１．あったかふれあいセンターサテライトの視察及び地域住民との交流

安田町社会福祉協議会のスタッフの派遣なしにあったかふれあいセンターのサテライト活動に取り組まれている不動集会所を訪問し、独自に考案した体操をされている様子を視察させていただくとともに、日々の活動の話をお伺いしました。

地域の男性の参加率の高さや、「心も体も健康に、筋力をつけて、仲間をつくって、笑顔をふやす」という目標を持ち、自主的に運営されている取組をお伺いし、大変感銘を受けました。
従来のあったかふれあいセンターの機能だけでなく、地域の助け合い、イベント、活性化に向けた取組など多岐に及ぶ活動に積極的に取り組まれている姿は、今後ぜひ参考にしていきたいと思います。

２．薬用植物の試験栽培地の視察

安田町が、後継者不在等により耕作困難となった農地を活用し、高知県立牧野植物園・安田町老人クラブ連合会と連携して取り組んでいる、薬用植物の試験栽培地を視察させていただきました。

今年に入ってから、10ａの農地でシャクヤク・オニユリ・ホソバオケラの３種の試験栽培を開始し、平成31年度からは花や球根の販売も検討している等の話をお伺いし、今後、この取組が安田町の遊休農地解消の対策につながることが期待されます。
 

３．安田まちなみ交流館・和の視察

志国高知幕末維新博の地域会場である「安田まちなみ交流館・和」で、開催中の関連企画「其の後の海援隊士たち」を視察させていただくとともに、館内の来場者の反応や維新博の手応えについての話をお伺いしました。

安田町出身の石田英吉をはじめ、明治という新しい時代に飛び込んだ海援隊士たちの足取りの資料をひとつひとつ興味深く拝見させていただきました。
独自性の高い企画展や、館内スタッフによる展示解説が好評で、維新博会場16施設の中で総合満足度2位という高評価をいただいているとのことであり、今後も素晴らしい歴史的観光拠点として「安田まちなみ交流館・和」が、ますます観光客誘致に寄与されることを期待しています。

４．次世代型園芸ハウスの視察

環境制御技術を導入した次世代型園芸ハウスを整備し、赤ピーマンを生産している現場を視察させていただきました。

栽培技術を磨いて収量増産に前向きに取り組まれている姿がとても力強く、目標に向けた今後の取組に期待が高まりました。

５．レンタル畜舎の視察

「高知県レンタル畜産施設整備事業」を活用して、昨年3月に完成した繁殖牛のレンタル畜舎施設を視察させていただきました。

現在、51頭の繁殖牛飼育し、集約型低コスト生産での繁殖雌牛経営の実現に向けて、真摯に取り組まれている様子を拝見し、若手農業者の力で安田町における畜産業が花開くことを期待しました。

６．日本遺産スポットの視察及び日本遺産協議会関係者との意見交換

平成29年4月に日本遺産の認定を受けた「中芸のゆずと森林鉄道」のストーリーの構成文化財である魚梁瀬森林鉄道遺構の明神口橋、オオムカエ隧道を視察した後、日本遺産協議会の関係者と認定後の取組や今後の活動の方向性などについて意見交換をさせていただきました。

明神口橋から見える素晴らしい景色に感動するとともに、オオムカエ隧道の情緒あるたたずまいに歴史のロマンを感じました。

また、「食べる」「歩く」「学ぶ」「癒やす」など五感で体験できるゆずロードの取組や、それぞれの地域の強みを活かして、中芸5町村や各部会が協力しながら、住民主体の観光客誘致を目指した取組の話をお伺いし、中芸地域の今後の展開に期待が高まりました。

 ７．シェアオフィスなかやまの視察

安田町が旧保育所を改修し、映像制作関係会社２社がサテライト事務所を置いている「シェアオフィスなかやま」を視察させていただきました。

地域に密着した活動を展開しながら、中芸地域の自然を撮影されている株式会社東京映画社の話をお伺いした後、実際に中芸地域をドローンで撮影した４Ｋ映像を拝見せていただきました。
映像の素晴らしさに感動するとともに、中芸地域の自然の豊かさを改めて認識させていただきました。
中芸地域の自然の豊かさを活かした素晴らしい映像技術による取組が、地域の活性化に繋がることに大きな期待を寄せています。

８．集落活動センターなかやまの視察及び地域住民等との意見交換

「集落活動センターなかやま」を視察し、センターを運営する住民グループ等関係者とこれまでの成果や課題、今後の展開について意見交換をさせていただきました。

地域に合った生活支援サービスや特産品づくりの販売などの多岐にわたる積極的な活動や、高知大学との連携による、教育、研究、社会貢献を通じた地域活性化を目指した取組、空き教室を活かしたこれからの取組等の話をお伺いし、「集落活動センターなかやま」の未来の明るさを感じるとともに、今後の展開に大きな可能性を感じました。