1ページ目 くらしネットkochi 2021(令和3)年度 第3号 消費者トラブル注意報!!  こんなこと身近で起こっていませんか? くまったちゃんからの 注意喚起情報発信中! Instagram⇒ 火災保険を使った住宅修理  「火災保険を使って自己負担なく住宅の修理ができる」などと勧誘する住宅修理サービスのトラブルが増えています。 【事例】  台風の影響で雨漏りしていたところに、事業者から「火災保険の保険金で修繕ができる」と電話があり、訪問を受けた。事業者が撮影した屋根の損傷箇所の写真と約400万円の見積もりを保険会社へ提出し、保険金の請求を行ったところ、見積もりの金額の一部しか火災保険から出なかった。事業者との契約時に違約金の説明はなかったが、書類を見ると工事をしない場合は違約金として保険金の5割を支払うと記載されていた。 【トラブルにあわないために!】 ★「保険金で自己負担なく工事ができる」と勧誘されても、本当に支払われるかはわかりません。  慌ててその場で判断せずに、家族や周りの人に相談しましょう! ★必ず契約書をよく見て、手数料等の有無や支払い条件を確認しましょう。  複数の見積もりを比較するのも重要で、修理が不要な場合はきっぱり断りましょう。 ★保険金の請求は加入者自身が行うことが基本です。  自身が加入している保険会社や保険代理店等に直接相談しましょう。 スマートフォンを契約するときの注意点  スマートフォンの契約数は年々増加傾向にあり、最近は低価格の料金プランの提供、2年縛りの廃止や格安スマホの登場など乗り換え先の選択肢が増えています。一方で、契約時に不要なオプションを付与されていたり、タブレット端末や光回線サービスなど複数の契約をさせられてトラブルになるケースが多くみられます。 【事例】  ①機種変更をするために販売店へ行き、スマートフォンをあまり使わないので一番安いプランを希望したところ、タブレット端末とのセット契約が一番安いと言われて申し込んだ。請求金額が高額だったため問い合わせると、大容量データプランで契約させられていた。  ②従来の携帯電話からスマートフォンに乗り換えるために、家電量販店へ行った。「使い方が全く分からない」と伝えると、「いつでも教えますよ」と言われたので契約した。後日教わりに行くと格安スマホ会社の店舗へ行くよう言われ、行ってみると簡単な操作を教えてもらえただけで、十分なサポートを受けられなかった。 【トラブルにあわないために!】 ★契約書にサインする前に、初回の支払いに含まれているものは何か、月額料金はいくらか確認しましょう。 ★格安スマホ会社などでは、問い合わせ方法が電話やメール等に限られている場合があります。操作に不慣れな 利用者向けのサポートがない場合もあり、必要に応じて、契約前にサポート体制を確認しましょう。 クイズで学ぼう!お金のイロイロ(問い) 知るぽるとHP「くらきんクイズ」より ※金融広報中央委員会の広報誌“くらし塾 きんゆう塾”から出題されたクイズです。 Q.スマートフォンに偽のショートメッセージサービス(以下、SMS)を送り、偽WEBサイトへ誘導して、 IDやパスワードなどの個人情報を窃取するフィッシング詐欺。 最近見られる新たな手口は次のうちどれでしょうか。 ① 金融機関を装った者が、偽のログインサイトに誘導し、金融機関のIDやパスワードを窃取する。 ②「閉店セール 今だけ大特価」と銘打った偽Web通販サイトに誘導し、通販サイトのIDとパスワードなど個人情報を窃取する。 ③ 宅配業者を装った者が、偽URL付きの不在通知を送り付け、スマートフォンを乗っ取る不正アプリを巧みにインストールさせる。 答えは次のページ ⇒ 高知県金融広報委員会は、中立公正な立場から、くらしに身近な金融に関する幅広い広報・学習支援活動を行っている団体です。 ホームページ 高知県金融広報委員会  検索 2ページ目 クイズで学ぼう!お金のイロイロ(答え) 答えは③宅配業者を装った者が、偽URL付きの不在通知を送り付け、スマートフォンを乗っ取る不正アプリを巧みにインストールさせる。  