はじめに 高知県では、平成十八年に施行された障害者自立支援法に基づき、平成十九年三月に第一期高知県障害福祉計画を策定し、地域での住まいの場となるグループホームやケアホームの整備をはじめ、この計画で掲げた「地域移行」や「就労支援」の目標達成に向けて積極的に取組みを進めてきました。 こうした取組みや関係の皆様のご協力により、障害のある人の日常生活や就労などを支援するサービス事業所の整備が進み、サービスを利用される人も増え、また障害のある人を雇用したり実習生を受け入れる企業が増えるなど、取組みの成果が表れ始めています。 一方で、住み慣れた地域で安心して暮らしていくための相談支援の充実や、中山間地域におけるサービスの確保といった課題も浮きぼりになってきました。 このため、第二期高知県障害福祉計画では、第一期計画の実績を検証し、目標の見直しを行うとともに、市町村と協働して障害保健福祉圏域ごとに課題を整理し、それぞれの圏域で今後整備が必要となるサービスごとの事業所数や相談支援の充実に向けた取組みなどを定めています。 今回の計画期間(平成二十一年度から平成二十三年度)は、『高知県障害者計画』(平成十五年度から平成二十四年度)の総仕上げの時期でもあることから、障害のある人もない人もともに安心して暮らせる社会の実現に向け、全力を挙げて取り組んでまいりますので、今後とも県民の皆様のご協力とご参加をお願い申し上げます。 この計画の策定にあたり、ご意見やご提言をいただきました「高知県障害者施策推進協議会」の委員の皆様をはじめ、関係者の方々に対しまして、心からお礼を申し上げます。 平成二十一年三月 高知県知事尾ア正直