1ページ目 くらしネットkochi 2021(令和3)年度 第4号 金融商品を購入するときのチェックポイント  低金利が続く日本では、収益性の高い商品はとても魅力的です。しかし、なぜ収益性が高くなるのか、そのしくみまで考えて購入していますか。  購入してから「思っていた商品と違った」などと気づき、後悔をしないために、購入前に注意すべきポイントを紹介します。 くまったちゃんからの 注意喚起情報発信中! Instagram⇒ 目的に合った商品を選ぶ  金融商品には、流動性(換金性)、安全性、収益性という3つの特性がありますが、この3つをすべて備える万能商品はありません。例えば、収益性が高い商品は、流動性(換金性)や安全性が低くなります。いざという時に備えておくお金は、収益性に目を奪われず、流動性(換金性)と安全性を重視した商品(普通預金など)を選び、子どもの教育資金など必要な時期と金額が決まっている場合も、安全性を重視した商品(定期預金など)を選びましょう。 投資は余裕資金で  投資は10年以上使う予定のない「余裕資金」で行い、基本的に長期間の運用としましょう。  今後10年以上にわたって定期的に運用状況を確認できるのか、自分の年齢を考えて商品選択をすることも大切です。 金融商品のチェックポイント ★元本割れのリスクがある商品かどうか。どの程度の元本割れが想定されているのか。 ★利回りの高さを強調された場合、なぜ高くなるのか。そのしくみやリスクはどうなっているのか。 ★購入時の販売手数料以外に、購入後に継続的に支払う費用(運営管理費用等)はあるか。  購入金額に対していくら支払うことになるのか。  販売手数料を差し引くと、投資金額はいくらになるのか。 ★解約はどの程度自由にできるのか。解約時に手数料はかかるのか。  返ってくる金額はいくらになるのか。 ★他に同種の商品はないか。その商品と比較してどう違うのか。 ※くらしネットkochi第4号は高知県金融広報委員会の協力を得て作成しています。 クイズで学ぼう!お金のイロイロ(問い) 知るぽるとHP「くらきんクイズ」より ※金融広報中央委員会の広報誌“くらし塾 きんゆう塾”から出題されたクイズです。 Q.保険加入後の健康増進の取り組みや健康状態の改善によって保険料が割引になる保険がある。 ① 正しい ② 誤っている 答えは次のページ ⇒ 高知県金融広報委員会は、中立公正な立場から、くらしに身近な金融に関する幅広い広報・学習支援活動を行っている団体です。 ホームページ 高知県金融広報委員会  検索 2ページ目 クイズで学ぼう!お金のイロイロ(答え) 答えは①正しい  同じ性別・年齢でも健康状態や喫煙の有無で保険料が変わる「リスク細分型保険料」を導入している保険があります。  また、保険加入後の健康増進の取組みや、健康状態の改善によって保険料が割引になったり、支払った保険の一部の払い戻しがある、「健康増進型保険」と呼ばれるタイプも登場しています。 高知県金融広報委員会では、金融・経済、生活設計、生命保険、相続などに関する専門家である「金融広報アドバイザー」を地域やグループ等で開催される各種学習会・講演会へ無料で派遣しています。「家計簿のつけ方を勉強したい」、「最近の金融トラブルについて詳しく話を聞きたい」など、くらしに関係のある金融情報について勉強したいと思われたら、お気軽にお問い合せください。 高知県金融広報委員会事務局(日本銀行高知支店総務課内) TEL:088-822-0114 消費生活センター便り 高齢者のインターネットトラブルにご注意!!  スマートフォンの普及により、高齢者のインターネットの利用率が上がりました。    また、最近では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、インターネット通信販売等のネット需要が高まる中、ますますインターネットを介した取引でのトラブルが増えています。ご注意ください! 県内事例①  大手インターネット通販サイト名で、未払い金があるというメールが届いた。連絡先に電話をすると、遅延金を含め数万円を支払うように指示された。覚えはなかったが、携帯電話で指示を受けながらコンビニで電子マネーを購入し、番号を伝えた。その後、大手企業を名乗る不審な電話があり、オンライン契約で数十万円の未納金があると言われたので、さすがに不審に思い、家族に相談したところ、詐欺ではないかと言われた。(60代 男性) 県内事例②  スマホで無料の占いサイトを利用していたところ、占い師から、「あなたは、今、金運が上昇しているので、宝くじに当たり、億単位のお金が入る。当てるためには、運気を上げる必要がある」と言われ、その気になった。当選するために、サイト内で占い師の指示どおりの言葉や数字を何度もメールで送り続けたが、一向に当たらなかった。  退会しようとしたところ、「もう少しで当選する」というメッセージが届き、利用を続けてしまった。数百万円も使ってしまったが、宝くじは当たらなかった。貯金も無くなったが、どうしたらよいか。(70代 女性) ●不審なメールが届いたときは、相手にせず、無視することが一番です。自分で判断できないときは、消費生活相談窓口等へ相談しましょう。 ●広告や持ちかけられた話を鵜呑みにせず、冷静に考え判断し、毅然とした対応をとることが必要です。楽に大金を稼ぐ方法はないことを肝に銘じましょう。 ●少しでも怪しいと思ったらやり取りを中止すること、高額な契約を勧誘された場合はきっぱりと断ること、また少額であっても繰返し契約を求められる場合は、注意が必要です。 ●インターネットでの取引は、事前に十分注意、確認することで、ほとんどのトラブルを回避することができます。 ●また、たとえ契約をしてしまったとしても、契約の取消しができる場合もあります。あきらめずに、消費生活相談窓口に相談してください。 高知県立消費生活センターからの注意情報発信中! Facebook⇒ 消費生活に関するご相談は 高知県立消費生活センター☎088-824-0999 住所 〒780-0935 高知市旭町3丁目115番地「ソーレ」2階 受付時間 日曜日~金曜日 9:00~16:45 休所日 土曜日・祝日・12/29~1/3※日曜日も相談を受け付けています ホームページ https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/141602/ 消費者ホットライン……局番なしの188番 お住まいの市町村等の消費生活相談窓口をご案内します。