乗っ取られたスマートフォンは、勝手に偽の不在通知SMSを不特定多数に送ってしまうなど、不正アプリを拡散させる役割を担ってしまいます。また、スマートフォン内の重要な個人情報を不正アプリが自動的に窃取してキャリア決済などに不正利用したり、消費者が金融機関のアプリを使用すると不正アプリが作動して、消費者にIDやパスワードなどの入力を誘導して個人情報を窃取し、口座から不正にお金を引き出す被害も報告されています。  トラブルに遭わないためには、SMSが届いても、記載されているURLに安易にアクセスしないことが大切です。また、公式マーケット以外からのアプリのインストールを、できるだけ避けることをお勧めします。 高知県金融広報委員会では、金融・経済、生活設計、生命保険、相続などに関する専門家である「金融広報アドバイザー」を地域やグループ等で開催される各種学習会・講演会へ無料で派遣しています。「家計簿のつけ方を勉強したい」、「最近の金融トラブルについて詳しく話を聞きたい」など、くらしに関係のある金融情報について勉強したいと思われたら、お気軽にお問い合わせください。 高知県金融広報委員会事務局(日本銀行高知支店総務課内) TEL:088-822-0114 ※くらしネットkochi第3号は高知県金融広報委員会の協力を得て作成しています。 消費生活センター便り いつの間にか切替えに!?電力の切替えトラブルにご注意!  知らない事業者から「今よりも電気料金が安くなる。電気料金の明細を教えてほしい」と電話があった。よく分からず言われるまま検針票に書かれた番号などの情報を伝えると、後日契約切替え手続きの封書が届いたなどといった電気の契約切替えトラブルの相談が全国の消費生活相談窓口に寄せられています。 県内事例①  事業者から、「利用中の電気料金は高い。当社と契約すれば安くなる」と何回か勧誘の電話がかかり、シミュレーション資料を見せられ信用した。送られてきた申込書に検針票のお客様情報を記入して契約を変更したが、実際は料金が高くなっていたため解約したい。(70代 男性) 県内事例②  事業者の訪問があり、「電気メーターをアナログからデジタルに変更する必要があるが、その際に電気の供給元を変えないか」と言われた。「中継先が変更になるのみで、契約事業者は変わらない」との説明だったため、新電力の契約とは思わずスマートフォンでQRコードを読込んで必要事項を入力した。後日、メーターの交換時に、再度電力会社は変更とならないか確認したところ、変更になると言われた。事業者の説明が違っており、契約事業者を変更したくないのでキャンセルしたい。クーリング・オフの期間が過ぎているが、どうしたらよいか。(20代 男性) ●電力会社等から電話を受けた際は、事業者名や料金プラン、算定方法などの契約条件をよく確認し、必要なければきっぱり断りましょう。 ●検針票に記載されている情報を伝えたところ、勝手に別の会社に切替え手続きをされていたというケースもあります。安易に検針票の記載事項は伝えないようにしましょう。 ●電話勧誘や訪問販売で契約した場合は、契約書面を受け取ってから8日以内であれば、原則としてクーリング・オフができます。業者に言われるままに契約してしまったとしても決して諦めないでください。 ●クーリング・オフ期間を過ぎても諦めず、すぐに消費生活センターや市町村の窓口に相談してください。(消費者ホットライン「188(いやや)」番で最寄りの消費生活センター等につながります。) 高知県立消費生活センターと県民生活課からの情報発信中! Facebook⇒ 消費生活に関するご相談は 高知県立消費生活センター☎088-824-0999 住所 〒780-0935 高知市旭町3丁目115番地「ソーレ」2階 受付時間 日曜日~金曜日 9:00~16:45 休所日 土曜日・祝日・12/29~1/3※日曜日も相談を受け付けています ホームページ https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/141602/ 消費者ホットライン……局番なしの188番 お住まいの市町村等の消費生活相談窓口をご案内します。