九十六ページ 高幡圏域(須崎市、四万十町、檮原町、津野町、中土佐町) 圏域内の障害のある人の状況(平成二十年三月三十一日現在) 圏域内の人口六万五千三百九十五人、うち六十五歳以上二万二千七十六人三十三.八パーセント 身体障害者手帳所持者四千二百七十人六.五三パーセント、うち六十五歳以上三千二百六人七十五.一パーセント 療育手帳所持者四百六十七人0.七十一パーセント、うち六十五歳以上四十八人十.三パーセント 精神障害者保健福祉手帳所持者百八十七人0.二九パーセント、うち六十五歳以上二十二人十一.八パーセント ※(参考)自立支援医療(精神通院)受給者証所持者五百七十七人 ※人口は、平成二十年三月三十一日現在、住民基本台帳登載数 1現状等 (1)圏域の現状と課題 当圏域は、他の圏域と比べて施設等が少なく、圏域内の施設等ではサービスの確保が難しいため、他の圏域の施設も利用しながら、必要なサービスを確保しています。 また、施設等が偏在し、特に、津野山地域の津野町、檮原町の2町は、町内の障害者施設がそれぞれ1箇所と、利用できるサービスが限られることから、介護保険の施設を基準該当事業所として利用することなどでサービスを提供している状況にあり、サービスの質の向上や送迎など移動手段の確保が課題となっています。 サービスの利用状況として、小規模作業所の新体系への移行や新たに事業所が立ち上がったことにより、就労継続支援A型の利用は、第1期計画の見込量より多くなっていますが、一方で、生活介護は、圏域内の施設の移行が進んでいないこともあり少なくなっています。  また、圏域内には、児童デイサービスを行う事業所がないことや、短期入所を行う事業所も少ないことから、他の圏域の事業所を利用しており、圏域内でのサービス提供体制を充実していくことが求められています。 九十七ページ 当圏域内には、グループホーム等が整備されていないため、圏域外を利用している状況ですが、二十年度内にはグループホームが1箇所整備される予定です。 しかしながら、他の圏域に比べて整備が遅れ、不足している状況には変わりなく、圏域内の施設入所者等の地域生活への移行を進めるためには、グループホーム等の整備が課題となっています。 (2)圏域内の旧法施設及び指定障害福祉サービスの提供基盤の状況 須崎市、身体障害者通所授産施設一ヶ所定員二十名、知的障害者更生施設一ヶ所定員入所六十名通所十五名、精神障害者福祉ホームB型一ヶ所定員二十名、生活介護事業所一ヶ所定員十名、就労継続支援(A型)事業所一ヶ所定員十名、就労継続支援(B型)事業所二ヶ所定員合計三十名、短期入所事業所一ヶ所、訪問系サービス事業所二ヶ所、指定相談支援事業所二ヶ所 四万十町、身体障害者療護施設一ヶ所定員入所五十名通所四名、就労継続支援(B型)事業所三ヶ所定員合計五十五名、短期入所事業所一ヶ所、訪問系サービス事業所三ヶ所 檮原町、身体障害者療護施設一ヶ所定員入所八十名、短期入所事業所一ヶ所、訪問系サービス事業所1ヶ所、小規模作業所一ヶ所定員十名 津野町、就労継続支援(B型)事業所一ヶ所定員十五名、訪問系サービス事業所1ヶ所 中土佐町、知的障害者授産施設一ヶ所定員入所五十名、就労継続支援(B型)事業所一ヶ所 定員二十五名、短期入所事業所一ヶ所、訪問系サービス事業所二ヶ所 九十八ページ (3)圏域内の地域移行等の目標 一福祉施設入所者の地域生活への移行 現入所者数百八十一人(平成十七年十月一日時点の入所者数) 【目標値】地域生活移行者数五十三人、第1期計画の目標値四十四人、二十年七月末時点の実績十一人 【目標値】平成二十三年度末入所者数百四十一人、第1期計画の目標値百四十九人、二十年七月末時点の実績百八十三人 二入院中の退院可能精神障害者の地域生活への移行 【目標値】地域生活移行者数三十六人、二十年七月末時点の実績十五人 三福祉施設利用者の一般就労への移行 平成十七年度において福祉施設から一般就労へ移行した人の数一人 【目標値】二十三年度における福祉施設から一般就労へ移行する人の数十人、第1期計画の目標値九人、十八年度の実績一人、十九年度の実績三人 (4)障害福祉サービスの見込量等 一訪問系サービス 居宅介護、重度訪問介護、行動援護、重度障害者等包括支援十八年度(十九年三月)実績月六百四十八時間四十人、十九年度(二十年三月)実績月七百四十五時間三十七人、二十年度(二十年九月)実績月一千五十二時間四十一人、二十一年度見込量月一千百五十三時間五十人、二十二年度見込量月一千三百四十六時間五十四人、二十三年度見込量月一千三百四十七時間五十四人 ※利用実績は、各年度欄に括弧で記載する月の利用実績 九十九ページ 二日中活動系サービス 