黒潮牧場

公開日 2009年03月20日

土佐黒潮牧場の効果について

  1. 魚の習性を上手に利用します
     カツオ、マグロ類、シイラなど回遊魚は、流木や動きの遅い鯨など海に浮かんでいるものの周りに集まる性質があります。なぜそのような習性があるのかはよくわかっていませんが、大海原を泳ぎ回る魚たちもなにか目印があるとほっとするのかもしれません。
     土佐黒潮牧場ブイはこの習性を利用してブイの周りに集まった回遊魚を効率的に漁獲できる利点があります。
  2. 土佐黒潮牧場とは
     高知県は昭和60年に策定した黒潮牧場構想に基づき、鋼製大型浮魚礁ブイを土佐湾沖合に設置しました。これが土佐黒潮牧場ブイ(以下、単に「黒牧ブイ」と呼ぶ。)の始まりです。以後その数を増やして現在12基の浮魚礁が高知県海域に設置されています。
  3. 土佐黒潮牧場の漁獲効果
     
    水産試験場は、これまで漁業者及び漁業関係者から情報を収集、集計して黒牧ブイの漁獲効果の調査を行っています。昭和60年の設置以来、黒牧ブイでの累計漁獲高は65億円を越え、年間1基あたり平均漁獲高は、48百万円程度と推定されます。
     また、土佐黒潮牧場があることで、漁が少ない時期でも一定の水揚げが見込めることから、土佐黒潮牧場をいつも使っている漁業者も少なくありません。
  4. 土佐黒潮牧場の海洋観測情報の提供とその効果
     黒牧ブイのうち足摺岬沖の13号、土佐湾中央部の12号、室戸沖の10号には、風向、風力、海水の流速、流向、水温をはかる機器がとりつけられていて、1時間に1回観測を行います。観測した結果は、無線で陸上に送られ、下記の電話番号にダイアルすると音声で最新の結果を聞くことができます。また、平成13年度からは、高知県漁海況ホームページでパソコン、携帯電話のインターネットモードでこれらの情報を知ることもできるようになりました。観測結果の利用は年々増加し、平成18年度は電話音声サービス及びホームページの利用者は合計60万回を越え大変多くの方に利用していただいています。
     多くの漁業者の方は、その日の出漁をどうするか判断するに黒牧ブイの観測結果を参考にしています。沖合が時化ているかどうか判断できると、無駄な出漁のための燃料代を節約できるだけでなく荒天による海難事故を少なくさせる効果もあると思います。
     このように、黒牧ブイは、魚を効率的に捕ることができる利点、経費の削減の利点など、漁業経営の収益向上に貢献しています。

    <参考>
     電話音声情報サービス
      黒潮牧場10号(室戸岬沖) 088-856-1001
      黒潮牧場12号(県中央部) 088-856-1000
      黒潮牧場13号(足摺岬沖) 088-856-1002

連絡先

高知県 水産振興部 水産試験場(本場)
住所: 〒785-0167 高知県須崎市浦ノ内灰方1153番23号
電話: 088-856-1175
ファックス: 088-856-1177
メール: 040409@ken.pref.kochi.lg.jp
高知県 水産振興部 水産試験場(古満目分場)
住所: 〒788-0315 高知県幡多郡大月町古満目330
電話: 0880-72-1072
ファックス: 0880-72-1073
メール: 040409@ken.pref.kochi.lg.jp