支援策を活用した感想情報共有のおかげで需要の把握がよりスムーズに防災商品の開発は当社初の試みでしたが、支援策の先で志を共にする企業との交流があり、製品開発におけるヒントや刺激になりました。交流は今も続いており、最新の情報を交換しています。9Kochi Prefecture Industry Promotion Plan 代表取締役社長 濵田 英明さん高知県唯一の再生紙メーカー代表。「お客様の幸せは、会社の幸せである。」をモットーに、従業員一丸となり共に考え新しい事にチャレンジし続ける。当社は、ティッシュやトイレットペーパーを主力製品として製造していたのですが、これらは大手のシェア率が高い商品でもあり、差別化による販路拡大が長年の課題でした。そこで平成27年に産業振興計画の防災関連製品認定制度に着目。防災製品認定とものづくり分野の外商支援を活用しました。平成27年の時点で防災商品の開発にチャレンジした県内企業は多く、防災関連産業交流会では企業間で情報交換が盛んに行われていました。当社はその中で、災害時におけるトイレ用品の需要に注目。トイレットペーパーに真空技術を組み合わせた備蓄用トイレットペーパーの開発に結びつけました。その後、防災展等の見本市への出展や、県のコーディネーターからの紹介などもあり、県外での販路を徐々に開拓。一方で、工場では商品の真空包装を手作業で行っていたため、量産体制を整えることが次なる課題に。そこで令和4年には、生産性向上推進アドバイザーを活用して生産ラインを短縮し、また令和5年には補助金を活用して工場に大型の真空包装機を導入し、量産体制を整えました。防災商品の開発ノウハウを、防災関連産業振興アドバイザーの方や他企業の方々と共有できたことが一番の収穫でした。「どこに需要があり、自分たちの強みをどう活かせるのか?」ということを前提に、商品開発に挑むことができました。また、パッケージデザインも支援を受けて生まれたものですが、近年はそのデザイン性から企業のノベルティ商品としても注目されており、製品ラインナップの拡大や、新規取引先も増えています。■取り組みの背景■取り組みの概要■取り組みの効果P21…生産性向上推進アドバイザーによる現場改善支援P21…防災関連産業振興アドバイザーによる製品開発・販路拡大の支援P21…防災関連産業交流会P22…事業戦略等推進事業費補助金P29…ものづくり分野の外商支援P29…機械系・防災分野等の見本市等P30…防災関連製品の販売促進支援P40…経営革新計画の承認有限会社 丸英製紙ホームページhttps://maruhide-paper.com防災商品を開発し、差別化・販路拡大を実現。企業ノベルティとしても注目されています。防災ニーズに対する商品を開発販路の大幅な拡大に成功しました。災害備蓄用トイレットペーパー販路拡大への取り組み有限会社丸英製紙/分野:防災関連支援策支援策を活用した製品・商品・サービス活用した県の支援策(補助事業等)「防災関連製品認定制度」の活用で、03
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