生活介護十八年度(十九年三月)実績月二十九人日二人、十九年度(二十年三月)実績月八十六人日九人、二十年度(二十年九月)実績月八十五人日八人、二十一年度見込量月九十七人日十人、二十二年度見込量月一千二百五十三人日六十四人、二十三年度見込量月三千三百八十七人日百六十一人 自立訓練(機能訓練)十八年度(十九年三月)、十九年度(二十年三月)、二十年度(二十年九月)の実績なし、二十一年度は見込量なし、二十二年度見込量月五十九人日三人、二十三年度見込量月三十七人日二人 自立訓練(生活訓練)十八年度(十九年三月)実績月十八人日一人、十九年度(二十年三月)実績月十六人日一人、二十年度(二十年九月)実績月十五人日一人、二十一年度見込量月六十二人日三人、二十二年度見込量月八十八人日四人、二十三年度見込量月九十九人日五人 就労移行支援十八年度(十九年三月)実績月十人日一人、十九年度(二十年三月)実績月十九人日一人、二十年度(二十年九月)実績月五十五人日三人、二十一年度見込量月六十六人日三人、二十二年度見込量月百十人日五人、二十三年度見込量月三百五十二人日十六人 就労継続支援(A型)十八年度(十九年三月)の実績なし、十九年度(二十年三月)実績月百五十八人日八人、二十年度(二十年九月)実績月百七十七人日九人、二十一年度見込量月二百十八人日十人、二十二年度見込量月二百四十人日十一人、二十三年度見込量月三百六人日十四人 就労継続支援(B型)十八年度(十九年三月)実績月三十七日二人、十九年度(二十年三月)実績月七百四十八人日五十二人、二十年度(二十年九月)実績月一千四百二十五人日百一人、二十一年度見込量月二千二百七十三人日百三十三人、二十二年度二千九百七十七人日百六十五人、二十三年度見込量月四千二百七十二人日二百二十五人 療養介護十八年度(十九年三月)実績一人、十九年度(二十年三月)実績一人、二十年度(二十年九月)実績なし、二十一年度から二十三年度は見込量なし 児童デイサービス十八年度(十九年三月)実績月二人日二人、十九年度(二十年三月)実績月四人日四人、二十年度(二十年九月)実績月五人日三人、二十一年度見込量月五人日三人、二十二年度見込量月六人日四人、二十三年度見込量月五人日三人 短期入所十八年度(十九年三月)実績月百五人日十一人、十九年度(二十年三月)実績月三十二人日五人、二十年度(二十年九月)実績月四十二人日七人、二十一年度見込量月二百三十三人日三十一人、二十二年度見込量月二百六十一人日三十四人、二十三年度見込量月二百六十一人日三十四人 ※利用実績は、各年度欄に括弧で記載する月の利用実績 百ページ 三居住系サービス 共同生活援助、共同生活介護十八年度(十九年三月)実績四十五人、十九年度(二十年三月)実績五十五人、二十年度(二十年九月)実績五十四人、二十一年度見込量七十人、二十二年度見込量九十六人、二十三年度見込量百十五人 施設入所支援十八年度(十九年三月)、十九年度(二十年三月)、二十年度(二十年九月)の実績なし、二十一年度は見込量なし、二十二年度見込量四十八人、二十三年度見込量百四十一人 ※利用実績は、各年度欄に括弧で記載する月の利用実績 四指定相談支援サービス 十八年度(十九年三月)、十九年度(二十年三月)、二十年度(二十年九月)の実績なし、二十一年度見込量二人、二十二年度見込量三人、二十三年度見込量三人 2必要なサービスの供給体制の整備 (1)日中活動系サービス 生活介護圏域内の定員(二十年九月現在)十人、圏域内事業所利用見込者数二十一年度十人、二十二年度六十八人、二十三年度百八十三人、整備が必要と見込まれる数二十一年度なし、二十二年度五十八人、二十三年度百十五人、整備が必要と見込まれる事業所数二十一年度なし、二十二年度二ヶ所、二十三年度二ヶ所 ※(参考)圏域内定員見込二十一年度十人、二十二年度六十四人、二十三年度百七十四人 自立訓練(機能訓練)圏域内の定員(二十年九月現在)なし、圏域内事業所利用見込者数二十一年度なし、二十二年度一人、二十三年度一人、整備が必要と見込まれる数二十一年度なし、二十二年度一人、二十三年度一人、整備が必要と見込まれる事業所数二十一年度から二十三年度までなし ※(参考)圏域内定員見込二十一年度から二十三年度までなし 百一ページ 自立訓練(生活訓練)、圏域内の定員(二十年九月現在)なし、圏域内事業所利用見込者数二十一年度二人、二十二年度二人、二十三年度五人、整備が必要と見込まれる数二十一年度二人、二十二年度なし、二十三年度三人、整備が必要と見込まれる事業所数二十一年度なし、二十二年度なし、二十三年度一ヶ所 ※(参考)圏域内定員見込二十一年度なし、二十二年度六人、二十三年度三十一人 就労移行支援圏域内の定員(二十年九月現在)なし、圏域内事業所利用見込者数二十一年度なし、二十二年度なし、二十三年度十人、整備が必要と見込まれる数二十一年度なし、二十二年度なし、二十三年度十人、整備が必要と見込まれる事業所数二十一年度なし、二十二年度なし、二十三年度一ヶ所 ※(参考)圏域内定員見込二十一年度なし、二十二年度なし、二十三年度六人 就労継続支援(A型)圏域内の定員(二十年九月現在)十人、圏域内事業所利用見込者数二十一年度五人、二十二年度六人、二十三年度八人、整備が必要と見込まれる数二十一年度から二十三年度までなし、整備が必要と見込まれる事業所数二十一年度から二十三年度までなし ※(参考)圏域内定員見込二十一年度十人、二十二年度十人、二十三年度十人 就労継続支援(B型)圏域内の定員(二十年九月現在)百二十五人、圏域内事業所利用見込者数二十一年度百二十六人、二十二年度百六十五人、二十三年度二百十三人、整備が必要と見込まれる数二十一年度一人、二十二年度三十九人、二十三年度四十八人、整備が必要と見込まれる事業所数二十一年度一ヶ所、二十二年度二ヶ所、二十三年度二ヶ所 ※(参考)圏域内定員見込二十一年度百三十五人、二十二年度百四十九人、二十三年度二百三人 児童デイサービス圏域内事業者数(二十年九月現在)なし、圏域内事業所利用見込者数二十一年度から二十三年度までなし、整備が必要と見込まれる数二十一年度(三人)、二十二年度(四人)、二十三年度(三人)、(参考)圏域内事業所数二十一年度から二十三年度までなし 短期入所圏域内事業者数(二十年九月現在)四ヶ所、圏域内事業所利用見込者数二十一年度三十三人、二十二年度三十七人、二十三年度三十八人、整備が必要と見込まれる数二十一年度(三十三人)、二十二年度(三十七人)、二十三年度(三十八人)、※(参考)圏域内事業所数二十一年度四ヶ所、二十二年度三ヶ所、二十三年度三ヶ所 ※「整備が必要と見込まれる数」のカッコは、「圏域内事業所利用見込者数」が見込まれる場合には、その見込者数を、見込みがない場合には、圏域内市町村のサービス利用見込者数 百二ページ (2)居住系サービス 共同生活援助、共同生活介護圏域内の定員(二十年九月現在)なし、圏域内事業所利用見込者数二十一年度十一人、二十二年度五十三人、二十三年度七十六人、整備が必要と見込まれる数二十一年度十一人、二十二年度四十二人、二十三年度二十三人、整備が必要と見込まれる事業所数二十一年度二ヶ所、二十二年度七ヶ所、二十三年度四ヶ所 ※(参考)圏域内定員見込二十一年度十八人、二十二年度五十人、二十三年度百五人 施設入所支援圏域内の定員(二十年九月現在)二百四十人、圏域内事業所利用見込者数二十一年度なし、二十二年度五十一人、二十三年度百五十五人、整備が必要と見込まれる数二十一年度から二十三年度までなし、備が必要と見込まれる事業所数二十一年度から二十三年度までなし (参考)圏域内定員見込二十一年度なし、二十二年度五十人、二十三年度百六十人 ※施設入所支援の圏域内の定員(二十年九月現在)は、旧法施設の入所定員 3今後の取組み (1)サービス提供体制の充実 施設の新体系への移行などにより圏域内の事業所を利用する人や、特別支援学校の卒業生などの新たな利用者に対してもサービスが提供できるよう、圏域内の施設等の整備を進めます。 施設の新体系への移行調査結果では、生活介護、就労継続支援B型の不足が見込まれることから、事業者など関係機関との連携を図りながら、計画的に整備を進めていきます。 津野山地域などサービスが不足している地域においても、障害のある人が身近なところで、ニーズに応じたサービスが受けられるよう、送迎付きサービス事業を行う事業所への助成などを行いながら、サービス提供体制の充実を図ります。 移動手段の確保については、圏域全体の課題であり、地域生活支援事業の活用とあわせて事業所との連携やボランティアの養成等に取り組みます。 百三ページ 圏域内においても児童デイサービスが受けられるよう、利用者のニーズや利用量等の把握に努めながら、サービス提供体制の整備に取り組んでいきます。 (2)住まいの場の確保 施設入所者等の地域生活への移行等に伴い、グループホーム等が不足すると見込まれることから、施設整備などに対する助成を行いながら積極的に整備を進めるとともに、既存施設を活用することなどにより、障害のある人が安心して暮らせる生活基盤の充実も図ります。 (3)地域における支援体制の充実 障害のある人が、身近な地域で必要な支援やサービスが受けられるよう、相談窓口の充実や指定相談支援事業所への委託など、相談支援体制の充実強化を図ります。 当圏域では、地域の課題を検討する場として、官民協働の「高幡圏域の障害者が地域で暮らすためのネットワーク会議」を開催しており、今後も、関係者や住民の参加を得ながら継続していきます。 平成二十年度には、圏域の全市町で地域自立支援協議会が設置されることになっており、上記ネットワーク会議と連携させながら、地域課題の解決に向けて充実強化を図ります。