取り組み、新たな解決策を模索していく取組を今後も進めていただきたいと思います。

 2点目。創造性をぜひ発揮をしていただきたいと思います。前例があるかないか、前例がどうだったかということは、全く関係ありません。私たちが行くべき道は新たな道だと思っています。私たちは、先例のない人口減少時代をどう切り開いていくかという課題に取り組んでいます。そういう意味において、先例がないのは当たり前であり、先例のないことに取り組むことは、当たり前のことだと思っています。

 知事室において、前例がないからやらないなどといったことは一度もありません。ぜひ、皆さんとともに、いかに創造的に新たな政策をつくり出すかということを模索させていただければと思います。

 3点目。官民協働、そして市町村政との連携協調が引き続き極めて重要です。官民協働についていえば、少し趣も変わってきているのかなと思います。より民間主導型の政策展開が大事だということは、常々申し上げてきているところです。ポイントによっては、我々が先頭に立っていかなければならない部分もあります。しかし、場合によっては、民間の皆さまがどんどん進んでいかれていることについて、我々が邪魔しない方がいいという分野もあります。それぞれの分野において、的確な官民協働のベストミックスを追求することができればと考えています。

 市町村政との連携協調は極めて大事です。各市町村民の皆さまは、併せて高知県民であられる。これは当然のことであり、市町村との連携協調は大事です。それぞれの分野で意見が違うこともありますが、ぜひ丁寧に意思疎通を図り、市町村政との連携協調を図って、高知県民の皆さまのために、ともに働ける体制をつくらせていただければと思います。

 4点目。全国区の視野をもって仕事をしていただくことが大事だと思います。厳しい地域間競争の時代であることは皆さんもご案内のとおりです。さらにいえば、先ほどから申し上げているとおり、新しい時代を切り開いていかなくてはいけない状況において、全国区の様々な知恵を求めるということは、極めて大事だろうと思います。また実際に、皆さんそれぞれの分野で体感していることと思いますが、全国区のネットワークとしっかり強固な関係を築くことによって、新たな道が開けたということも多々あります。ぜひ、引き続き全国区の人材を招へいする、全国区のいろんな機会に積極的に参加をするなど、広い視野と広いネットワークをもって、そして大いなる知恵を生かして、我々として新しい道を切り開いていければと思います。

 そして5点目。何と言っても大事なことですが、職員の心身の健康が第一です。良い仕事をするという観点からも、このことが大事だろうと思っています。特に所属長の皆さんには、いつも申し上げていることですが、それぞれの所属のミッションは何なのか、その意義は何か、そして、それを実現するためにはどういう道筋で行くべきなのかということを、所属の一人ひとりに分かってもらえるように努めていただければと思います。忙しくてもやりがいがある、これは意義深いことだと、そして、こうすれば達成できるはずだと思えると、それぞれやりがいを持って頑張っていくことができるはずだと思います。その点をまずは、徹底をしていただきたいと思います。

 そして、特定の職員に負担の偏りがないように、ぜひ部局内において、各課の適正な職員配置について、年度途中であっても、月の途中であっても、柔軟に対応していただきたいと思います。部局内において、課を越えて、柔軟な対応をしていただきたいと思います。そして、部局を越えなければならないときには、総務部長、副知事、私にどんどん相談をしていただきたいと思います。年度途中であっても、様々な人員配置の適正化などを図って、少しでも負担を軽減できるように、特定の偏りがないように努力をしたいと思います。

 最後の最後です。いつも申し上げていることですが、悪い話ほど副知事か私に早く上げていただきたいと思います。いい話はゆっくりでかまいません。悪い話ほど副知事か私に早め早めに上げていただきたいと思います。そして、各部局長は、各課長から悪い話が迅速に上がってくるという部内の体制をつくっていただきたいと思います。各所属長は、所属員の皆さんから悪い話が自分のところにすぐさまくる課内の体制、所属の体制をつくっていただきたいと思います。いざというとき、迅速な対応ができるということがどれだけ大事かということは、皆さんそれぞれお分かりのことと思います。実際、迅速な対応ができたら良かった。できなかったから問題となった。そのようなことをそれぞれ私も経験してきました。ぜひ、私に言えなければ副知事、できれば私のところにも、悪い話を迅速に上げていただければと思います。

 ちなみに、悪い話は必ず起こります。悪い話が起こったから、それぞれの所属長の責任になるということでは全然ないと思っています。客観的にそういうことは一定の確率で起こり得ることであって、もっといえば、いろんな挑戦をしてるのだから、そういうことが起こり得ることだと思っています。職員の不祥事に留まらず、やろうとしたことがうまくいかなかった、関係の皆さんともめてしまったなど、そういう悪い話だからこそ、ぜひ上げていただければと思います。

 「知事が言ったからやっていたんだけど、これはどう考えてもうまくいかなかった」ということも典型的な悪い話なので、迅速に私のところに上げてくるようにしていただきたいと思います。理路整然と教えていただければ、私も納得します。ぜひそういうことを徹底していただければと思います。どうぞよろしくお願いします。

 それでは皆さん、今年も県勢浮揚を目指して一生懸命取り組みたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 今年は亥年、その勢いを持って県勢浮揚に向けて、全力でもって私も取り組ませていただきたいと思っています。皆さんとともに将来の高知県のために、県民の皆さまのために、県勢浮揚を目指して頑張らせていただく1年とさせていただければと思いますので、どうぞ今年もよろしくお願いします。

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