高知県では平成２２年度から、緊急時に利用できるショートステイベッドの確保のため、県内各地域の特別養護老人ホームのご協力をいただきながら、市町村等で構成する高知県緊急ショートステイ確保対策協議会を運営主体として「緊急ショートステイ確保事業」を実施してまいりました。

　事業開始以来、多くの皆さまに緊急ショートステイをご利用いただき、「調整の苦労が軽減した」「在宅生活の安心が増した」等の評価をいただいてまいりましたが、この間、新たに整備された特別養護老人ホームへの併設や、デイサービス事業所への基準該当サービスによる併設等により、県内のショートステイのベッド数は着実に増加し、緊急時の受入れ体制についても改善が進んできました。このため、現在、緊急ショートステイとして確保しているベッドの利用は、全体としては減少が続いている状況となっています。

　こうしたことから、緊急ショートステイ確保事業は一定の役割を果たしたものと考え、平成２７年３月３１日をもって同事業を終了させていただくこととしました。

　今後のショートステイに関する取組みとしましては、現在も実施している特別養護老人ホームや介護老人保健施設のショートステイの空床情報の提供について、関係の皆さまのご意見を伺いながら、情報の充実を図ったうえで、高知県老人福祉施設協議会の運営により引き続き実施していく方向で検討しております。

　このような状況をご承知いただき、今般の決定について何とぞご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。