先輩職員からのメッセージ

先輩職員からのメッセージ(試験区分:農業)

試験区分:農業(平成29年度採用)
所属:農業技術センター
異動歴:なし

農業職員が作物の観察をしています

1. 現在の担当業務を教えてください。

 作物に発生する病害の防除技術の開発、原因究明などを担当する部署で、化学農薬のみに頼らない防除技術の開発などに取り組んでいます。実際の業務では、試験の計画、実験、データ整理の他に、試験で使う植物の栽培管理や現地調査など、実験室外での作業も多くあります。試験結果は、講習会、学会発表、論文執筆などを通じて外部へ情報を発信します。また、生産現場で発生した病害の診断、防除方法の指導なども行います。

2. なぜ、高知県庁を志望しましたか?

 農家の目線に立った技術の開発、振興に取り組み、高知県産の農産物を全国に届けたいと思い志望しました。私の両親は県内で農業を営んでいます。そのため、日々の栽培管理はもちろん、病害虫被害や原油の高騰、気象災害など農作物を作るうえでの苦労を幼い頃から目にしてきました。それと同時に新たな防除技術や抵抗性品種の開発が行われ、安定生産のための技術開発が行われていることも知りました。高知県においてその技術開発や振興の基盤となっているのが高知県職員であり、私もその一員となり高知の農業を支えたいと思い志望しました。

3. 採用前のイメージと採用後のイメージは違いましたか?

 生産者や他の機関との関わり方が、異なっていました。試験研究機関というと、新たな技術開発を目指して日夜試験場内で研究を行うイメージをもっていました。しかし、実際に仕事をしていると、発病調査やサンプリングで普及指導員とともに生産現場に足を運ぶことが多くあります。また、国や他県と共同研究している課題もあり、会議や現地視察等で県外に行くことも多いです。試験場の外へ出ることで、新たな課題の発見や、専門的なアドバイスを頂くことも多くあり、試験研究を進めるうえで、他機関との関わりを持つことは大変重要だと感じます。

4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?

病理担当では、生産現場で発生した原因不明の障害を診断する業務も行っています。病原菌は目に見えないことが多く、現場では原因が分からないことが多々あります。そういった場合には、顕微鏡観察や病原菌の検出を行い、原因究明に努めます。原因が明らかとなった時には、有効な農薬や栽培管理の注意点等の防除対策を生産者や普及指導員に提案します。その際、生産者に「ありがとう、助かった」と言われると、とてもやりがいを感じます。

5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?

上司や先輩に相談し解決しています。試験や病害診断で扱う作物や病気は、これまで扱ったことがないものがほとんどです。本やインターネットで調べられることもありますが、経験豊富で専門的な知識を持った上司や先輩に相談することで、問題が解決するだけでなく、新たな知識や技術を得られることがあります。また、試験の方向性が現場のニーズに合っているか不安に思った時は、普及指導員や生産者の方に栽培現場の実情や要望を聞いたり、栽培現場に足を運ぶようにしています。栽培現場を知ることで、研究の方向性を客観的に見ることができ、時には、新たなアイデアが浮かぶこともあります。

6. これから高知県庁を受験される方へのメッセージをお願いします。

 高知県は温暖な気候を生かした施設園芸が盛んな県で、栽培技術は全国トップクラスです。近年では、IoTやAIを農業分野に取り入れる研究も盛んに行われています。一方で、生産者の高齢化や人手不足、新たな病害虫の発生など課題も多くあります。農業職は、そういった高知県の農業に、行政や技術指導、試験研究など様々な角度から関わることができる仕事です。先進的な挑戦や地域特有の課題など、結果がすぐに見えないこともありますが、それと同時にとてもやりがいがある職業だと感じています。

 高知県の農業に興味のある方は、高知県職員としてぜひ一緒に高知県の農業を盛り上げて行きましょう!